最近、「お色気系かと思いきやガチなストーリーが展開される骨のあるRPG」という評判を聞きつけて「クリミナルガールズ」というゲームを購入して遊んでました。このゲームは女の子にお仕置きをして、能力を付けさせながら突き進むというなんやねんとか言いたくなるゲームなのですが、評判の通りに後半はかなり深刻でガチなストーリーが展開され、そこそこ面白かったです。何気に戦闘中のコマンドが、キャラクターがランダムに提案する内容しか選べないという不規則性があり、ゲーム性的にもなかなかよくできた仕組みのRPGです。
それにしても最近、「閃乱カグラ」といい、色物なゲームばかりやっている気がします。
話は戻りますが「クリミナルガールズ」はそれぞれ罪を抱えた少女たちとともに地獄を巡って、彼女らに自身の罪と向き合わせていくという内容となっています。その地獄の情景ですが、初めが沼地獄、次が炎地獄、そして氷結地獄とオーソドックスな地獄が続いていきます。そして四番目の地獄ですが、多少ネタバレとなってしまいますが明かしてしまうと、なんと学校そのものが舞台となります。
実際にゲーム内の少女たちは学校絡みで心に葛藤を抱えているのですが、地獄の情景が学校そのものという演出には素直に舌を巻きました。妙に現実感があるというか、確かにいじめなどを受けた人間からすればこの世の地獄として学校を思い浮かべる人間も少なからずいるのではと感じます。
恐らく大多数の人間からすれば、中学や高校といった学校は人生の花形、絶頂期として記憶しているかもしれません。しかしその一方で地獄だったと捉える人間もいると私には思え、そう思うと学校とは地獄にも天国にもなりうる舞台とも考えられ、良くも悪くも人の思念を糾合する場所なんだなと思えてきます。
現実に私も中学高校時代はあまり楽しかったとは思えない側に入ります。学校そのものもそうですが、幸いにも金銭的な苦労こそ経験しなかったものの学校外、具体的には家庭内でも非常に窮屈な時期であり、私もこの世の地獄はどこかと言えば学校はあながちハズレでもない気がします。
ここで私が何を言いたいのかというと、ある人にとっては天国のような場所でも、ある人にとっては地獄にもなりうるということです。これは学校に限らず職場、集会、サークル、家庭内にも当てはまりますが、天国のような場所としてステレオタイプのように使われる場所は必ずしも誰にとっても天国ではなく、下手したら地獄を想像させることとなるわけです。
その天国と地獄を分ける基準についてはそれはもう個々人によるとしか言いようがありませんが、こうした天国と地獄が並存する場所というのは間違いなく人間の思い入れが強く持たれる場所であるでしょう。そうした思い入れとかなく機能的に使われる場所、具体的には映画館とかバッティングセンターはごく一部を除き、天国とか地獄になることはないはずです。
このように考えると天国も地獄も表裏一体のように見えるわけで、なんか人生の教訓めいた話になってきます。最後に言いたいこととしては、このように天国と地獄が同居する場所において、天国の住人と地獄の住人に力関係はあるのか、具体的には地獄の住人がいるからこそ天国の住人は住人となるのかって点です。仮にそのようであれば、そこは現実には地獄そのものなんじゃないのかって気がしてきます。
1 件のコメント:
学校の「校」は木が交わるということで人間の自由を奪う道具なんだよね。だから、地獄なのは当たり前。
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