というわけでまた今日も自分の記事紹介ですが、中国の現在のロシアに対する反応を記事にまとめてみました。割とお手軽簡単に作れた記事ですが、その甲斐あってアクセスもあんまよくないです。
個人的にはこの件はいつか報じないと前から感じていました。日本人からしたらロシアはこの戦争においてろくでもない国以外の何物でもないですが、中国にとってはそうでもなく、割とマジでロシアをみんな応援しています。
それこそ政府や中国メディアだけなら民意とかけ離れた立場を取ることはあるものの、今回に関してはマジのマジで一般中国人もロシア寄りです。でもってその理由は記事にも書いてある通り中国だと報道がロシア寄りということもありますが、それ以上に反米思想が強く、米国が憎いゆえにロシアを応援している構図です。
別に普通の中国人が米国に何かされたとかそういう体験はほとんどないでしょうが、中国メディアの煽りを受けてか、トランプ政権時の関税引き上げ以降はまさしく鬼畜米英的に見ている節があります。確かにファーウェイ関係者に関しては私も同情するところはありますが、ほかの中国人、特にファーウェイのスマホ買わずにiPhone持ってる中国人については、何でお前が米国を恨むんだよという思いをやや抱きます。
ただ、少し見ていて感じるのは90年代中盤の日本です。恐らく直近において日本国内で最も反米意識が高かった時代があの頃だと思うのですが、直接的なきっかけは沖縄の米兵による少女暴行事件でしたが、根底には「なんで経済一流の日本が米国にいつまでへーこらしてなきゃいけないんだ」という、自尊心の拡大による反発があったのではないかと考えています。
あくまで私個人の印象ですが、今の中国人も当時、はっきり言えば94年頃の日本人が持っていた反米意識にかなり近くなっているような気がします。単純に米国に何かされたというわけではなく、経済力で躍進著しい中国が何故米国より格下扱いされているんだという、自尊心の増長ともいうような価値観から反米意識を育んでいるように見えます。
もっとも、中国政府には米国のように同盟国を守るという意識はさらさらなく、他国に対しても中国の言うことを黙って聞けというような態度を平気でとるので、米国のように覇権を取ることはないだろうと私は楽観視しています。同時に、拡大した自尊心は身を亡ぼすというか、やはり今の中国が90年代に入ったころの日本と本当にダブるようになってきて、新しく首相となった李強氏もあんま期待できないだけに、これから中国は世の中悪くなっていくんじゃないかと警戒しています。
もっとも他人のことをいちいち心配していられる立場でないのが日本です。日本の場合はやはり企業を中心に古い組織や価値観があまりにも沈殿し過ぎていると思うだけに、大企業か中小企業化を問わず、いわゆる100年企業的な古さをアピールする企業を意図的に排除する風潮を作るのが最も早い改善策じゃないかとこのところ覚えます。公金を中抜きするようなのではなくまっとうなベンチャー企業をもっと応援し、若者も率先して入社を目指すような社会に帰れば、まだ目があるんじゃないかなぁ。
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