ページ

2020年5月25日月曜日

二つのダブルスタンダード

いつまで経ってもステマがなくならない裏側の理由(JBpress)

 というわけで今日の配信記事ですが、めっちゃアクセスは悪いです。ランキングには一回も出ず、コメントもほとんどなく、単純に読まれていません。つなぎとして書いた記事であることは認めますが、さすがにここまでアクセス悪いとため息も出ます( ´Д`)=3 フゥ
 ただ、それもそのはずというかこの記事は仕掛けがひどいです。極論から言うと、この記事のテーマは実はステマじゃなく、ダブルスタンダードについてです。それも二つ。

 一つ目は、記事中にも書いている通りステルスマーケティングは民間がやれば準犯罪だが、国がやれば情報操作という点です。このステマに限らずとも、個人や企業がやったら犯罪となる行為でも国がやるとなったら無罪放免となるものは多く、具体的には職務放棄や定年延長、賭け麻雀などです。特に後者は、今回の一件でレートが低ければ犯罪とはならないという前例を作ったので、今後摘発されたら「レートはテンピンだった」と言えばなんとかなるでしょう。まぁ試すことはないですが。

 もう一つのダブルスタンダードは、これは読み取れというのが実質不可能なレベルの自己満足なレベルのものです。記事中で触れているのはサブリミナルのところで、一時は多くのテレビ局や映画などで使われた手法であったものの、放送業界がもうやめようと自主規制規定を作った途端にピタリと止んだと書いたところです。何が言いたいのかというと、法規制よりも業界内の自主規制の方が意外と日本人は遵守するのではということです。

 以前にも私は、日本人は意外と遵法意識が低いとこのブログに書いたことがあります。にもかかわらずなんで秩序が保たれるのかというと村八分意識的なものじゃないかとも書いた気がしますが、まさにそうした感じで、法律で上から抑えられるよりも「出し抜け禁止」みたいにグループ内で取り決めを作った方が意外とルールを守るのではと、今回記事書いてて思いました。放送業界に限らなくても、自動車部品業界ではカルテル、建設業界では談合など、はっきり犯罪だと明示されているにもかかわらず業界内ではこうした事件は頻繁に起こります。
 自動車業界に関しては国際大手も同様であることからまだしも、日本の建設業界の談合については何度摘発されても不死鳥の如く甦り、挙句摘発された業者も何が悪いと居直るケースも多いです。このように、法律などよりも業界や身内の慣習の方が日本だと重く縛り、良くも悪くも秩序を作っているところがあるように感じ、その点が日本におけるダブルスタンダードだと、暗に含めて書きました。

 無論、こうしたことは他の国でも同じでしょうが、なんとなく日本は先ほどにも書いたように「村八分」状態に追い込まれかねない慣習法の方が異常な拘束力を持つ気がしてなりません。となると法律も、業界から締め出すような罰則の方が意外と効力を発揮するのかもしれません。

2 件のコメント:

ルロイ さんのコメント...

日本人は傾向として、より近しい人とのルールを優先する側面がありますね。
憲法や法律よりも、取引先やご近所の関係を守ることの方が大事であるようです。

もうひとつ日本人の遵法意識の特徴として、「最大の罰が人権剥奪」というのがあると思ってます。村八分なんてまさにそうですよね。
人権を平気でローカルルールで奪うあたりに、同じ行為でも相手によって批判か中傷か変動するダブルスタンダード性がみられる(絶対的な平等性の概念がない)のかな、と常々思います。

花園祐 さんのコメント...

 なんていうか組織ぐるみの嫌がらせが最大の罰になってますよね。何気に最近遊んだ「レイジングループ」ってゲームなんかまさにそれでした。
 多かれ少なかれこうした傾向はどの世界にもあるでしょうが、慣習法(ローカルルール)に対する距離感はもっと日本人は意識すべきな気がします。