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2020年5月4日月曜日

スカイレイのプラモ

F4D (航空機)(Wikipedia)


 通っているプラモ屋で、なんか「シェフの気まぐれサラダ」的に突如としてタミヤの「F4Dスカイレイ」のキットが店頭に並んだので、物珍しさとすぐに組める容易さから購入して組み立てました。何故か先に購入していた、R32よりも早く手を付けたあたり、やはり自分はプラモだと戦闘機の方が好きなのかもしれません。



 比較的デカールが揃っているのでそれらしく見えるけど、実は細かいところでデカールの貼りつけミスとか、パーツ組立時のミスがあったりします。そうしたミスをそれらしく見せないようにする技術は大分磨けている気がします。


 ちなみに台座はPC用デスクです。いつもタヌキとフィットのプラモ置いて作業しています。


 今回、このキットを見かけるまでスカイレイについて存在すら知りませんでしたが、キットの写真を見て「逆に新しい」という印象を覚えました。この戦闘機は見ての通りクローズデルタ翼こと、主翼が大きく尾翼のない機体です。エンジンは単発(1機)で現役機で言えばサーブ・グリペンや中国の殲10(J-10)に近いですが、それらと違って前尾翼(カナード)がなく、全体として異常なまでにシンプルな形状をしています。

 この機体を最初見た時、「古そうな機体だが逆に最新鋭のF-35に近いような」という風にも感じました。F-35は主翼がもっと小さく尾翼もありますが、ステルス性を高める目的からエアインテーク(吸入口)の位置はこのスカイレイ同様に胴体脇にあり、またエンジンも単発機です。スカイレイ自体は1950年代の設計でステルス性などは全く考慮されていないはずですが、逆にそのシンプルな形状は現代の対ステルス設計に通ずるものがあり、地味に先進的であったような気すらします。

 実際の航空史においてもスカイレイは得意な形状と呼ばれることが多く、斬新な設計だったが斬新過ぎて設計思想を引き継ぐ後継が出なかったと言われています。まぁさすがに、主翼の縁が丸い機体はそんじょそこらじゃ出てこない気がする。

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