本題と全く関係ありませんが先週苦労の末、「極黒のブリュンヒルデ」の電子書籍10巻のダウンロードに成功して読むことが出来ました。以前から評価している作者と作品でありこの巻も満足できるクオリティだったのですが読んでて一つ気になったこととして、ほかの漫画なら四肢切断シーンが出るとちょっと「うっ」となるのに、何故だかこの漫画では何とも思えず全く気になりません。わかる人にはわかるでしょうがこの漫画の作者である岡本倫氏の漫画では四肢切断や首チョンパなんて当たり前のようにバンバン出てくるため、読んでる側も「ああいつものね」って感じで感覚が麻痺してきます。
そういうわけで本題に入りますが、中国で生活していて日本とのギャップを大いに感じる点の一つとして交通費が上がってきます。というのも中国の交通費はどこでも非常に安く、上海の地下鉄は初乗り3元(約51円)で遠くまで行っても5元くらい(約85円)で済みます。バスに至っては2元(約34円)で、上海以外の地方ならもっと安く私の住んでる昆山市なんてプリペイドカード使えば0.6元でそこそこの距離を移動できます。このほか都市間を結ぶ鉄道も比較的安価に抑えられてて東京から大阪くらいの距離でも5000円くらい払えば快適に移動できるし、タクシーも地方都市なら初乗り10元(約170円)程度なのでちょっとの距離でも割と気軽に使えます。
中国で交通費が安いのは物価の差もありますがそれ以上に建前上は社会主義国家であることも大きく影響していると見られ、食費というか農作物の価格もかなり抑えられていて最低限生きてく上でのコストは本当に安いです。では中国以外の国はどうなのかですが、実を言うと案外日本の交通費が突出して高いのではないかと密かに考えています。
これまで行ったことのある国を挙げていくと香港、シンガポール、インド、米国、英国といったところで実のところそんなに海外旅行は好きではないのですが、シンガポールとインド、米国はそんなに公共交通使わなかったのであまり意識はありませんが、英国は消費税率が高いため物価はかなり高いですがこと交通費に関してはロンドン地下鉄は2ポンド(約300円)で指定エリア内をその日一日乗り放題となり、大阪地下鉄みたいに初乗りだけで200円以上取られることを考えるとお得感がありました。しかも一週間単位でも定期で購入すると様々な割引がついてきて、ほかの物価が異常に高いと感じる一方で交通費に関しては悪くはないという印象を覚えました。
それに対して我らが日本は同じ東京内の移動でも1往復とかで1000円くらい達してしまうこともざらで、観光などできて何度も乗り降りしたりJRと地下鉄を乗り換えたりすると結構な金額を取られたりします。詳しく検証してみないと何とも言えませんが、都市交通費だと下手したら世界屈指の金額になるんじゃないかな。
とはいえ日常生活ならそんなに気にならず、また通勤でも日本の場合は会社が大体払ってくれるので意識することはないでしょう。しかし就職活動時となると話は違います。私はこれまでに日本で二度も就職活動をする羽目となりましたがどちらの時も面接の度に交通費がかかり、この金を別方面に使えてればと面接に落ちる度に歯ぎしりする思いをしました( ゚皿゚)キーッ!!
昔なら面接先の会社が交通費を捻出したでしょうが現代では一次面接でそういうの払ってくれる会社なんてまず皆無でしょうし、金のない学生時代の就活となると活動費をどれだけ使えるかは地味に大きなハンデとなりうる可能性があります。特に都市部在住の学生ならともかく地方在住となると面接は本社の集中している東京の場合が多く、直接見たりしたことはありませんが話しで聞く限りだと種且つシーズンならほぼ毎週、地方の学生は夜行バスに乗って面接に行くなんていう話を聞いたりします。
この交通費の負担は学生に限らず成人の、特に失職者の再就職活動においても地味に負担が大きい、というか自分自身で体験したからよくわかるけど遠距離にある会社なんてその時点で面接に行くのに気後れしてきます。ただでさえ収入が途絶えているのに見込みのない面接なら初めから呼ぶなとも言いたくなり、特に履歴書に書いてある内容しか聞いてこなかったスギムラ化学なんて面接官に対して「てめぇ人生舐めるなよ」なんて言いたくもなりました。なんか自分でも脈絡ないセリフな気もするけど。
えらく前振りが長くなってしまいましたが私の言いたいことを述べると、上記の様にただでさえ日本は公共交通料金が半端なく高くて就職活動者の金銭的負担も大きいのだから、政府は就職支援であれこれアドバイスとか変な訓練に給付金出すくらいなら交通費の補助なり免除なりをやった方が良いのではと言いたいわけです。面接後に訪問した会社の確認が得られたら実費精算するのでもいいし、なんなら多少悪用される可能性を考慮してもJRならフリーパスになるカードも渡したっていいでしょう。家に引きこもられたりするくらいなら。
なんでこんなこと言うのかというと一つは求職者に対して積極的に動いてもらえるよう支援できそうに思えることと、上記にも書いてあるように遠距離から面接に来る地方在住者の負担があまりにも大きく、そのハンデを解消させてやるのも行政の務めだと思うからです。たった30分程度の面接に数万円の交通費をかけて来なければならないなんて普通に考えておかしいと言いたいのですが、最近の日本ではおかしいことを誰もおかしいと言わなくなってきたしなぁ。
最後に現在ハローワークなどが行っている就職支援について一言述べると、金の使い道をもう少し考えろと言いたいです。知ってる人には早いですが最近ハローワークでは求職者が就職できるよう職業訓練にやたら金かけてて、外部の訓練、教育機関と提携して求職者に講座なり訓練なりを無料で施しています。そしたら案の定ですが実際は受講者が来ていないにもかかわらずこれだけ教えたからこれだけ補助金頂戴とハローワークに申請して横領する会社が出てきて、またムダ金を使っていたわけです。
こうした詐欺事件の横行だけならまだ許せますが前にテレビで見たのだとネイルアートの訓練にも金を出してて、しかもその訓練を受けた女の子はネイルアートとは全く関係ない所に就職してました。感覚にもよるでしょうが、就職希望者も多いネイルアートに国が金をだして訓練を受けさせる価値があるかとなると私にはないと思います。
2 件のコメント:
日本の交通費を値下げすべきと思います。国より援助金を出してもらいたく。
実際、国はもっと交通費に対して補助金出してでも下げるべきだと思うよ。今の日本はちょっとした移動もためらうほど交通費が高すぎる。
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