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2014年7月14日月曜日

他の家電を吸収するi-Phone

 上記の写真は上海にある某ショッピングセンターで撮ったものです。それにしても何故トーマスが戦車に、これでは「戦車トーマスじゃん」といいながら撮影しました。
 あとこのブログで部屋の騒音がマジヤベェって中学生ばりに吠えてたら最近やたらあちこちから「騒音大丈夫?」って聞かれます。正直に言って大丈夫じゃなく、聞こえてくるのは午後7時から9時までの二時間であるものの、この間全力で壁を叩くような低音が部屋中に鳴り響いて椅子に座っていても音波の振動を確実に感じられます。日本だったら経営者を半殺しにしても許されるレベルだ、本気で早く引っ越そうかな。
 
 話は本題に入りますが、先週土曜に上のトーマスが待っているショッピングセンターに上海忍者とともに訪れて携帯電話を買ってきました。今まで使ってたのは2010年に買ったおもちゃみたいなlenovoのフューチャーフォンで、今回勝ったのはサムスン製ですが私にとって初めてスマートフォンです。行く前は日本にいる友人が気にしている「小米(シャオミー)」というこのところシェアを急拡大しているスマフォにしようかと考えていましたが、改めて商品を見比べてみると結構サイズが大きい上に角ばってて、ポケットに入れていると不都合が起こりそうだと思えたので直前でサムスンの比較的小サイズの電話にすることにしました。なお価格は1300元(約22,100円)のところを1180元(約20,060円)にまけてもらいました。
 
 店頭ではi-Phoneも勧められましたが、みんな持っているのを自分が持つことは宿命的に多分許されないので買わなかったものの、このi-Phoneについて先日、訪問先の会社社長から面白い話を聞くことが出来ました。聞く人からしたら何をいまさらあたりまえなことをと思われるかもしれませんが、その話というのも「i-Phoneがすべての家電を吸収した」というものです。
 
 その会社では電子部品、具体的にはプラスチックで作る射出成型品とその金型を製造するメーカーなのですが、周辺にある同じような金型メーカーはここ数年で日系を含め大分撤退というか清算をしたと話していました。かくいうその社長の会社も結構じり貧で大変な状態らしいのですが、その原因の一つとしてi-Phoneによって家電部品の大半は消えてしまったからだとおもむろに話してきました。
 社長曰く、「かつてはラジカセがあり、デジカメがあり、テレビがあり、ビデオプレーヤーがあり、携帯電話があったが、これらの家電の機能は現在、i-Phone一つですべて代替できる」と話し、それまでバラバラに機能が別れていた家電がi-Phoneというかスマートフォンに集約されたため、部品メーカーからしたらたくさん作る必要のあった部品が必然的に少なくなり、仕事も自然と減っていったとのことです。考えてみれば当たり前ですが今の今までこういう視点がなかっただけになかなか新鮮に感じられ、その後も話を聞くと、もはや家電という弱電分野の業界自体がフォックスコン(ホンハイ精密)など一強を除いてもう駄目なのかもしれないとまで言い出し、セットアップメーカーのパナソニックやシャープもこの分野じゃもう立ち直り効かないのではとも話してました。
 
 改めて内容をまとめると、それまで映像を見るならテレビ、写真撮るならカメラ(デジカメ)、ネットするならノートパソコンをそれぞれ買う必要がありましたが、現在に至ってはもう全部i-Phone一つで済んじゃうのも事実です。写真にこだわったり自分みたいに毎日馬鹿みたいに長い文章をブログに挙げて騒音の愚痴吐く人間ならともかく、人並みにこれらの機能を使う人間からすればi-Phone一つでもう十分でしょう。となるとほかの家電なんてもういらないって話です。
 これは私の予想ですが、こうした他の家電や電子機器の機能をスマートフォンが吸収していく流れは今後もしばらく続くと思います。差し当たって起りそうなのは最早完全吸収したカーナビの機能に加えてETCもスマフォで済んじゃうようになり、果てにはクレジットカードの機能も奪うかもしれません。多分、画面のタッチパネルで指紋認証式が普及したら十分いけるのでは。
 
 家電業界というのはやっぱ種類があってナンボで、種類が減るということはすなわち市場そのものが小さくなることと同義で、特にパーツメーカーからしたら死活問題としか言いようがないでしょう。実際に私が今所属する会社もまだ自動車業界向けの販売は堅調なものの、弱電分野はもう目も当てられないといった状態です。一番悲惨なのは折り畳み式のガラケーに使ってた折り曲げることのできるヒンジ作ってた会社だけど。
 
 この流れが良いか悪いかという判断で行ったら良いも悪いもないというのが正直な感想です。ただ言えるのは時代の流れということで、少なくとも青少年たちには弱電分野を志すというのであれば覚悟を持っておけよとだけ伝えておこうかなと思います。

2 件のコメント:

上海忍者 さんのコメント...

未来、I Phoneを戦争武器として使うことも考えられますわ。
因みに、キミは戦車トーマスに乗ってください。気持ちがええわ。

花園祐 さんのコメント...

 いや俺も、将来アイフォンからマイクロウェーブ出して電子レンジにしたり、熱風出して布団乾燥機になったりするのかと想像したが、武器にもなる時代が来るかもね。戦車トーマスも新兵器として面白そうだし、自衛隊に提案してみるよ。