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2018年8月14日火曜日

人手不足ではない事態について

 地味に昨日まで軽い風邪だったのか昨夜にリンパ腺が腫れてめちゃ痛い中「地球防衛軍ポータブル3」を遊んでいましたが、昨夜は久々に虫にも悩まされずぐっすり眠れた甲斐もあって今はやや気分がいいです。その状態で今日の結論を言うと、地味に今の日本の人材不足は看過できないと前から思っています。

 現在日本では少子高齢化による人手不足が問題視されていますが、はっきり言ってこうした労働量不足などよりも中・高度な人材の不足の方が進行ではないかと思います。政治家一つとっても20年前と比べるとどれも非常に小粒となっておりまともな政策案すら持っていない人も珍しくありません。財界においても同様で、未だ現役の孫正義氏はともかくとして他にはこれと思うほど面白い人はおらず、トヨタの社長もやはりかつての奥田碩氏と比べると物足りなさを覚えます。
 なお奥田氏については以前後輩に、「今からでも遅くないから奥田に関する本は読んでおけ。今のトヨタは実質彼一人がひっくり返して作ったような会社だ」と紹介したことがあります。まぁそれを言ったら同時代の中村邦夫氏も同様ですが。

 こうした政財界のトップはもとより、一般社会のあちこちを見ていても日本の人材不足は深刻だと思います。日大やボクシング協会の問題をはじめ明らかに問題のある人物が組織のトップに就いていることはまだしも、三越の岡田茂やフジサンケイグループの鹿内家追放など、以前と違って組織内部の自浄作用が動かない点の方を私は重視しています。まぁボクシング協会は今回動いただけまだマシですが。
 この点はトップに限らず中堅クラスでも人材が不足しているのではないかと示唆され、実際に私も社外とかで会う人物などを見ていると十年くらい前と比べると小粒感を覚えることが多く、また同年代においても自分が感じるプレッシャーとしては学生時代の友人を超える者は未だ現れません。

 各企業の不祥事などを見ても明らかにリスクに会わない金額を横領して捕まる人物が出たり、また不祥事に対する会見も出したらヤバイ奴を何故か出して炎上させるなど、判断力がないというかそういうレベルじゃない企業統治ぶりがいくらか見えます。官界においても先の財務省の決裁書改竄問題といい、従来では考えられない問題が起きるなど、モラルが低いことはかねてからとはいえそのレベルの低下ぶりには閉口します。

 またこれは明日以降に詳しく語ることとなりますが、報道業界も果たしてどうなのかとこのところ思います。トチ狂った質問してどや顔浮かべる中日新聞の記者といい、普段のニュース原稿などを見ていてもそのニュースの視点が明らかにここ数年だけでも浅くなってきています。読者に合わせた、と言われたら私も何も言えないのですが。
 その上で結論を戻すと、今の日本に起きているのは人手不足ではなく人材不足で、なぜ起きているのかというと前から主張しているように昇進プロセスがおかしく、無責任でやばい人間ほど昇進しやすく、逆に責任感のある人物ほど下に落ちるシステムが日本には多いからだと睨んでいます。こうした風潮は何も今に始まるわけじゃないですが、認識してるか否かの問題を今主張しているのであって、この記事も無駄かと思いつつも2年後の予言の一環として敢えて書き記しておくことにしました。

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