2020年6月17日水曜日

レグザフォン

 昨夜友人がチャットで、「最近の無印はメイソウ気味」という謎の名言を残しました。

REGZA Phone(アンサイクロペディア)

 今まで知らなかったのですが、2010年前後に東芝と富士通の日系電機大手2社が夢のタッグを組んだ夢のようなスマートフォンがあったそうな。どれくらい夢のようなスマホなのかというと、

・新着メールを受信出来ない、受信出来たら出来たで一斉受信
・SIMカードを認識しているのに電波を受信しない
・アプリが起動しない
・スリープモード中に電源が切れる
・必ず一日1回以上は勝手に再起動する
・ひどい時は電話中に強制再起動することもある
・画面をタッチするだけでフリーズ
・電源が入らない
・防水のはずなのに水濡れ故障
・充電できない
・発売日当日に発売停止
・その他多数

 あまりのひどさっぷりから携帯ショップですら、購入を止めたという伝説もあり、日本のガラケー化に拍車をかけたとも言われます。いろいろ自分で調べたところ実際に知人がこのスマホを持っていたという方のブログでは、その知人と電話で話していたところ、

「ゴメン、本体が熱くなりすぎてもう持てない。一旦電話切る」

 という、なんか冗談みたいなエピソードまで載せられていました。今まで存在すら知らなかったスマホですが、なんか実際に触ってみたくなる不思議なエピソードです。

 何が言いたいのかというと、この2010年頃という時点で日本のエレキは既に亡んでいたのではということです。上記のような半端ない初期不良のエレクトリカルパレードに発売日当日に発売停止に至っているなど、品質管理がまともに行われていたとは思えない体たらくです。現在、日本の電機は設備系を除くと洗濯機から冷蔵庫、あと販売台数ならテレビでもコンシューマー系はほぼオールジャンルで中国、韓国勢の後塵を拝しています。スマホに関してもはっきり言って中華スマホの方が安くて段違いに性能が良く、日本の携帯売場でやたら値段が高いくせにスペック低い形態を見て逆にビビるくらいです。

 中国のエレキ勢が台頭してきた頃、多くの日系エレキメーカーは、「日本は技術はあるのだがマーケティングが下手だ」等とよく言い訳してましたが、上記のレグザフォンのエピソードを見る限り、単純にまともな技術すら持たなくなったからあっさりこの世から消えただけだったのではと認識を改め始めています。

 ちなみにこのレグザフォンを私は、「日系企業は多くのスマホ部品を作っているのに、何故スマホそのものは世界シェアを取れなかったのか」といった内容のまとめ記事で知りましたが、これは地味に重要な問いかけだと思います。単純な結論を出せば、セットアップの技術がなかったからともいえますが、明らかな不良品を市場に出す体質一つとってももはやまともなレベルじゃなかったとみるべきかもしれません。

6 件のコメント:

  1. 一時期ソニー等の日本製品が世界を席巻していたのですが、今はその影すら見ませんよね。日本だけ先進国のなかでここ20年ほどGDPが増えていませんし、日本も変わらなければならないときに来ているのかもしれません。日本はこれまでも一次需要には答えられなかった歴史があります。車もそうですし、電化製品等もそうだとおもいます。しかし、二次、三次需要には答えており、日本が活躍するのはこれからかなと考えています。

    最近日本ではDeepLのニュースがありましたが、使ったことありますか?

    https://japan.cnet.com/article/35155349/?ref=newspicks

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    1.  DeepLは使ったことないけど、なんとなくこういうAI翻訳ってむしろ翻訳サービスやるIT業者向けのように見えますね。

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  2. 片倉(焼くとタイプ)2020年6月18日 20:09

    REGZA Phoneや当時のARROWSは機能停止するほどの高温になるまで発熱するという
    不具合があったため「このスマホにはホッカイロ機能がある」と揶揄されていました。

    日本のスマホにはワンセグが搭載されていました。海外(日本国外)では視聴できない
    ワンセグ機能など外国人にとっては無用の長物どころかスマホの価格を引き上げる
    害悪です。 スマホという世界で売れる商品を作っておきながら日本だけでしか通用
    しない機能を付加した、日本市場だけを相手にしてしまったのが日本企業がスマホ分野
    で世界シェアをとれなかった理由だと個人的には思います。 

    なお今私が注目している企業はoppoです。FeliCa(おさいふケータイ),DSDV機能など
    明らか日本向けの機能を搭載したスマホを発売しています。私ももう少ししたらoppo
    製のスマホに買い替える予定ですよ

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    1.  スマホがカイロになるというのは昔聞きましたが、まさかそれがレグザフォとかだったとは。
       ワンセグ携帯も一時期は流行したものの、今じゃ完全に過去のものですね。あれだけ手間暇かけた割には今のスマホによって一瞬でニフラムされて、やっぱ方針が間違っていたとしか思えません。
       Oppoですが使っている中国人に聞くと反応悪くないですね。今私が使っているVivoや、一応日本進出済みのシャオミーと比べると進出が早かったし、自分もお勧めできます。

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  3. REGZAフォンはリアルタイムで経験してませんが、スマホとPCに対する日本企業のスタンスはよく似ていて、大したことない性能の物に無駄な機能を詰め込んで値段だけ上げて、情弱に売り付けるっていうやり方なんですよね。
    このやり方だと本当にいい物に負けるし、同じ性能のよりシンプルで安いものにも負けるんです。
    でも工程がルーチン化してなかなかやめられず(無駄な機能の追加には、親密な取引先が絡んでいたりする)、売上だけが落ちていって撤退しかなくなるっていう感じでどんどん滅んでいっています。

    SONYは本当にいい物を作ろうとして日本のスマホ業界の勝者になりましたが、スマホが万能化しすぎて他のセクションの売り上げを圧迫し始めて、社内圧力でいいものが作れなくなっちゃいましたね。
    スマホ業界は中国でも結構淘汰が進んできてちょっと閉塞感があります。5Gが本格化するとガラケーからスマホになった時のようなブレイクスルーが起きるかもしれません。

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    1.  この記事では密かにルロイさんからのコメントを期待してました(*'▽')
       携帯電話に限らず、2010年前後の日系エレキはナノイーとかプラズマクラスター付きのテレビとか冷蔵庫だすなど、誰が得済んだその機能的なおかしな製品が明らかに多かったです。おっしゃる通りに取引先との変なしがらみ、あと疎かなユーザー調査のなどでおかしくなっていったのだと思います。
       ソニーに関してはスマホそのものよりもスマホに搭載するセンサーをはじめとする部品を作り、何気に一番おいしいところを取っているように見えますね。5G普及の新規サービスですが、中国も固定回線の強化+5G導入を強化しており、地味に大きな変革期にある気がします。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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