最近「ギレンの野望 アクシズの脅威」というゲームでアクシズをEASYモードでプレイしていますが、ティターンズを追い詰めながらも最終拠点のグリプス2に大軍で立て籠られて攻めあぐね、非常にストレス溜めて昨日は記事書けませんでした。速攻はあきらめて、ゆっくり開発をしながら戦力を整えようかという気になってきました。
そんな状態でありながら頑張って今日書く記事は、すっかり結果が読めなくなった次回選挙こと安倍政権対小池新党に対する見解です。
背景についての説明は複雑なのもあるため省略しますが、民進党の前原誠司代表が事実上、自党の候補者を小池新党こと希望の党に明け渡すという行為に出たことは正直驚きでした。同時に、代表選で野党共闘に疑問を呈した上、既に小池新党への合流のため出奔した離党者に対して批判しておきながらこんなことやるなんてと、前原代表についてはやや見下げた感情を覚えますが、今回の決断のインパクトについては認めざるを得ません。
この点について材料が足りないので判断が難しいのですが、一番注目すべき箇所は誰がこの絵を描いたかです。前原代表からすれば自党をみすみす売り渡す背信行為で、また小池百合子都知事にとっても取り込みに当たって大きな賭けで、難しい決断のように思えます。状況から考えると、前原代表は当初離党した議員らを強く批判していたことを考えるとその時点ではまだ構想はなかったと思え、本当につい一週間くらい前に決断したのではないかと思う節があります。逆を言えば、小池都知事もそのくらいの短期間でボールを受けることを決めたともいえます。
何人か候補はいますが、確証がないので絵を描いた人間は現時点では予想を口にすることはできません。ただ、なんとなくといった流れで決まったとは思えず、裏で絵を描いた人間は確実にいるでしょう。
この点はひとまず置いといて選挙情勢についてですが、断言できる点としては現状においては小池新党が自民党に対して優勢であると言っていいでしょう。理由はいくつかあり、一番大きいものとしてはそもそも自民党は今回の選挙に対してほとんど準備をしていなかったからです。
安倍首相が何故解散総選挙を決断したのかというと、地滑り的にほぼ確実に勝利が見込めたからです。決断当時はまだ小池新党も発足するか否かはっきりせず、民進党の方では方針が定まらずグダグダだったこともあり、今選挙すれば以前ほど政権支持に勢いはないものの有権者の消極的選択から勝利が確実に見込めたからです(断言します)。だからこそ解散決定時も解散理由については曖昧というかほぼ全く語らず、選挙後の政策こと公約についても現時点においてもほとんど発表されません、っていうか元々ないのですから当たり前です。
さすがに身内からも突然の解散を批判されてあまり考えずに適当に、「リーマンショックみたいなのが来たら消費税増税を再延期する」、「憲法に自衛隊明記」という公約を掲げましたが、後者はともかく前者について私は聞いてて呆れ、恐らく有権者の多くもその曖昧な態度には疑問を感じたのではないかと思います。
既に安倍首相は2016年に当初のスケジュールを延期していますが、この時の言い訳に使ったのも「リーマンショック級の不況懸念要素が……」という言葉でした。伊勢志摩サミットで突然この言葉が出てきた時点で延期はほぼ確定だったのでしょうが、結局リーマンショック級のなんたらはその後何も起こらず、むしろ世界経済は欧州危機も大人しくなっていたので割と追い風でありました。っていうかあの時点でリーマンショック引っ張り出す時点で正常じゃありません。
それをまた今回口に出したわけで、まるでリーマンショックが再来してほしいみたいなこの言い方には私は疑問を感じます。これならまだ「増税して税収が減っては意味がない」などと、増税による税収落ち込みを懸念する方が理屈としては通るし私もまだ納得しますが、馬鹿の一つ覚えみたいにリーマンショックを繰り返すなんて言い方悪いですが周りにまともなブレーンいないのかと言いたいです。まぁこんなこと言うくらいだから再延期はもうほぼ確定でしょう。
こんな具合で目玉政策について安倍政権は何も用意していません。もっともこれは体制の整わない小池新党も同様ですが、既に安倍政権には学園スキャンダルの件で疑問視する見方が多いだけに、「国民の信頼に応えたい」と小池新党は言うだけでそこそこの議席が取れる気がします。あと安倍政権は「あくまで政策で勝負」などと口走っていますが、上記の通り全く中身のない内容しか口にできないと思われ、それに対して口先だけでも真逆の内容を小池新党は言えばいいという、後攻有利な状況にあるのではというが私の見方です。
懸念要素としてこれは小池新党、自民党双方に言えますが、候補者の失言がある意味今回の選挙を左右するのではないかとも見ています。自民党の方はまた稲田元防衛大臣がしゃしゃり出てやらかしそうなのに加え、「魔の二回生」なんかマスコミからマークされているのもあるので過去の発言でも致命的なダメージなる可能性があります。
一方、小池新党も候補者は寄せ集めもいいところで、旧民進党の候補者もどれだけまともか未知数です。個人的に注目しているのは元みんなの党代表の渡辺喜美参議院議員で、今回の選挙で小池新党に入って衆議院に鞍替えするとの報道が出ていますが、とにもかくにも脇が甘いし、リクルート事件や熊手カッターの件と言い誉められた人格していないのでやらかしそうなにおいがプンプンします。
もっともこの懸念について小池都知事は、民進党からの帰参者について「リベラルは排除する」と明言し、帰参者を誰でも受け入れるつもりはないという姿勢を既に見せています。どれだけ絞り込むのかはわかりませんが、あらかじめこうした政治信条での方針を示した点は純粋にプラスだと思え、爆弾候補を遠ざけることに成功するのであればやや期待が持てます。私個人としても、辻本清美氏辺りは排除していただけると心置きなく応援できますし。
それにしても都知事選に出た当初はまさかここまで小池都知事が勢力を拡大するとはだれも思わなかったことでしょう。その上でいえば、味方に引き込むこともできたのにわざわざ敵に回した石原伸晃氏は、ガンダムでいうなら最大戦犯ともいえるジーンみたいにもしかしたらなるかもしれません。
2 件のコメント:
小池さんが出馬するのであれば都知事としての職務を全うできず
出馬しないのであれば小池新党のブランド力が抜けおちてしまうと、小池さんはどちらの失を選ぶのでしょうね?
私は小池さんが知事を続けることを望んでいます。彼女がさらに強い権力を握る前に、彼女が適切な政治能力を持っているか知りたいからです。
小池さんのいない小池新党はどうでしょうか。花園さんが以前の記事に書かれてたように、小池さんの人間分析力の高さは信頼に足るものと考え一票を投じてみるべきでしょうか。
おそらく私は次の選挙で小池新党に入れるでしょうね。小池さんの政治的手腕は未知数ですが政治的分析力(人を見る目)だけは確かに期待しています。
コメントありがとうございます。
小池都知事は十中八九、都知事職を続けることでしょう。選挙に出馬するのかという声はどちらかと言えば自民党側からの挑発で、仮に本当に出馬したら支持率が大きく低下することが間違いないため、わざわざ敵の策には乗らないでしょう。
私は在外投票手続きもしてないので投票しませんが、現状で支持する勢力としては同じく小池新党です。民進党よりましとはいえ自民党も最近は見ていてあれなのと、東京五輪後についてそろそろ考える必要が出てきているように思えるからですが、結果がどうなるかなかなか待ち遠しいです。
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