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2019年1月13日日曜日

国際政治のスケジュール

 今日また11時間ほど寝て大分体調が戻ってきました。っていうか一昨日まで風邪をひきながらやけにきつい作業ばかりやってたのだと、体調戻ってきてつくづく感じます。視界もかなりぼやけて視力が落ちたのかと思ってましたが昨日今日はやけにはっきり見えたことから一時的な悪化だったようで、逆を言えばそこまで結構深刻な体調だったんだ再認識します。

 さて話は本題ですが、なんかたまには自分にしか書けないような、次の水曜に出すJBpressのような記事を書こうかと思った際に浮かんできたのは、最近めっきり書かなくなった国際政治関連の話題です。
 国際政治と書くと難しそうなイメージがありますが、基本的にこの分野は重要トピックを重要度順に並べれば割と未来が見えるというか予想がしやすい学問です。では今何が重要トピックなのかと言えば、現在世界で最も大きな問題は北朝鮮問題でもなく、ブレクジットでもなく、米中貿易摩擦であることに間違いないでしょう。この問題によって米中間だけでなく世界中の経済が影響を受けており、今後どれだけこの問題が継続するかが予想ダービーの的でしょう。

 ではいつこの問題が集結するかですが、不確実な要素が多すぎてはっきりと予想すること自体は馬鹿々々しく間違っているでしょう。それでも敢えて私見として述べるならば、折々の一時的な雪解けを挟みつつもやはり長期化する可能性の方が高いのではという気がします。何故かというとそれは政策意思決定者が米中ともに強硬なタイプで、どちらもちょっとやそっとで折れることを良しとしないタイプだからです。特に米国のトランプ大統領は壁問題で政府施設予算が通らず閉鎖が続く中でも全く妥協を見せない態度を示しており、貿易摩擦に関してもあの中国に一切譲歩を見せません。むしろ中国の方がこの問題に関しては譲歩している気すらします。

 先に書いておくと、自由貿易主義者として私はこの問題に関しては中国の肩を持ちます。いきなり関税を引き上げるなどさすがに今回の米国の行動は世界貿易の均衡から考えると横暴に見え、中国もたまに似たようなことをやりますが、あくまで国際ルールの平穏な安定を望む立場からすると中国に分があるという立場をとります。

 話は戻りますが、現在この米中貿易摩擦で米国、というかトランプ大統領の目が中国に向かっていることもあって日本側への米国の要求は弱まってきているのは事実でしょう。とはいえ、米中間の貿易が減少することは日本を含めた世界経済に大きな打撃を与えることから、「ざまあみろ中国」なんて言ってる場合かという気はします。
 恐らく今年に中国は米中貿易摩擦影響のバッファ政策として消費者活性策、具体的には補助金政策を大量に並べてくると予想しています。向け先は車……はこのところ多くやってきたから、もしかしたらエレキ、特に5G設備の急拡大を兼ねて通信機器方面にばらまくかもしれません。あと即効的な効果をもたらす不動産業界にも何かあるかもしれません。

 一方で米国ですが、そろそろ意識すべきは次回大統領選挙の時期です。次の大統領選は2020年こと来年ですが、この大統領選にトランプ大統領が再選するか否か、これによって日本を含めた今後の方針は大きく変わってくるでしょう。米国政治にはあまり詳しくないのですが、かつてと比べると大物政治家が減ってきているように思え、果たしてトランプ大統領の対抗馬となる人間が出てくるかに大きくかかってきますが、仮に強力なライバルが早期に出た場合、再選狙いでトランプ大統領が政策を変えてくる可能性も残っています。
 もっともこの場合、再選したらすぐまた元の強硬政策に戻す可能性もあるわけですが。

 日本は恐らく、最大のピンチだったモリカケ問題を脱した安倍首相が今年も来年もずっと政権を維持して、オリンピックを見届けた後で、できることなら憲法改正も果たして満を持して退任へと至るスケジュールになるかと思います。政治的には間違いなく安定はしますが、はっきり言って経済政策に関して安倍政権には期待するべくもなく、早ければ今年前半にも大きな景気悪化が見られることになるでしょう。そして来年のオリンピック終了前後にもう一段深い闇の底が開くわけです。

 このほかいくつかの他の国際問題について触れておくと、幸か不幸かシリア問題は米国が疎み始めたこともあって、シリア国内はまだ内戦が続いているものの国際問題としては程度が下がった気がします。一方、先ほど触れたブレクジットこと英国のEU離脱は予断を許さない状況で、こちらは物流はともかく事によっては金融方面に大きな影響を与えるかもしれません。
 また首脳絡みで言えばやはりドイツのメルケル首相の人気に限りが見え得ている点も見逃せません。退任時期自体は2021年とまだ先ですが、彼女の影響力低下に伴って欧州の移民問題がさらに活発化する恐れがあります。総じていえば、米国大統領選の後に欧州に嵐の兆しアリと言ったところかもしれません。

 一応メモ代わりに書くと、予備準備一切なしで今日の記事は書きました。っていうか書く直前は「へうげもの」読んでたし。

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