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2019年6月19日水曜日

日系メディアの権力監視について

 この前なんかのまとめ掲示板で見たのですが、「メディアは権力を監視していると思いますか?」という問いに対して、メディア関係者の回答と、一般人の回答の乖離が最も大きかったのは他ならぬ日本だったようです。具体的には、メディア側が「はい」と答える人が90%超だったのに対し、一般人は10数%しかなく、どちらも他の国々と比較して最極端な数値でした。
 細かい調査方法とかまでは検証していませんが、私の肌感覚でも何となくこの結果は正しい気がします。というのもメディア側にいて、「俺が正義だ」と最近ハマっている「モンキーピーク」という漫画に出てくる安斎さんみたいな感覚もった人が実際多かったからです。ちなみに姉妹作品の「モンキーサークル」は今日1巻が発売。

 また一般人がメディアは権力を監視していないと答える率についても、10数%はやや極端な数字で、質問の仕方によっては30%くらいは行くのではとも思いますが、それでも日本人の大半はメディアに対してそのような権力監視機能を備えていないと考える人のほうが多数だとも思います。根拠としては年を追うごとにと言うか、年々メディアへの信頼が落ちているように見え、またメディア側もそうした自分たちへの信頼の低下をわかっていながら敢えて見て見ぬふりし、襟を正そうとしないと言うかむしろ前以前に横暴に振る舞う素振りが見えるからです。
 それこそ、かつてのメディアの横暴王と言ったらナベツネですが、いま他のテレビ局重役も多かれ少なかれかつてのナベツネに負けないくらい無責任でわがままな行為を見せるようになり、またそうした風潮を正そうとする人も減ってきている気がします。

 私自身、信頼できる日系メディアはどこと聞かれたら正直答えに困ります。ジャーナリストに関しても以前と比べたらすごいと感じる人は日テレのあの人と日経のあの人くらいで、政治方面に関しては解説とか分析読んでても物足りなさを感じることのほうが多い状態です。

 なんかオチがつかないのでもう少し書くと、やはりメディアは自分たちへの信頼が低下しているということをもっと自覚すべきでしょう。その上で、自分たちが「権力を監視している」と答えた人間はすべからず排除するべきです。このような質問に自分はきちんとやっていると答える人間は正直私は信用できず、ましてやメディアの側にいながら、よくもいけしゃあしゃあと自分を持ち上げるような事言えるなとすら感じます。自らの至らなさを自覚するところから学は始まるとも言いますが、まずそういう言ってて恥ずかしくなる基本から日系メディアは立ち返るべきでしょう。

2 件のコメント:

サカタ さんのコメント...

日本人のテレビ離れは、統計からも現れているように提供する側が視聴者の考えを全く理解していないから起きているかもしれませんね。

花園祐 さんのコメント...

 自分が子どもだった頃は、「本当だぞ、テレビで言ってたもん!」と主張する時代だったのですが、今だとこれもうギャグもいいところです。