ページ

2019年1月24日木曜日

次期F-Xについての個人的見解

20年前(1999年)の今頃の奴に言っても信じない事www(アルファルファモザイク)

 上のまとめ記事の中で自分が最も反応した書き込みが「奈良ドリ無くなるよ」だったことに、なんか妙な気分にさせられました。俺は未だに、奈良の謎の引力に囚われているのだろうか。

 話は本題に入りますが、F-Xと聞いて為替を考えるか、戦闘機を考えるかでその人の歩んできた人生は分かれるでしょう。私はもちろん後者で(去年の今頃までホーネットとスーパーホーネットの違いもわからなかったが)、このF-Xこと日本航空自衛隊の次期主力戦闘機選定に関するニュースはいつも楽しく読んでいます。

 前回F-Xではすったもんだの挙句、米国のF-16を改造したF-2こと「バイパーゼロ」が採用され現在も絶賛運用中ですが、この選定過程と結果についてはこれしか選択肢がなかったとはいうものの、国内外からいろんな疑問や批判が集まりました。何気に中国側の報道でも、「元となったF-16より値段が高くなって意味ないじゃん」とか突っ込まれてましたし。
 F-2の何が問題だったかというと、航空機生産の国内技術向上のためにノックダウン方式による日本側で機体の組み立てることを条件としたことに加え、航続距離や搭載装備の要求から元となったF-16よりも機体サイズがどんどんと大型となり、「なんか最初のコンセプトと違くね?」みたいな感じとなった上、前述の通り1機当たりの費用もF-16より高額となってしまいました。

 加えて、採用したF-16自体が設計時期が古く、採用時点で旧型と否めない状態となっていました。もちろん日本側もこの点を把握しており、当時最新鋭のF-22も選定候補に入れていましたが、これは米国が虎の子の航空兵器であるだけに出し惜しみして、この時に採用されることはありませんでした。他にもユーロファイター・タイフーンも候補に入ってて結構熱の入った売り込みかけられてましたが、まぁ当時の状況を考えるとF-2しかなかったんだろうなというのも私は納得します。

 そんなF-2も運用開始から大分経過しており(なお東日本大震災の際に津波に浸かって数十機潰れてます)、次期F-3の選考がだいぶ前から始まっていますが現在のところ未だに結論が出ていません。候補としては欧州が割と熱心に売り込んでくれるタイフーン、米国が今度は出し惜しみしないよと言われているF-22、既に自衛隊に納入が開始されているF-35のアップグレード版などが主に挙げられています。
 ちなみに現代の戦闘機はハイ・ローミックスといって、一般任務用の安価・多数の戦闘機と、必殺用の高価・少数の戦闘機を組み合わせて運用するのが一般的です。現在の日本の場合、F-35がローで、F-2がハイに当たり、F-2の後釜の選定がF-Xになります。

 前置きが長くなりましたが、結論をここで述べると次期F-Xには何気に、この前間宮海峡に墜落したロシアの戦闘機Su-34の姉妹機であるSu-35、若しくはその後継機であるSu-57という、フランカー姉妹のどれかが一番望ましいと考えています。

 一体何故かというと、Su-27、通称「フランカー」に始まるこのシリーズの機体は、前にも書いたように「動けるジャイアン」ともいうべきあり得ないくらい敏捷な機動性と、巨大な機体サイズを持ちます。敏捷性に関してはロシア自慢の推力変更ノズルによって、機体ノーズが真上を向きながら地面と平行に飛んでのけたりするなど、間違いなく世界最高の機動力を持っていると言っても過言じゃありません。またその機体サイズの巨大さによって、搭載できる兵装の量や種類もはっきり言ってめちゃくちゃ多いです。

 それ以上に次期F-Xとして自分が一番評価しているのは、そのあり得ないくらい広い航続距離です。Su-35もSu-57も追加タンクなしでの航続距離が4000㎞近くあり、現代の戦闘機としては破格の作戦範囲を有しています。
 南北に細長く海洋面積も広い日本の場合、必然的に1機当たりの担当任務範囲が広くなりがちです。また仮に防衛戦が発生した場合、撃墜以外で敵機撃退する上では、レーダー面で地上管制と連携を取りつつともかく飛び続けて、相手の燃料切れを待つという戦術も求められると思います。海洋に囲まれている日本の場合ですと、敵軍はその襲来までに一定の燃料を使用しなければならず、この戦術をとるならば航続距離の長いフランカー姉妹は有利でしょう。

 最後に購入面については、確実に米軍機を買うよりは安くで買えます。特にF-22に関しては米国も吹っ掛ける気満々のようで、「より優れた性能にアップデートしてやる」とは言っていますが、要するにF-22の改造研究費を日本に負担させる気満々の発言にしか見えません。
 またロシアの場合、昔から兵器輸出はロシアの主幹産業であってこれまでも割と気前よく他国へ販売し続けており、日本が購入したいと言えば軍事接触の可能性がありながらも、ロシアは売ってくれるのではないかと個人的には考えています。ちょうど今、平和条約交渉の真っ最中でもありますし、条約締結の条件に購入計画を入れたら向こうも多分喜ぶでしょう。

 もっとも、そんなロシアから中国はSu-27を調達後、契約でロシアから今後も絶対に購入すると決められていた重要部品を、「我々が独自改造した」と言ってコピー生産し始めてからは買わなくなりました。その前にはロシアの倉庫から当該部品を盗み出そうとしたところを捕まってるし。
 この話の何が凄いかっていうと、その後中国はロシアに対し、「新しいSu-35も買ってやるよ、いくらだ?」と平気で言ってのけた点です。さすがにこの時ばかりはロシアも、「またパクられるだけだから中国には売るべきではない」と委員会とかで多くの反対意見が出たそうです。

 話は戻りますが、以上の理由、実質的に航続距離の1点突破で私はフランカーシリーズの機体をロシアから調達するのが、次期F-Xとしては望ましいと考えるのですが、現実にこの案は不可能であることも承知しています。

 理由はいくつかあり、一つは米国がいい顔しないこと。二つ目に、交換部品の調達面で相手があのロシアであることからいろいろと問題が起こりそうだというリスク。そして三つ目として、整備面での規格の違いです。
 本当かどうかさすがに確かめられませんが、日本の航空自衛隊内での航空機整備においては寸法・重量規格がメートル・グラム法ではなく、ヤード・ポンド法が採用されていると聞きます。何故かと言えばすごく簡単で、これまで米国の戦闘機しか買ってこなかったからです。

 仮にフランカーを運用するとなると、整備においてメートル・グラム法とヤード・ポンド法が混在することとなり、整備効率が著しく低下することはおろか、墜落につながるような深刻なトラブルも発生する可能性すらあります。戦闘機の運用においてはその性能以上に整備体制が重要だと言われますが、この規格の違いが仮に事実だとしたら、既に日本は米国製戦闘機しか選択肢がないといっても間違いではないでしょう。
 仮にあるとすれば日本が自作するというのもありますがこれは技術面で現実性がなく、となるとやはり、F-22かF-35かしか選択肢がないわけです。こう考えると結構夢のない選定です。

 もっとも、仮に何でも選んでいいってんなら私ならMig-29の後継であり最新鋭のMig-35を選びます。理由はちっちゃくてかわいいからです。でもこのMig-35、設計が40年くらい前のSu-27と今戦っても多分勝てないとか言われてるのが悲しいです(´;ω;`)ウッ…

0 件のコメント: