・ワン・イーボーら主演映画「長空之王」公開3日で興収2億元突破(レコードチャイナ)
今日同僚(BL大好き)にプッシュされてこの「長空之王」という映画を見てきました。内容は「トップガン」が意識され、っていうか戦闘機映画で「トップガン」意識しない奴なんていませんが、主人公が搭乗する機体が毎回故障を起こして墜落するので、こいつとは同じ飛行機に乗りたくないと感じさせられる脚本でした。
映像に関しては戦闘機の飛行シーンは良く撮れているものの、コックピットを映す映像がどれも真正面からしかなく、もう少し角度を変えた撮影も欲しかったところです。なおフランカー(恐らく中国のコードナンバーはJ-16)が飛んでるシーンは、機体が機体なだけにめちゃくちゃ美しいです。
先日も中国で日本の「スラムダンク」の映画が大好評で、最初のテレビアニメ放映時にどうして人気に火がついたのかについても解説しました。今回はその延長となりますが、中国ではスラムダンクだけでなくバスケットボール自体がスポーツとして圧倒的に高い人気を得ており、恐らく順位的には、
1位 サッカー
2位 バスケットボール
3位 テニス
みたいな感じじゃないかと思います。卓球については中国人自身も「強いけどそんな人気じゃない(´・ω・)」という人がいます。
中国でバスケ人気が高まった最初のきっかけは、やはり日本と同じくスラムダンクが火付け役だったと思います。90年代に全国でテレビ放映されて青少年を中心に高い視聴者層を獲得し、何気に私の友人でよく嘘つく上海人も、スラムダンクを見てバスケットボールを当時やっていたと言ってました。
ただ現代における中国のバスケ人気は、スラムダンクだけによるものではありません。その次に来た、米NBAの試合のテレビ中継放送こそが、最大の要因だと私は睨んでいます。
日本でNBAの試合が地上波で放送されることはまずなく、見ようってんならインターネット番組やケーブルテレビを契約しないとまず無理でしょう。それが中国の場合、CCTVなどで本場NBAの試合が普通に放映されてたりします。
これは何もNBAに限らず、サッカーも世界各国のトップリーグの試合が半リアルタイムで放送され、スポーツ観戦好きな人だったらマジ天国みたいな環境です。何故こんなことが可能なのかというと、圧倒的な人口と視聴者数による広告費で、これらトップリーグの版権料を払ったって黒字になっているからだと思います。また政治的にも無色なスポーツの試合中継であれば、外国製番組の放映に関してあれこれ文句付けてくる中国文化規制当局からも認可が得やすく、放映局もこぞって番組を購入して流しているような気もします。
いつ頃から中国でNBAの試合が放送されるようになったかは自分でも把握していませんが、少なくとも10年くらい前からは当然みたく普通に放映されていました。やはり本場でハイレベルな試合を見せつけられれば見ている人も自然とファンになるというもので、スラムダンクもそうでしたが、一般テレビ放送されるということが中国のバスケ人気を作ったという風に私は見ています。
なお、仮に今から中国でアメフトなり野球といったまだ人気を得ていないスポーツのトップリーグの試合をテレビ放送した場合、サッカーやバスケみたいな人気が得られるかと言ったら、私は多分得られないと思っています。理由は何故かというと、日本でも同じようにもはや中国でもテレビは最大の娯楽ではなくなっているからです。
もちろん影響力の強さは未だあるものの、かつては本当にテレビくらいしか娯楽がなかったのに対し、現代ではインターネット、特に動画サイトが高い人気を得ており、テレビを見る時間はかつてと比べると極めて少なくなってきています。またそのネットの視聴対象も個々人によってばらばらで、日本にも同じことが言えますが、誰もが同じ対象をみんなで見るという習慣は今や中国ではほとんどなくっており、趣味嗜好の千差万別化みたいな状況になってきています。
そういう意味では先日のWBCは近年の日本においては極めて珍しく、かなり久々に幅広い層が同時に視聴、体験したエンターテイメントであったと見れるでしょう。
2 件のコメント:
中国でのバスケは、NBAが放送されて、その後ヤオ・ミンという中国人のNBAプレーヤーが現れたことが大きかったでしょうね。同じく中国で人気があるサッカーとの決定的な違いです。日本で言うと巨人の星の時代に野茂やイチローがいたようなものですからね。
日本でも八村選手が出てから盛り上がりましたが、姚明など自国選手の存在はデカいですね。もっともその後、中国では姚明に続く選手が出てこないのがやや残念で、サッカーも自国リーグがあまり発達しないことから、人気ではあるもののやや伸び悩んでいるようにも見えます。
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