特にこのブログでは書いていませんでしたが、先週金曜から高校時代の友人が上海に遊びに来ていました。それほど大したイベントがあったわけではないものの、その友人には特にホテルを取らせずにそのまま私の自宅へ泊める形で滞在させたのですが、生憎私の部屋にはベッドが一つしかありませんでした。
上海人の友人からは、「近くのビジネスホテルでも取らせたら?」と提案を受けていたものの、私も友人もそれほど金がないこともあってその案は却下し、代わりに私の部屋の中でもう一つ寝床を作ることで対応しようと決めたわけです。もちろん友人には私が普段使うベッドを宛がったので、私が寝るのはその新たな寝床となりました。
寝床 初期型
照明が暗いせいかなんかやたらカメラ写りが悪いですが、上の写真が第一日目に使用した寝床です。説明不要で見たまんまですが、リラックスチェアの上に座って、手前のボックス椅子に足を載せて寝るという形式で、例えて言うならばビジネスクラスの航空機座席みたいな寝床となりました。もちろん、載せてある枕は頭に使います。あと掛布団として、これも航空機みたいに毛布を上に掛けます。
実際に寝てみた感じとしてはビジネスクラスというよりかはもはやエコノミークラスで、地味にエコノミークラス症候群とかにならないかなと思いつつ、姿勢の居心地悪さを感じながら寝てのけました。そんでもって目覚めた直後の感触としても、航空機同様にあまりよくは寝られませんでした。
ネドコ MarkⅡ
前日の反省を生かし、二日目に新たに組んだ寝床が上記写真です。一日目と違うのは左手前にパソコンを使用する際に使う折りたたみ椅子を用意したことですがこれによってどう変わるのかというと、頭をリラックスチェアに、腰(尻)をボックス椅子に、足を折り畳み椅子に乗せることで、系統の異なる三種類の椅子の三段合体によって寝そべることができるのではと発案して作ってみました。
枕をリラックスチェアに乗せて実際にこれで寝てみましたが、まず一切寝返りがうてない、っていうかうったら確実に落ちるという構造上の欠陥を抱えていたことと、リラックスチェアの先端(通常太腿を載せるところ)がやや反り返っていることもあって、いまいち姿勢が安定しませんでした。そして何よりも、リラックスチェアとボックス椅子の間に空間があることによって背中の一部が宙に浮く形となって、変な風に体重かかったのか寝ている最中も肩の下部付近がめちゃくちゃ痛くなりました。こちらも初期型同様にあまり気持ちよく寝ることは叶いませんでした。
ネドコ MarkⅡカスタム
前夜の反省を生かし、今度は余ってる枕をリラックスチェアの通常臀部を載せる溝に埋め込んだのがこちらのカスタムバージョンです。溝に枕を置くことで妙な高低差を失くしフラットな感じにさせることで、先端の反り返りによる背中への圧迫を防ごうというのがこのコンセプトです。なおもう一つの枕は溝に置いた枕の上に置き、通常通りに頭を載せます。
寝てみた感じとしては前回よりはマシになったものの、やはりボックス椅子との空間の存在感が強烈に残り、二日目とあって変に慣れたのか不安定ながらも寝返りをうてるようにはなったものの相変らず重心が不安定で、起きたらやっぱり肩の下あたり、具体的には胸の反対側付近がかなり痛かったです。
Ne-Doco WRX STI Ver.Ⅳ
試行錯誤を重ねながら最終的に四日目で辿り着いたアルティメットバージョンがこの寝床で、ボックス椅子の位置が前回と異なりリラックスチェアとくっつけた形となっています。リラックスチェアの先端の反り返り以上にボックス椅子との間の空間に問題があると考え、この際無理に足を延ばすことはせず、リラックスチェアとボックス椅子の上で猫のように丸くなって寝てしまおうというコペルニクス的発想から生まれました。
寝てみた感じとしては、相変わらず不安定であるものの重心はこれまでと比べてずっと安定し、また丸くなって寝ることで比較的暖かく、でもって気持ち脚を伸ばしたいときにはこれまでと同様に折り畳み椅子へ足を乗せれば適うので、確実にこれまでの寝床と比べれば進化を感じました。
とはいえ、寝返りを打っているうちにボックス椅子の位置が段々とずれていき、最終的には結構離れたりしてしまって前夜同様に肩の下のあたり、具体的には背中の真ん中付近が起きた直後に痛みました。
そんなこんだがあったものの、今朝友人をタクシーに乗せ空港へ送り出したことから今夜からは普通に元のベッドで寝られることが出来ます。ただ今記事を書きながら冷静に考えてみると、普通に床に何か敷いてそこで寝ればよかったんじゃないかと思えてなりません。なんで椅子三つ組み合わせた不安定な寝床で無理矢理寝ようとしたのか、自分の行動の意味不明さに改めて妙な疑問を覚えます。
なお友人は今回の訪問中、友人の母ちゃんから中国で世話してくれる友人(=私)はどういう人なのか知りたいから写真撮ってきてくれと頼まれたそうです。ただ私は余り写真を撮られることが好きではないため、一緒に街中歩いている最中に見かけた猫の写真を友人のi-Phoneに撮らせ、「これが俺だと言っておいて」と伝言したので、恐らく友人の母ちゃんは私の事を毛深い奴だと思うことでしょう。