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2020年5月3日日曜日

コロナ後に元に戻れるかに対する不安

 昨夜岐阜県内で千葉県のナンバーで車を走らせるとハブられるのではないかと無駄な心配しているうちの親父と電話で話しましたが、その際に仮にコロナが終息しても、また以前みたいな日常が戻ってくるのかなどとやたら不安がっていました。これは何もうちの親父に限らず、日本国内にいる日本人と連絡すると、「もうあの頃には帰れない」といったような内容の嘆きが毎回聞かれます。
 この点について中国在住の身から言わせてもらうと、「意外と戻ってくるもの」だとお答えします。

 恐らく日本にいる方の立場に立つと、緊急事態宣言を受けて自粛が広がり、街中がゴーストタウンみたく人が出歩かなくなったという光景を目の前にして、上記のような感傷を持ったのではないかと思います。私自身も上海で2月、というより実質的には3月くらいにそうした光景を目にした時、果たしてここからどれくらいリカバリー効くのだろうかと不安に感じました。
 しかし3月の後半に入ったころになると、この記事にも書いているように地下鉄なども乗客が増え、飲食店らも再開し、また各店舗の入口前で行われたいた検温もやらなくなるに至って、今現在の上海は完全にビフォアーコロナともいうべき状態を完全に取り戻しています。

 無論、目に見えないだけで各店舗や企業の負担は重いでしょうし、再開にこぎつけず撤退した事業者なども数多くいるでしょう。ただ今現在の日本人はテレビの中の中国の世界だった自粛風景が目の前に広がって、少なからずパニックに似た心境にあるのではないかと思います。それでもコロナが一定度終息しさえすれば、現在の上海の様に意外と街中は見た目だけなら以前の空気を取り戻すだろうと私は思います。

 ただ、これはコロナ流行が今年限りという想定です。仮に次の冬にもまた流行した場合、コロナ関連倒産は今年の比ではなくなるでしょうし、それこそ「もうあの頃には戻れない」という世界が本気で来るかもしれません。それは中国でも同様ですが、流行対策に関しては現在中国の方が上なだけに、日本よりはマシになるとは思います。

 改めて言うと、今現在の日本人はコロナ疲れともいうべきパニック状態な心理にあるように感じます。2月ごろに言っていた「正しく恐れよ」という言葉は、今でこそ言うべきではないかと思います。まぁそれ以前に、もっとスマホを活用して防疫対策を日本はやるべきだとは思いますが。

4 件のコメント:

川戸 さんのコメント...

日本における『コロナ疲れ』の大きな原因は雇用の喪失だと思います。中国と比べるとどうかはわかりませんが、飲食業と観光業は日本の雇用を支える大きな産業でした。外出制限でこれらの産業は大ダメージを被っているはずで、現に飲食業界で働いていた私の知人の一人が失業しました。
また、現在日本の多くの大学はオンライン授業を実施しています。そのためか、学生寮を追い出されたという人の話も実際に耳にしました。こうした世知辛い話もパニック心理を増長させる一因です。
今わたしは都内の出版社でアルバイトをしていますが、社内の雑務が仕事なので、リモートワーク中のこのご時世に仕事は少なく、シフトをどんどん減らされるので、とうとうコロナ疎開を決意しました。地元の人からウイルスキャリアーだと思われたらどうしよう(;´Д`)

花園祐 さんのコメント...

 基本的には雇用に関して中国も同じ状況ですが、中国の方が雇用の流動性も高いこともあって、失業した人の失望感は日本に比べたら軽いような気がします。表面上、そう見えるだけかもしれませんが。
 非常勤の勤務形態の方は特に打撃が大きいことかと思います。留学生なども学費と生活費をバイトで賄っている人が多いだけに、少し心配しています。

ぽけもん さんのコメント...

大東亜戦争の時は防空壕でせんずり以外やることなかったんやで。
今はいろいろ選択肢あるじゃん。
なに弱気になってんだよ糞が。

ぽけもん さんのコメント...

とは言いつつ、やっぱ今はまじで仕事ないんで、絶望感半端ないですよね。
若者が兵隊にとられる戦時中のほうが求人件数多そう。