前に書いたかと思ってたらまだ書いていなかったので、今日は私のお気に入りの中国のある逸話を紹介します。
このお話が出来た時代は三国志に描かれている三国時代で、まだ曹操が現役バリバリの頃でした。ちょっと細かいところまでは分からないのですが、この時代のある碑文に「黄絹幼婦」と書いてあり、この言葉の意味は一体何なのかといろんな人間が謎解きに挑戦していたのですが、結局いつも誰も的確な回答を出すことが出来ませんでした。するとそこに知恵者で有名な楊修がやってきてこの碑文を見るや、「絶妙」という意味だとあっさりと解いてしまったそうです。
からくりはこうです。まず「黄」という字は「色」を表し、「絹」という字は「糸」を表しており、この両者を組み合わせると「絶」という感じになります。同じように「幼」という字は「少」を表し、「婦」という字は「女」を表していて、両者が組み合わさると「妙」となり、この二語を組合すことで「絶妙」という意味になるというわけです。
私はこの逸話をもう少し分かりやすく、かつ社会的にも安全なように「黄絹少女」と少し文字を変えて使うことがありますが、なかなかに鋭いなぞなぞで気に入っております。またこの謎を解いたのがまた楊修という、ある意味魏国切っての曲者というのも見逃せません。この楊修は生前から非常に賢いと言われて有名だったのですが、「鶏肋」のエピソードで有名なあの事件によって主君の曹操により殺害され、まさに才は才に滅ぶを体現した人物です。
2 件のコメント:
鶏肋のエピソード見ました。すごく面白い話ですね。能力の高さが災いして、主君の怒りを買ってしまったのですね。しかし、正論にもかかわらず主君の怒りをかって殺されるという最後には考えさせられますね。現在の人間関係にも大いにありえそうな気がします。殺させるまでは無いと思うけど・・・。
前書いてあったコメントに、「サカタさんは風邪などに弱いのでしょうか?」という問いに答えると、その通りです。今週も胃腸風邪にかかってへばってました。しかも、花粉症もひどくて2,3月になると風邪と花粉症のダブルコンビネーションでかなりつらくなります・・・。
この辺の三国志の話は非常にウィットに富んでいて私も大好きな場所です。今考えると本当に三国志を読んでいるか読んでいないかで、自分の人生は全然違っていたなと思えて仕方なりません。
自分は今まで健康面では何も問題がなかったのですが、今回てんかんになって初めて病気や怪我の苦労が分かるようになりました。塞翁が馬じゃないですが、この感覚は大事にしていきたいです。
コメントを投稿