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2009年8月30日日曜日

ゲームレビュー~Gジェネレーションスピリッツ

 今日は思うところがあるのでゲームのレビューをしようと思います。レビューするのはこの前最新作が出たGジェネレーションシリーズの「Gジェネレーションスピリッツ」です。

 このゲームはPS2のGジェネシリーズとして2007年に発売されたタイトルです。私がこのシリーズを遊んだのは初代の「Gジェネレーション」と「GジェネレーションF」の二作で、今回の「スピリッツ」までは随分と間が空いています。何で急にまた購入したのかというと、なんかのんびりやれそうなシミュレーションはないかなと覚え、Gジェネシリーズなら裏切られることはまずないだろうと思ったのがまず一点で、もう一点の理由はそろそろPS2のゲームがPS3やDSなどの新ハードのソフトに侵食されてソフト屋から締め出されそうなので、買えなくなる前にやっておきたいゲームは買っておこうと考えたわけです。

 そんなわけでこの「スピリッツ」ですが、一昨日に買って今日に言うのもなんですが、プレイした第一印象というか感想はとにもかくにも「面倒くさい」の一点に尽きます。
 これは今回の「スピリッツ」に限るわけでなく「三国無双シリーズ」にも言えることですが、こうしたシリーズ物のゲームはある段階でゲームシステムが完成されてしまうとそれ以降はグラフィックやキャラクター数は増加するもののゲームとしての面白味が低下していく傾向があり、残念ながらあのGジェネシリーズもその例に漏れないのかと感じました。

 三国無双シリーズについては2の時点でほぼ完璧にシステムは完成されており、昔に私の記事でも書きましたが3では一騎打ちシステムや武将同士の友情システム、武器レベルアップ制などが導入されましたが、これらの新システムははっきりいってプレイを面倒くさくさせるものでしかなく、次回作の4ですべて取っ払われていたのを見ると相当不評だったことが伺えます。ちなみに4はまだ3よりマシでしたが、2ほど面白くは私は感じられませんでした。

 それで今回のGジェネスピリッツですが、このシリーズも恐らくシステムやゲームの形としては「GジェネF」で完成されていたと思います。しかもこのシリーズはガンダムを原型に作っているのでストーリーに至ってはどの作品でも変わらないという弱点も抱えており、話の展開でプレイヤーに新鮮さを与えるのは一部のオリジナルシナリオや追加シナリオを除くと至難の業でしょう。そうした弱点のために何かしら取って付け加えようという気持ちはわからないのですが、結果的にはスピリッツにおいてはどれも蛇足だったように感じます。

 まずこれまでと変わった点として、戦艦が今まで1マスサイズのユニットだったのが複数のマス目を占領するくらいでかくなって攻撃を当てる箇所によってダメージが変わるようになり、また艦首が向いている方角によって移動出来る範囲が変わるようになりました。まぁこういう変更はいいとは思うのですが今回の変更ではこれらに加え、戦艦の移動速度がありえないくらいに遅くなりました。それこそ1ターンに4マスくらいしか前に移動できず、その上後ろへ行こうものなら1ターンを使わなければならない艦首方角を二回も行わなければならず、動かしづらくてしょうがありません。しかもこのゲーム、一回の戦闘に通常一つの戦艦、多くても二つの戦艦しか出せず、前みたいに複数の異なる戦艦を出して戦場を所狭しと部隊を展開できたのに比べるとかなりストレスがたまります。

 こうしたシステム面の変更はもとより、ゲームのグラフィックや処理速度も非常に気になります。今回、このゲームの売りである戦闘アニメーションは3Dのモビルスーツを斜め下から見上げるような視点で動き回るのですが、はっきり言って見ていて何も面白くありません。これは全くの予想外でした。
 以前の「F」では真横からの視点で、ところどころにパイロットやモビルスーツのカットインが入っていて見ているこっちをうならせるものがあったのですが、今回の動きははっきり言ってどれもこれも似たような動きでむしろ辟易させられるくらいです。確かに動きは細かくなってよく動くのですが、日本人は少ない動きで如何によく動いているかのように見せるのかを漫画やアニメの表現として好むのに、こんなアメリカのアニメみたいな動きをされちゃあ問屋は卸さないでしょう。

 そして今回一番嫌なのがゲームの処理速度です。PS2なんだからPSでのFより早いだろうと思ったら大間違いで、ちょっとコマンドを開いたり画面を切り替えたりするのにほんの数秒ですがいちいち時間が取られます。それを反映するかのように、1ステージ辺りの攻略時間は序盤からゆうに一時間以上も取られます。さっき攻略したところなんて2時間もかかりました。
 攻略に時間がかかるのはこの処理速度が大きく影響しているのですが、それとともにステージの構成による影響も大きいと思います。というのもこのゲーム、どのステージも画面上の敵を全部倒したかと思ったらほぼ絶対増援がわらわら出てきて、その度にステージの上を例の足の遅い戦艦を伴って動かなければなりません。もうすこしプレイ時間というものを考えて、気持ちよく進めるように出来なかったのか激しく疑問です。

 そういうわけで、裏切られることはないだろうと思っていたGジェネシリーズにも裏切られたので、もうバンダイは信用できません。PS3で今度出る「ガンダム戦記」の新作には非常に期待していて一挙にPS3本体とともに購入しようかと考えていたのですが、しばらく様子を見ようと思います。

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