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2009年8月14日金曜日

北京留学記~その十、食事、嗜好品について

 これからしばらく留学中の日々の生活について余すことなく書いていきます。一発目の今日は、まず一週間の生活での食生活ついて説明いたします。前もって断っておきますが、多分中国への留学生の中でも自分ほどケチって生活していた人間はそれほど多くないので、普通の日本人留学生の生活レベルはこれよりは上だと肝に銘じておいてください。

 それで早速メインの三食についてですが、朝食は毎日パン二枚だけをいつも食べていました。最初の頃はジャムも一緒に買って食べていましたが次第にプレーンな味が好みになり、留学して一ヶ月が過ぎた辺りからは生の食パンをそのままむしゃむしゃと鹿のように食べていました。
 昼食、夕食については常に外食でしたが、どちらも大学構内にある食堂でほとんど済ましていました。それらの食堂での食事費用は一回約四~六元で、日本円になおすと約七十円程度です。学食にはいくつかテナントが入っていてそこそこ選べるメニューの種類はあるのですが、慣れてくるとだんだんと変えるのが面倒になり、途中からはそれこそチャーハンかラーメンかのほぼ二択で選んでました。因みにどちらもトッピングや味付けによっていろいろ種類があるのですが、チャーハンについては「西紅柿炒飯」というトマトチャーハンが特に気に入ってよく食べていました。でもってさすがにたまには別のものをと思う時は、おかずをバイキング形式で取っていく日本の大学にある生協食堂のようなところで麻婆豆腐とかホイコーローも食べたりしていました。

 最初の半年はこのような感じで学食内で食生活は完結していたのですが、さすがに留学生活後半にも至ると飽きが出てきて、少し贅沢を覚悟で週に一度だけ、金曜日の晩に限って大学構内にある日本食レストランかイタリアンレストラン、もしくは大学の近くにあるとんかつ屋に行き、それぞれの場所でカツ丼かサンドイッチ、とんかつ定食を食べていました。こちらでの費用は一回二十元から三十元で、日本円だと約三、四百円くらいで学食での食事の四から六倍もしましたが、普段食べられない食事ばかりで週末のいい気分転換となってました。なお中国料理には基本的に生野菜を食べる習慣がないので、イタリアンレストランで食べるサンドイッチの生野菜のみずみずしさに、当時は一人で感動に打ち震えていました。

 こうしたメインの食事に加え、嗜好品として自分はよくネスカフェのインスタントコーヒーを買って寮の自室内で飲んでいました。大学構内にも喫茶店はあったのですが、コーヒー一杯が十元(約150円)と日本とそう変わらない価格になんとなく納得いかず(でも留学後半はよく通っていた)、少しでも留学費用を減らそうとインスタントを買っていたのですが日本同様にそれほどおいしくはありませんでした。そんなもんだからコーヒー以外にもとスーパーで中国茶の茶葉を買い、ティーバッグでもないのに急須を通さずコップに直で茶葉を入れてコーヒーとほぼ交代で飲んでいたのですが、こちらはコーヒー以上に意外にいけました。中国の水がイギリスと同じ香水だからかもしれませんが、味はやはりイギリスの紅茶に似てすっきりとした味わいです。

 また夜に小腹がすいた時のためによくお菓子としてプリッツを買っていたのですが、プリッツのようにどこでも味が変わらないならともかく、チョコレートなどは日本の味よりやや濃い目の中国の味ゆえになじまず、そのプリッツと当たり障りのない飴ばかりを食べていました。
 このほかインスタントの朝鮮冷麺やカップ麺もそれぞれ三元なのでよく買ってきていました。冷麺はゆで卵、キムチ付でそれなりにおいしいのですが、肝心の麺がぱさぱさしているために連日では食べれませんでした。カップ麺の方はと言うと自分はあまりそういったインスタント系は日本でもあまり食べないので細かい味はわからないのですが、向こうのカップ麺は基本激辛系がメインで、「紅色牛肉」という種類の真っ赤な牛肉ラーメンが一番店頭に多くならんでいました。この「紅色牛肉」も決してまずいわけではありませんが、日本風のとんこつ味が売っていたので私が買うときはほぼ間違いなくこれを選んで夜食に使っていました。


  追伸
 明日より三日間ほど中国瀋陽に親父の連れとして旅行に行くので、この間ブログをお休みします。更新がないからといって私のことを忘れないでください( ´∀`)

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