ページ

2020年6月8日月曜日

中国のコロナ第二波対策記事

コロナ第2波の懸念、中国は今こんな対策をしている(JBpress)

 例によって自分の書いた記事ですが、この記事は友人から「中国で今フィットネスジムとかどうしてる?」とリクエストを受けたことから書いた記事でした。あまり取材が良くなく、尚且つ文章構成も悪く読みづらいところは反省していますが、真面目な問題提起をしたつもりの記事で、配信する価値はあったかなという風に自分は考えています。

 何気にこの記事を出した時点で既にもう一本の記事を編集部に出しており、この記事は無理して書く必要はありませんでした。にもかかわらず何故書いたのかというと、上記の通り友人からリクエストを受けたことがきっかけですが、それともう一つ、多分中国のコロナ対策はいい加減に行われていると勘違いしている日本人が多いのではと考えたからです。少なくとも日本在住者から話を聞く限りだと、コロナのピーク時における対策、そして現在の第二波対策のどちらにおいても、中国の方が日本よりもずっと厳格な対策を敷いていると断言します。

 確か三月ごろだったと思いますが、工場などで営業再開を認め始めた中国に対して一部日本人コラムニストらが、「中国は流行防止と経済の二兎を追っている。そして失敗するだろう」とか抜かしていましたが、現状みる限りだと日本の方がずっと二兎を追っており、流行抑止にも失敗しているように私には見えます。無論、こういうことをはっきり書くとPV数は稼げるだろうけど炎上することは目に見えていたので、JBpress用の記事では敢えて書きませんでしたが、全体的なニュアンスとしてはこうした「日本の方がずっといい加減」ということを暗に含める感じにして書いています。

 真面目な話をすると、現在の東京の地下鉄などではマスクなしで乗車している人が少数ながらいると聞きます。今の中国だとあり得ない話で、マスクがどこまで流行抑止に効果あるかについてはともかく、社会全体でコロナ流行を抑え込むという意識は中国よりずっと弱いという印象を覚えました。
 また、記事にも書いてある通り中国では現在、大型の商業施設、並びに地下鉄改札付近では毎回必ず来場者の体温を測定しています。地味にこの高温のあるなしの確認はマスクなんかよりずっと対策として価値があると私は思うのですが、これまた友人に聞く限りだと日本だとあまり行われていないとのことで、「やる気あんの?(´・ω・)」とガチで友人に聞き返しました。

 そのほか、これは実際には日本では導入が難しいとはわかってはいるものの、中国での流行抑止において最大の貢献を果たしたのはやはり、感染追跡アプリだと私は考えています。なんとなくだけど政府も自治体も「やれることは全部やっている」とはいうものの、このアプリの導入については台湾などで大きな成果があったと指摘されながら、誰も日本での導入については触れません。メディアも同じで、恐らくどう機能するかが想像できないためでしょうが、少なくとも都市部で勤務する人や、移動を行う運送業者など一部対象に限定しての導入だけでもやっておけばよかったと私は考えています。その理由は次もあるだろうからですが、その辺はまた次回記事で触れます。

 あとこの記事で特筆すべきこととしては、あまり他の比とは言っていませんが、マスクを着ける意味として私はこの記事で、流行抑止というよりかは市民に流行抑止を意識させる効果の方が大きいと指摘しており、本気でこのように考えています。これは日本でも同様で、やはりメディアや知人らの反応を聞いていると、街中でみんなマスクを着けるようになってから「これは大変なことになった」と意識を改める人が増え、中国もこうした意識を社会全体で共有させるために今もマスク着用を義務付けているように見えます。

 そういった内容でつらつらこの記事を書きましたが、まぁなんにしろ地味な記事です。とはいえ、中国の方が案外、日本よりずっと真面目に第二波対策を今も続けているということを読者に伝えられればいいという思いで書きました。なお日本の第二波対策について言えば、なんとなくこれまで営業を停止させてきた三密施設を一斉に解放しようとしているように見え、それはすごい危険なように感じます。この記事にも書いた通りに小規模施設から徐々に営業を再開させて様子を見るような、そうした指針が見えないし感染追跡アプリもないので、日本の抑えこめはまだ長引くのではないかというのが私の見方です。

2 件のコメント:

上海熊 さんのコメント...

花園さんの記事良い内容なのにアクセスランキングに出てるのは小池都知事のカイロ大卒疑惑と韓国ネタで悲しいです。。

花園祐 さんのコメント...

 記事をお誉めいただき大変光栄です。ただ、取材量とかで見ると小池都知事関連記事はよくできているし、重要な問題取り上げてるので、負けるのもしゃあないなと自分でも思ってます。今日も編集長の鶴岡さんが直々にインタビュー記事出してますし。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/60884