先ほどネットバンキングで友人の日本の口座に送金しようとしたらいきなり口座がアカウントロックされました。過去にも全く同じことが起きており、その際には向こうの話によるとこっちに一切不手際はなかったとのことですが、少額の送金でまた同じことされて憤懣やるかたありません。昔ならキーボードの一つや二つはこの時点で壊していますが、そういう風なことしない辺り自分も老いたという実感があります。
っていうか日本の携帯や銀行は海外居住者差別を止めてほしい。どちらも膨大な費用や手続きを負わせているにもかかわらず今回のような不始末が非常に多いです。
・中国でいま最も売れている自動車メーカーはどこか(JBpress)
本題に移りますが上の記事は自分史上最多のグラフ8枚を投入した中国の自動車統計記事です。この記事は情報収集、グラフ作成、執筆、脱稿まで2日かけましたが、グラフ作るためリアルに1日中パソコンの前で作業してました。何気にこの手の作業は嫌いじゃなく作ってる時も楽しかったですが、その一方でひたすらにパワプロがしたくてたまらず、書き上げた後はパワプロで遊びまくり、何故かオリックスで優勝、日本シリーズ制覇して見せました。
この記事に関しては書くことに関しては上にも書いた通り2日でちゃっちゃと済ませられ、グラフ作成こそ時間がかかったものの自分としては書くのに苦労はしていない記事です。そもそもグラフさえ作ってしまえばあとはその説明だけでテキスト埋まりますし。ただいくつか言いたいことはあり、今回は記事をさらに踏み込んだ内容と使用したテクニックについて書きます。
まず第一のポイントですが、3ページ目の第二段落冒頭の「続いて、車形(種類)別販売台数データを見ていきましょう。」というテキストです。見ただけでわかる人もいるかもしれませんが、ここで私は「車形(種類)」という言葉を使っているものの、厳密にはこんな言葉はなく私の造語だったりします。何故造語を使ったのかというと、この言葉が表す意味に対し適切な用語がリアルに存在しないからです。
・車の種類(ニコニコ大百科)
意味としては上記リンク先のようにセダンやコンパクトカー、SUVの分類を指す用語として使っています。ニコニコ大百科では「車の種類」としていますが、これだと広すぎるきらいがあり、それこそショベルカーやダンプカーも含まれてきそうで、一般乗用車の販売台数の違いを説明する上ではやや大きすぎます。
なおこのほか車の種類というか分類を指す言葉をまとめると、以下のようになります。
・車種、モデル(例:カローラ、フィット、インプレッサ、ランサーエボリューション)
・グレード:同一車種の装備、オプションの異なるバージョン
・クラス:顧客ターゲット層の違いによる分類(例:高級車、中高級車、普通車、スポーツカー)
・セグメント:ヨーロッパで使われるサイズによる分類(例:Aセグメント、Cセグメントなど)
このようにいろいろあるものの、先ほどにも書いたようにセダンやコンパクトカーを区別する分類を表す言葉は多分存在しません。はっきり言えばこれは自動車業界、メディア業界の怠慢もいいところで、区別が曖昧なのにかこつけ「RV車」とか「クロスオーバーSUV」などと妙な差別化を図ってわけわかんない造語を作っては分類をややこしくしていました。
こうした状況に対し、やはり分類全体を言い表す言葉が必要だと考え、漢字で表記するならばと「車形」という言葉を作って今回使いました。編集部には「存在しない言葉だがもし問題だと思うなら『種類』に変えて」と連絡したところ併記という形に落ち着きました。自分の功名心とかそういうものは全くなく、なにも「車形」じゃなくてもいいのでこの分類を表す言葉を定着させてもらいたいです。
次に第二のポイントですが4ページ第2段落末尾で、SUVの販売が息切れしていると触れた上で、「中国メーカーも日本メーカーも、今後もSUVへの依存が強いメーカーほどラインナップの底力が試されることとなるでしょう。」と書いてあります。この最初の「中国メーカーも日本メーカーも」という言葉は編集部でつけられたもので私が書いたものではないのですが、何故こう書かれたのかというと提出時の原稿へのメモで、「暗にホンダを指している」と書いていたからでしょう。
中国市場でホンダは昨年、SUVモデルを多く投入して大きく販売台数を伸ばしたのですが、今年上半期は-6.4%と減少していたりします。車種別販売台数へのチェックまではしてはいないのですが、日系ブランドの中ではSUVへの依存が強いだけに、SUVブームの息切れが影響したのではとうかがわせるデータであり、またそうでなくても今後はSUVが厳しくなることが予想され、好調な日産とトヨタに食いついていけるか試されるでしょう。
逆にあの記述だけで、「あ、これホンダだな」と考えた人は、自分とのシンクロ率が相当程度高い人物でしょう。
最後のテクニカルポイントとしては、上にも挙げたSUVの成長鈍化です。恐らく日系メディアでは中国市場のSUV販売台数の成長が鈍化してるとはっきり指摘したのは自分が最初ではないかと思います。あらかじめ他のメディアの記事もみましたが、こうもはっきりとSUVの成長が鈍化しているデータが出ているにもかかわらず何故だか指摘する人はおらず、6月単月ではマイナスにも入ったのだから書いても何も齟齬はないとはっきり書きました。
この点、次回の「葛藤編」にも続きますが、誰も指摘していないことを不思議に思いながら書いていました。なお体感での話もすると、やはり街中でもSUVの車は減ってきているように感じ、その分、セダンへの回帰が起こっているのではないかとデータ上からも読み取れます。
なお中国市場を知っている人間じゃないと実感ないでしょうが、日産の「シルフィ」がセダン販売台数で上半期2位、6月単月で1位を取っているのはとんでもない偉業です。圧倒的にドイツ車のブランドが強い中国でさりげなくカローラも3位に入ってたりと、日本本国では全く人気のないセダンですが、中国において驚くような進化を遂げてたりします。ちなみに「シルフィ」がなぜ売れているのかですが、ぱっと見で「トランスフォーマー」っぽいフロントマスクが受けたんじゃないのかと密かに見ています。
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