2020年5月31日日曜日

不倫がニュースとして消費される背景

 何も私がいちいち説明しなくても、昨今の日本では芸能人らの不倫ネタがニュースとして大きく消費される現状を否定する人はいないでしょう。そもそもなんでこれほど不倫が毎回大きなニュースになるのかというと、その背景には「不倫は文化」ではなく「不倫は社会的タブー」として捉えられていることが大きいと感じます。

 不倫がタブーであることなんて当たり前と言われるかもしれませんが、不倫に係る当事者、具体的には不倫された側の配偶者ならともかく、不倫ニュースの消費者自体は完全なる不倫の部外者です。無論、他人の不倫劇が見ていて楽しいという感覚は非常によく理解でき、そういう意味でのニュース消費であれば私も特におかしくないと思うのですが、最近の不倫関連ニュースを見ていて違和感を感じるのは、当事者でもないにもかかわらず不倫をした側、そしてその不倫相手を激しく糾弾する傾向があるという点です。

 不倫を行った芸能人を広告に使っていた企業であれば怒るのも無理ないですが、現実には全く関係ないのないはずの視聴者がけしからんとばかりに不倫行為を批判し、激しくニュースを消費する傾向が強いです。人によっては激しい攻撃性を伴う発言も多くみられ、最近のテラスハウス問題じゃないですが、よくそんな他人のことに怒ることができるなと思うくらいヒートアップした批判を目にすることも少なくありません。
 そもそもこうした不倫報道自体、「ここに悪い奴がいるぞ、みんな見てみろ!」的なスタンスの報道の仕方がされることが多いです。特にテレビのワイドショーほどのその傾向が強く、メディアの中立性なんてどこ吹く風とばかりに、不倫した側を責め、された側に寄り添うという発言や質問が多く、まぁ普通に見て視聴者を煽っているとしか言いようがないです。

 では何故そうなってしまうのかというと、冒頭で述べた通りに「不倫はタブー」という社会的認識が非常に強くなってしまっているからだと思います。家庭内だけでなく、赤の他人にすら不倫をしたら後ろ指刺される、それどころか激しく批判されても仕方ない的な共通認識がすでに出来上がっているように見え、不倫者であればいくらでも攻撃、糾弾してもいいという価値観が今の日本にはあるのかもしれません。
 前述の通り、私自身は不倫行為自体は各個々人の行為であり、「えっ、あんな清純そうな子が?」といったびっくり的な感覚でニュースを消費する(=読む)ことはあっても、よほど見苦しい言い訳とかしない限りは批判しないようにしています。しかしネットでの反応を見ていると、不倫ニュースが出るとここぞとばかり鬱憤を晴らすかのように糾弾する人が多く、且つメディアもそうした雰囲気に乗っかっている節があり、またそうした糾弾を誰も否定しないし止めようともしないように私には見えます。理由はやはり、「不倫はタブーなのだから赤の他人からも責められて当然」という前提があるからでしょう。

 さらに最近凄いのになると、名前は言いませんが数年前にある独身のプロ野球選手のお泊りデートが煽情的に報じられたことがありました。さすがにこの時は相手が一般人で、且つその選手が独身であったことから「何がおかしいんだ?」、「報じるほどの内容か?」といったメディアに対する逆批判が多かったのですが、なんかこうした報道を見ていて、血祭り相手をメディアが作ろうとしているように見えました。まぁなんでそんなことするのかというと、そうした血祭り相手を世の中が求めているからかもしれませんが。

 言いたいことをまとめると、不倫があまり誉められた行為ではないというのはその通りですが、かといって不倫した人間を赤の他人が好きな風に攻撃していいのかというとそれは違うのではというのが私の意見です。逆に言い換えると、攻撃しようとする人は何故自分が全力で相手の人格を批判しようとするのか、自分と他人の線引き、そしてその怒りの原点についてもっと考えるべきだと思います、真面目に。

 とこんなことを言いながらなんですが、別に杏氏のファンではないものの、東出昌大氏についてはどう批判されてもしょうがないと内心思ってます。ありゃちょっとやりすぎというかなんというか。

4 件のコメント:

  1. 片倉(焼くとタイプ)2020年6月1日 7:27

    東出さんの場合 彼に物を言える立場にいるのは義父である渡辺謙です。 ですが
    本来物を言えるはずの立場にいる渡辺謙さんも家庭の事情により、東出さんに説教
    は出来ません。
    東出さんが悪いというのなら、あんたはどうなるのだ と言い返されるのがオチ
    ですからね。
    今 連続テレビ小説 ごちそうさん(東出と杏が 夫婦役)や おやじの背中(東出
    と渡辺謙が親子役)を見るとなんともいえない気分になります。

    なお、東出の件は私の職場でも話題になりました。その時「男の人って 妻が美人
    女優でも、他の女と浮気したくなるものなの?」と聞かれたので 「独身だから
    そんなことはわからん」と適当に返答をしておきました。

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    1.  自分も独身なので男が不倫に走る動機は思いつかないものの、杏氏に関してはおっしゃられている通りおとんもおとんだし、おかんはおかんでまた問題抱えてて、そこに来てこの東出の騒動ときたものでしたから、他の不倫報道の当事者たちと違って心底可哀想だと本気で思いました(´;ω;`)
       真面目にこの人は来世でもいいから幸せになってもらいたいものです。

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  2. 不倫の場合、社会通念的なものもありますが、多くの人が「したくてもできない」というか、モテる人だからできることっていうのも背景にあるんじゃないかなと思います。
    あとは一般常識と剥離しすぎなところがあって、芸能界とか婚姻と肉体関係は別枠なのが当たり前って感じですが、一般人の世界ではそんなことないので、その辺も僻みとともに異文化への気持ち悪さみたいなものがあるのかなと思います。そこには男性優位、権力優位の世界観があったりするので余計に。

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    1.  ちなみに日本国内だと認知されてないですが、海外だと日本人男性駐在員が現地で女作の当り前で、やってきたばかりの知り合いがびっくりしてました。もっとも、その人も数ヶ月経ったら作ってましたが。
       そういうのを見ているだけに、意外とこの辺の倫理観は脆いものだと自分は見ています。記事本文には書いてませんが、少子化なんだし、日本は一夫多妻制(逆も)を認めるべきだと本気で思っています。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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