2016年7月22日金曜日

南沙諸島問題に対する中国人の反応

 たまには真面目な記事でも書こうと思うので、先日国際仲裁裁判所の判決が出たことだし中国がフィリピンに対しちょっかいかけている南沙諸島問題について書こうと思います。

 領土争いの大まかな内容については省略しますがこの南沙諸島問題について一般の中国人はどんな反応をしているのかと言うと、断言してもいいですが中国政府の主張を絶対的に支持していてもはや言いなりになっていると言っても過言じゃありません。何故こういう風になるのかと言うと政府プロパガンダの影響もありますがそれ以上に中国人には19世紀のアヘン戦争での体験が未だトラウマで、領土は一歩たりとも譲ってはならないし妥協してはならないという意思が半端なく強いです。
 この辺、毎回思うのですが中国政府は事故犠牲者の発表を始め普段から嘘ばっかり言ってて中国人もその点は理解している癖に、こと領土関連の話題となると政府の言うことを100%信じ切るのが不思議でしょうがありません。まぁだからこそ、政府を信じるとか愛国心とかではなく単純に外国人へのトラウマとかアレルギーが強いのだと言えるのですが。

 話しは戻りますがそれだけ領土意識については妙な価値観を持っているだけにこの問題においてはフィリピンだけでなく米国や日本に対しても、「みんな束になって中国を陥れようとしている」などと被害者意識をもって強い敵愾心を向けてきています。この前のオバマ大統領の広島訪問時の中国の反応もそうでしたが、「被害者であり続けようとする」意識は韓国同様に中国も高いです。まぁ逆に言えば、そういう意識を持ち続けている間は安心して事を構えられますが。

 以上までの内容はほかのメディアでも語られているので特段面白味のない解説ではありますが、ここからちょっと私なりの独自の視点で語らせてもらうと、割と熱狂的に南沙諸島問題に対して中国人は情熱と言うか意識を傾けていますが、この問題の本質については実はほとんど無知に等しいのではないかと密かに見ています。それは具体的にどういう事かと言うと、そもそも南沙諸島がどこにあるのか地理的位置をほとんど把握していない節があります。


 上の地図はGoogleマップから引用したものですが、これを見れば中国政府がどれだけ非常識な主張を展開しているかが一目瞭然でしょう。南沙諸島は領土争いが起こりそうなきわどい位置にあるわけでなく、明らかにフィリピン、ひいてはベトナムの方が距離的に近く、むしろ中国は部外者と呼んでもいいような位置です。
 この位置関係をどうも市井の中国人は把握していないようで、恐らく十人にどこにあるかと尋ねても十人とも見当違いな場所を「ここだ!」といって示すかと思います。私の肌感覚で述べれば、位置的に海南島の南にある西沙諸島付近を南沙諸島と中国人は勘違いしているような気がします。

 実際にこの前知り合いの中国人に、「南沙諸島がどこにあるのか知ってるの?」と聞いてみたところ、「いや、わからない」と素直に認め、私が大まかな地図でこの辺やでと言ったところ、「えっ?(;゚Д゚)」って表情をやっぱり浮かべました。多分この知り合いに限らず、実際に地図で位置関係を示してやると普通の中国人も政府の主張に無理があるということに少なからず気が付くでしょう。
 実際中国の報道でも南沙諸島問題についてはやれ米国がムカつくとかたくさん触れられますが上記のような地図が示されることはほとんどなく、私も興味持って地図を調べてみるまで位置関係がピンときませんでしたが、こうして地図で見てみるとよくこんな場所に領土主張できるなと呆れてきました。恐らく、尖閣諸島で打開できないから南に視点が移っていったのでしょうが。

 なので日本や米国の戦略としては上の地図をひたすら中国人に示すことが一番である気がします。さすがの中国人もこの地図見れば自分たちの主張にどれだけ無理があるか少なからず疑念を覚えるでしょうし、そういった不安を増長させるのも外交手段として重要です。
 あとこれはふざけ半分の意見ですが、「関係ない米国や日本がこの問題にしゃしゃり出てくるな」と中国政府このところ言っています。そこまで言うのだったらこの際だし、敢えて日本も南沙諸島に領有権を主張してこの問題に首突っこんでみるのも面白そうです。領有権は主張するが権益と管理はフィリピンに委託するとかなんとか言ったりして。

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