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2020年6月13日土曜日

強まる規制

 今日の喫茶店出のランチに唐揚げ付きサンドイッチを頼んだところ、デザートなのかグレープフルーツがついてきたのでサンドイッチを食べ終わった後にかぶりついたところ、それはグレープフルーツじゃなく唐揚げにかけるレモンでした。料理来た時一瞬私もレモンかと思いましたが、レモンにしてはやたらでかいのでグレープフルーツだろうと思ってなんかギャグマンガみたいなことをリアルにやらかしました。まぁ酸っぱいものは割と好きだから悶絶することなく食べるのやめましたが。

 話は本題ですが、あまり日本では報じられていないでしょうがこの一年の間、中国のネット規制は滅茶苦茶厳しくなっています。一年前と比べるとVPNと言って、ネット規制を回避するための迂回回線の通信速度とかかなり遅くなっているし、混雑時につなげられるチャンネル数も半端なく制限されています。VPN業者もあの手この手といろいろ対策を採っているものの、話を聞くと一部業者のVPNはもはや全く使用に堪えず、解約者とかも増えていると聞きます。
 またVPNに限らずとも日本のサイトへのアクセスも流量が制限されているのか、Yahoo Japanを筆頭に表示速度がやたら遅くなったりしています。特にYahooメールなんか時間帯によってはなかなか開かず、コロナ対策関連の通知とかが領事館とかからくるのになかなか閲覧できない等してあちこちから不満の声が出ていました。

 こうしたネット規制が激しくなった時期は香港での騒乱が激しくなってきたころとほぼ一致します。なので香港が一段落したらまた元に戻るのかなと期待しましたが、一時期よりは少しマシになったものの、現在も香港騒乱以前と比べると速度は低調で、いろんな意味で不便を感じます。
 VPNは外国人だけでなく、中国人も数多く利用しているサービスであり、そういう意味では本当の規制対象は外国人というより国内中国人であり、単純な国内ネット規制の強化と見ることができます。ただ以前にも書いた通り、ここ一年くらいで明らかに「江沢民、胡錦涛時代は不正は多かったけどまだ楽しかった」という感傷をもつ人々は増えているように思え、強まる規制に対して明確に反発感が高まっているとはっきり感じます。

 コロナ対策に関しては流行抑制のために強権での制限が行われることにあまり不満の声は上がってきませんでしたが、それ以外の強まる規制については明らかに不満が広がっているように見え、この点を中国政府は今どう考えているのか、経済もコロナ不振を受けているだけに自分もちょっと疑問に覚えてきました。香港に対する措置ともども、はっきり言えば合理的な中国人らしくないようにも見え、政策がやや感情的な面が広がっているように感じます。

 私自身、何でもかんでも自由を広げればいいという立場ではなく、今の米国みたく「黒人デモ活動のためなら何やってもいい」的な暴動などは、トランプ大統領ほどじゃないにしろ軍隊ではなく警察部隊によって厳しく鎮圧すべきだと考えます。しかし、現在の中国における規制の強め方については、中国自身のためにもならないとはっきり思える程度になってきており、上から目線で言えば、頭冷やせよという一言が浮かんできます。

 なお規制強化の影響なのか、去年夏から現在に至るまで二回も自転車乗車中に警察に捕まりました。原因は自転車に乗ってはならない歩道を走ったとか、歩道の上で走らなきゃいけないところを車道で走ったとかで、1回につき50元(約650円)取られています。言い訳がましいですが中国の道路標識とかめちゃ見づらいし、第一なんでロードで車道走って罰金取られなきゃいけないんだといろいろ思うところありますが、摘発した警察は割と真摯な人が多く、「俺も日本によく旅行行くけど、交通ルールは日本と中国じゃ違うから気を付けてね」などと言われたりするので、あまり抵抗せず素直に罰金払ってます(QRコード決済で)。

2 件のコメント:

上海熊 さんのコメント...

国内で規制してるのにTwitterアカウント消されたで抗議してるのは傍から見れば頓珍漢ですね。

個人的には党主導部がどのくらい現状認識出来てるのかが気になります。

花園祐 さんのコメント...

 自分もあれ見てなんやねんとか思いました。そもそも国内で禁止しているのに中国政府公式のツイッターアカウントは存在しており、家庭内でゲームを禁止しているくせに自分はバリバリやっている親のような感じしてやたら不公平感を感じました。