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2020年5月19日火曜日
中国人の昇給感覚
いともたやすく行われるえげつない行為。
話は本題ですが先日、中国人の知人、日本人の知人と三人で食事しました。その際、
中国人の知人「いつも頑張って仕事しているのに、会社が給料を上げてくれないの(ノД`)シクシク」
私「可哀想だね(´・ω・)」
日本人の知人「ちなみに、1年の昇給幅大体どのくらいのなの(´・ω・)?」
中国人の知人「えーっと、大体1000元(約15000円)強(・ω・)」
私と日本人の知人「(´・ω・(´・ω・)……」
中国人の知人「どうしたの二人とも(。´・ω・)?」
日本人の知人「その昇給幅は年収?月収?(;゚Д゚)」
中国人の知人「もちろん月収だよ(´・ω・`)」
一応書いておくと、この中国人の知人は非常に謙虚で、周りにも献身的ないい奴であり、決して貪欲な輩ではありません。しかしそんな性格の人物であっても、1年の月給昇給額が15000円程度では納得いかずに愚痴るというのが現代チャイナクオリティです。
真面目な話、高卒ならともかく大卒だったら中国人はみんなこんな感覚でしょう。昇給幅が月15000円、年換算で18万円くらいだったら「会社は自分を認めてくれていない」と本気で信じます。恐らく日本だったら、大手企業ならいざ知らず一般企業でこんな昇給幅が毎年維持されることはまずないとは思うのですが。
ただ中国の場合は大卒初任給は6000元(約9万円)、多くても8000元(約12万円)でベース給与は日本と比べて極端に低いです。ちなみに10年くらい前は2000元くらいで、現地採用でやってきた私の初任給は8000元くらいでした。
最初は中国は給料低いなとか当時思ってましたが、ある程度こっちで暮らしてみると逆に、「日本の初任給は頭おかしいくらいに高いな(´・ω・`)」とか思うようになってきました。上記の通り中国は初任給は安いですがその分だけ昇給ペースは早く、仕事を覚えるにつれてきちんと上がるようになっています。
一方、日本は新卒で何も仕事ができない状態から初任給が高く、ある程度仕事を覚えた2~3年目の間は昇給がかなり抑えられる傾向があります。初年度と比べて仕事ができるようになっても、給与額はほとんど同じで、業務への貢献と給与が完全に一致しない構造となっています。
もっともそれを言ったら、働かないおじさんが非常に高い給与をもらい続けているという光景は日本のどこでも見られることから、根本的に日本は業務能力と給与が相関しない構造だと言えるでしょうが。
といったような感じで、私と日本人の知人の二人がかりで、「日本だと初任給は高いけどそんなに昇給しないよ」と中国人の知人をなだめましたが、「それでもお金欲しい(´;ω;`)」と愚痴ってました。
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2 件のコメント:
日本人の昇給感覚は貢献の度合いではなく、主君への忠誠度で俸給を決める文化の名残なのかなぁと思ってます。
給与額が年齢や職能より役職で決まる傾向が強く、その役職はかなり主観的な人事で決まることが多いからです。
少なくとも実績には全く連動してないですね。不動産や証券業界などインセンティブが強く働く業界もあるものの、日本社会全体としてはなんとなく身分制になりつつある気がします。
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