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2009年8月30日日曜日

選挙後に予想される各党人事

 恐らくこのブログの閲覧者の方たちは今回の選挙についての記事を期待されている方も多いと思われますので、未だ開票中ではありますが選挙関係のネタも一本投下しておくことにします。

 まず今回の総選挙の現在までの開票状況ですが、民主党が自民党を破って単独過半数を握るのは最早絶対的に確実で、目下の焦点は総議席の三分の二にあたる320議席を民主党が握れるかというところにまできております。ちなみに先週初めの各新聞社の予想ではどこも民主党が300議席を越す情勢と報じる中、どこか一社だけが320議席を取れそうかもと書いておりました。私が思うに恐らくどこの新聞社も320議席を越える予測調査結果を出していたでしょうが、さすがに尻込みをして300議席に落ち着かせて報じたのではないかと思います。

 そんな新聞社を尻込みさせるほどの大勝を見せた今回の民主党とは対照的に、前回に大勝してただけに自民党は今回大量の落選議員を出すことになって傍目にも敗北の色が強く映ってしまいました。先ほど中継で入りましたが麻生首相は今回の選挙の責任を取って総裁職を辞任する意向を表明し、明日から自民党は次の総裁を誰にするかが党内の大きな焦点となるでしょう。
 この次の総裁については選挙中はどこのマスコミもあまり予想を書いていませんでしたが、目下の私の予想としては選挙前の国民の評判から枡添要一氏が最有力候補であると考えております。仮に枡添氏が総裁に就任するとしたら、多分参議院議員としては自民党総裁は初めてになるんじゃないかなぁ。別に悪いことじゃないけど。

 その枡添氏の対抗馬は議員、閣僚経験から言えば現財務相の与謝野馨氏なのですが、この人はかねてから健康不安説もあるだけでなく今回の選挙中も一回体調不良で倒れたそうなので、野党の党首のようなタフな役割を果たせるかといったら誰もが不安に感じると思います。あと途中までしか見てないけど、出口調査だとこの人もちょっと危ういそうだし。
 そうなるとその次に誰が来るかといったら、多少贔屓が入っていますが私が敬愛する水木しげる氏の故郷である鳥取県選出の石破茂氏が有力な枡添氏の対抗馬として来るのではと考えています。こっちはもう当選確実ですし、現自民党において屈指の政策通ということもあって順当に選ばれるとしたらこっちのような気がします。

 このほか石原伸晃氏も有力候補なのですが、幹事長代理という党執行部職についていることもあり、なおかつこの人はいざってところで頼りないところがある人(道路公団民営化議論の時など)なので、誰も野党の党首なんてやりたくないというのであれば目立ちたがり屋なのでやるかもしれませんが、あまり自民党にとってもいい選択だとは私は思えません。前の都議選での自民党敗北の責任もあいまいなままだし。
 それにしても、こうしてみると随分と自民党も人材がいなくなったという気がします。小泉政権時に閣僚などの役職を得ることで表舞台にデビューした面々はどれもさっぱりで、当時に評論家からも小泉元首相の最大の罪は自分の後に続く人材を育てなかったと指摘されていましたが、今になってみるとその通りだったなという気がします。ま、ワンマンのトップはどこもかしこもそういう性格がありますが。

 その一方、大勝した民主党もこれから政権を主導するに当たって最初の関門となるのがこちらも同じ人事です。特に民主党は選挙前に社民党、国民新党と連立を組むと宣言しているだけに各党からどれだけの人数、人物を閣僚として採用するかがいろいろと見物です。また民主党内からどのような人物をどこに配置するのも同様で、昨日に友人ともこの件で話してきたのでいくつか紹介します。

 まず確実かと思われる人事として、幹事長職に小沢一郎氏が就任されることが予想されます。小沢氏自身が表に出るような首相、官房長官といった職種を苦手としていることもあり、党内でも強い権力をもてる幹事長職につくのではないかというのが目下の予測です。もちろんこの場合首相は鳩山由紀夫氏ですが、閣僚を含めて人事権は小沢氏が握ることが確実でしょう。鳩山氏もこの前のインタビューで「(人事は)小沢氏でないとわからない」と記者に素直に返事しちゃいましたし。

 この小沢氏のほかの民主党主要議員で言えば、菅直人氏は恐らく閣僚入りすると思います。ただこの人は口が過ぎるところがあるので官房長官などはまずなく、そことなく目立たない職に入れられるんじゃないかと思います。逆に岡田克也氏は口が堅くてムッツリ気味のフランケンなので、官房長官が向いてそうです。
 大臣職で言えば恐らく鬼門となるのが厚生大臣と防衛大臣でしょう。厚生大臣は前任者の枡添氏が非常に人気が高かったこともあり、またこれから新型インフルエンザの大流行の対応に注目が集まるので生半可な人物を送れば国民から大きく揶揄される可能性があります。そのため恐らく民主党としてもエース級を送るでしょうが、順当に行くならミスター年金こと長妻昭氏かと思われますが、恐らく長妻氏は年金担当特命大臣のような所に行くかと思うので誰か別人物が来るかと私は思います。防衛大臣については、かねてより安全保障問題が民主党内で意見が割れていることが理由で、どの人物をここに据えるかで執行部の方針が見えてくるでしょう。

 逆に処遇でいろいろと気になるのが前原誠司氏です。この人は結構公然と民主党の方針とは全く逆の発言をすることもあり、迂闊に閣僚に入って変なことを発言されたら執行部もたまらないでしょうが、知名度があることと民主党若手の旗頭みたいな人物でもあることからどこへ配置するのか気になります。ついでに挙げとくと、田中真紀子氏もいろいろと扱いに困る議員です。

 最後に一つ民主党のアキレス腱となりかねない議員として、山岡賢次議員がおります。何故アキレス腱なのかとは説明しませんが、個人的にはこの人を主要役職に据えて置けば民主政権は後で絶対痛い目に遭うのではないかと私は見ております。

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