先日の日本帰国の際に大学時代の友人と久々に再会してきたのですが、再会するなり私はこんなことを言いました。
花園「中国にいるときも君のことをよう思い出しとった。クソ映画が好きやったなーって」
友人「ふっ、『進撃の巨人』もちゃんと見たで。映画館でな+.(-ω-´)」
何故か知りませんが、この友人は昔から「クソだ」と言われている映画ほどやたら見ようとする傾向があり、映画「ファイナルファンタジー」と「デビルマン」の両方を見た人間は私の周りだと彼以外いません。特に前者に至っては、奈良のド田舎(橿原市)出身の癖にきちんと映画館で見たというほどの強者でした。
今回会ったのはかなり久しぶりでしたが、上記の「進撃の巨人」を見たという事実からもそのクソ映画好きは未だに変わりないようでした。ちなみに「デビルマン」は私が「クソらしいよ」と言ったことがきっかけで見ようと決心したそうです。そしてみた後の感想は、「もうあれはね、映画というかね、なんていうかね、表現できないわ……」でした。
ただこうしてネタにしながらも、クソ映画を追おうとする彼の気持ちも全く理解できないわけでもありません。やはり「クソだ」と言われると、「どれだけクソなのだろうか」とまるで危険な香りをかいでみたいような興味を覚えることは私にもあり、他の方もいくらか同じような経験があることだと思います。これは映画に限らずゲームでもよく「負の吸引力」だとか「負のオーラ」と呼ばれますが、大抵吸い寄せられて実際にプレイすると後悔すること間違いなしです。
なお上記のクソ映画はんたーの友人はクソゲーにも並々ならぬ興味を持っており、学生時代はよく「たけしの挑戦状」について言及することが多かったです。
話は戻りますがクソ映画について長所を述べると、同じクソ映画を見たもの同士だと如何にその作品がクソだったのかで話が激しく盛り上がることが多いです。なんていうか同じ苦しい戦場を生き抜いた戦友めいた感情が芽生えるので、異性同士のデートでも経たら恋愛映画見るよりクソ映画を一緒に見た方が絆がずっと深まるのではないかと私は真剣に考えています。
あとこれは最近発見した事実ですが、クソ映画をどこで見たのかと聞くと「飛行機の中」と答える人が案外多いです。というのも長時間のフライトだと暇でしょうがなく、クソ映画だと途中でわかっていても何故か最後まで見てしまうことが多いようで、飛行機はクソ映画の普及に大きく貢献していると密かに睨んでいます。
最後に、友人ほどではないですが私が見たクソ映画をいくつか紹介します。
・コンゴ
「何故彼らはこの映画を作ったのだろう?」という哲学めいた疑問を覚えた一作。ある演劇で「どうしても笑顔になれない作品」と役者が言ったのを見てひとり深くうなずいていました。
・ガッチャマン
開始30分で限界でした。あれ以上見ていたら精神に変調をきたす恐れがあったでしょう。
・プロメテウス
ブルーマンっぽい青い肌したオッサンが大暴れすることしか覚えていません。
・スリーピー・ホロウ
ジョニー・デップ出てるけど、なんか脚本がかなり破綻しているような印象しかありません。
4 件のコメント:
橿原市はど田舎ではありません。
奈良県下第二の都市であり、人口約12万人、主要駅である近鉄大和八木駅から難波まで約40分、近鉄百貨店もイオンモールもあります。
もちろん映画館もあります。
その他、医療機関や金融機関も充実しております。
この箇所の記述は半分冗談、半分本気で書きました。というのも橿原市は確かに奈良県下人口第二位の自治体ですが、奈良県の自治体は「日本一広い村」という自慢なのか自虐なのかわからない特徴のある十津川村をはじめどこも面積が広く、また同じ自治体の中でもエリアが山々によって分断され、ちょっとした住宅集積地であっても結構辺鄙になってしまうからです。
実際にこの友人も専業農家ではないにもかかわらず実家はお米をほとんど買わず、尚且つ台風の際に倒木が自宅に直撃するような田舎で、私も近くまで行きましたが思えば遠くへきたもんだと感じました。まぁそれが奈良のいいところなんだけどね。
奈良県民の8割が住んでいるのは大阪に近い、北西部の奈良盆地という平地で、そこに複数の小さな自治体がひしめいています。例えば橿原市は40㎢しかなく、松戸市よりも小さいです(奈良市は面積が大きいですが)
なので、多くの奈良県民は雲南の少数民族みたいに山を越えて隣町に行くことはないですね。山を越える時は大阪に行く時です。
そして、吉野とか十津川村は奈良盆地の人からすると秘境扱いになります。
雲南でいうと昆明市の人民と山奥の少数民族みたいな感じです。
あとサラリーマン家庭だけど家族が食べる分だけ米作ってる家なんか郊外では少なくないです。大阪市内でも東部ならそういう家ありますよ。
まあ、さすがに最近は大阪市内の東部では田んぼ、ほとんど無くなりましたけどね…
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