・国交相、地元受注を誘導 高速工事で入札方法の変更指示(朝日新聞)
今日何度もYAHOOやMSNニュースを見ていましたが、何でこのニュースが載らないのか非常に不思議でした。
さてこのリンクに貼ったニュースの内容ですが、高速道路会社三社が道路を四車線化する工事を発注する際に今年六月に金子現国交相が各地元の業者が入札しやすいようにと、工事区間の分割をして入札で落札しやすいようにするよう国交省を通して要請をしていたということを報じるニュースです。この国交相の要請は言い方を変えると、競争入札に参加できる業者を絞って地元へ利益を誘導しようとする談合を国交省が誘導していたということになります。
現在、高速道路の管理運営は民営化によって生まれた各地域の高速道路会社がやっております。この高速道路会社の民営化というのは不透明な談合や合理性のない工事価格を防止し、時の政治家の意向によって工事の優先性を歪められないように小泉内閣時に行われたのですが、見てもらえば分かるとおりに今回の金子国交相の要請はこのどれにも抵触する恐れがあります。
まず事実関係についてですが、この要請について金子国交相、国交省ともにすでに認めております。特に金子国交相に至っては、これはネットにはなく今朝の朝刊の31面に載っていますが、七月の岐阜県下呂市の会議において、「我田引水をやっている自覚がある」とまで発言しております。
この要請について金子国交省は、経済不況によって苦しい地域経済への公共投資という目的でやったのであって決して選挙対策ではないと主張していますが、それ以前にあれだけもめた民営化会議を水泡に帰させるような行為について自覚はないのかと私としては呆れてしまいます。また国交省も国交省で、民営化した独立法人の高速道路会社に中央からあれこれ指示することを民営化会議で厳しく制限するように出ていたはずなんですが、誰か止める人間はいなかったのかと外務省に引き続いて感じてしまいます。
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