2016年6月5日日曜日

派遣マージン率と派遣賃金の相関分析

 また今日も自転車で往復100km以上走ってなんか体がおかしな状態になっています。そもそも、先々週にひいた風邪が無駄に長引いて咳が止まらず、夜も咳のせいでほとんど眠れないというのに何故強行したのか自分の猪突猛進ぶりに呆れてきます。しかも昨夜は水割一杯で死にそうになるくらい酔って頭痛をおこし、「アルコールは毒水だ……」などとうわごとを言っていました。


 話は本題に入りますが今年一月に書いたマージン率の記事について先日私に連絡を取ってきた方がおり、私が公開したデータを下地に、派遣労働者の賃金の平均額(8時間、以下「派遣賃金」)とマージン率の相関についてエクセルで作成し図表データを送ってきていただきました。本来はこういうのも自分がやらないといけないのですがサボっていたところ、っていうかあんまこの辺の図表の作り方を理解していないこともあって非常に助かる作業をしていただき、送っていただいた方にはこの場において改めてお礼申し上げます。

<派遣料金とマージン率の比例関係>
 それでここから解説に移りますが、まず事前のお話として私はマージン率の元記事において「マージン率と派遣賃金は比例の相関をする」と主張しました。これは言いかえれば「マージン率が高いほど派遣賃金(派遣料金を含む)も上昇する傾向がある」ということで、順番的には派遣賃金が高くなるほどマージン率も上昇しやすいというのが実態です。逆を言えば派遣賃金が低ければ低いほどマージン率も低い傾向があり、人材派遣会社の側からすれば安い賃金の派遣社員からにはマージン率を低めに抑え、逆に高い賃金でも稼いで来られる方からはやや高めに設定して取るというビジネスモデルを組んでいると言えます。
 実際のところ私も何度か取材しましたが、派遣料金が高い方はほぼ全員がいわゆる「特定派遣」に分類されるような技術者や有資格者が多く、勤務先とのマッチングも工場のライン工や事務スタッフと比べるとどこでもいいというわけではなく派遣する側の派遣会社の腕が問われる面も大きいだけに、こうしたマージン率相関になるというのは市場競争的に自然の成り行きだと思え特段取れる人からぼった食ってるなどとは思いません。

<二段階の派遣料金> 
 では早速上記の相関図を見てみますと、確かに全体としては右肩上がり、マージン率が高くなるほど派遣料金も上昇するような傾向を示しており、私が元記事で述べた比例関係があるという指摘は大きく外れていはいません。しかし子細にデータを眺めてみると、実態としては少し違うというか別のい方をする方が適当なのではないかと思える節が出てきました。
 具体的に述べると、マージン率が10~40%までのくくりと40%以上のくくりで二つのグループが出来上がっています

 マージン率10~40%のグループでは一言で言えば団子状態で、あまりマージン率と派遣賃金に相関がないというか比例傾向も見られず、派遣賃金が約15,000円以下の枠内に固まっています。これは言うなれば、派遣賃金が15,000円以下であればマージン率の高い低いはほとんど傾向がないということで、マージン率が高いか低いかは派遣会社のさじ加減による面が大きい、といえるのかもしれません。
 一方、マージン率40%以上のグループは非常に際立っているというか、ほぼすべてで派遣料金が20,000円以上の水準に位置しています。サンプル数の影響によるのかもしれませんが、これだけ固まっているのを見れば一つの傾向としては一応主張できるデータだと思うので続けますが、マージン率40%以上且つ派遣賃金が約20,000円以上というのが一つのボーダーラインになると言えると考えられます。

 以上内容を簡単にまとめると、

・マージン率40%未満の場合、派遣賃金には余り相関はなく派遣料金は約15,000円以下
→この場合はマージン率が低ければ低いほどお得?

・マージン率40%以上の場合、派遣賃金は通常約20,000円以上となる
→マージン率40%以上で派遣賃金が20,000円を大きく下回ればぼったくり?

 上記意見はあくまで全体の傾向を述べた概論、すべての個別例に当てはまる意見ではないということをご了承ください。ただまぁ、マージン率が高いにもかかわらず派遣料金が低い場合は要注意であることに変わりはありませんが。

 以上、簡単な解説ですが今日の分析を終えます。重ねてとなりますが、相関図作ってくださった方には今一度感謝の意をここでお伝えします。この前のリクルートスタッフィングデータの件といい、こうして協力者が出てくれることには執筆者冥利に尽きます。

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