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2020年5月30日土曜日

マツダだよ、全車集合!

 上海は梅雨に入りつつあるのか今日は朝から大雨で涼しいです。またこの時期からライチが果物屋に並び始めるので、ストックを買っておいて家で冷蔵庫開ける度に一個ずつ食べてますが、すっかり中国の生活が馴染んだなとよく思います。


 それで本題ですが、上記画像を遠目に見るとなんか赤い車の写真が連続して貼られているように見えますが、色こそ赤で統一されているものの、実際にはこれは全部別々のマツダの車です。ただ各社のフロントマスクの差がほぼないため、見ての通り見分け辛いラインナップとなっています。

 なおこの画像を最初見た時、私は「アタック25」を連想しました。あと自分はたまに変なテンションの時、「にじゅっご、にじゅっご♪」と口ずさむことがあります。

 話を戻しますが、なんでこんなに見分け辛いのかというと色以前にフロントマスクのデザインを統一していることもさることながら、ほぼ同じタイプの車を大量に出していることも理由に入るでしょう。代表的なのは「MAZUDA2(旧デミオ)」と「CX―3」と「CX―30」で、これなんかリアデザイン以外はほぼ一緒だから正面から見分けることは難しいと思います。それどころか名前すらも似たり寄ったりなため、さっきの画像から全車名を当てることは真面目にアタック25並に難しいでしょう。

 なんでマツダはこんなラインナップを仕立てたのかというと、一番はやはりBMWがフロントマスクを統一してブランドイメージを挙げるのに成功したのに続こうとしたためでしょう。こうした「顔面統一」作戦はトヨタやホンダなどでもある程度展開されていますが、日系で一番極端な形でやってしまったのは間違いなくマツダです。でもって、この目論見は少なくとも日本市場では失敗気味で、コロナ流行以前の販売台数推移などを見ても勢いをなくているのがはっきりしています。

 特にマツダの場合、日本史上で長年使われブランド力を持った「デミオ」や「アクセラ」といった車名を、また欧州系みたくアルファベットと数字の連番系の名前に統一してしまったことも悪手でしょう。車に独自の名前を付けるのは日系と米系(中国系もその傾向がある)が主とは言え、市場によって名前を使い分ければいいだけだったので、そこまで欧州にすり寄らなくてもよかったという気がしてなりません。
 第一、言霊信仰が若干ある日本人にとって、独自の名前を持たないというのは民俗学的にもセールスによくない気がします。民俗学にセールスどうこうあるのか知りませんが、車とはいえ自分の持ち物を番号で周囲から呼ばれるのは日本人的にはあまり喜ばしくないと思います。

 上記の統一方針以前に、マツダはそもそもラインナップの編成時点で滑っています。明らかにSUVとミドルクラスセダンに車種が集中しており、カバーする顧客層が非常に狭くなっています。特に「MAZUDA3(旧アクセラ)」に至っては最低購入価格が220万だなんて、誰が買うんだよこの値段設定とデビュー当初に本気で思いました。断言してもいいですがこの値段なら、性能的にも価格的にもカローラ(ノーマル:193万~、ハイブリッド:240万)を選んだ方が絶対得だと私は思います。
 「MAZUDA3」は200万円台なら、ハッチバック車はありだと思うのですが。自分がハッチバック好きなだけですが。

 もう少しグレードを分けるとか、デザイン面でも若者向けと中高年向けをしっかり区分すりゃいいのに、何をどう間違ってこんな方針を取ってしたのか気が知れません。真面目に、今のマツダはアルターコロナにどうやって行くのか、見ていてかなり不安です。「MAZUDA6(旧アテンザ)」なんかはいい車だと思うけど、今のラインナップだと自ら客を食い、且つ埋もれさせてしまっているように見えるだけに、大胆な切替えが必要だと思っています。

2 件のコメント:

片倉(焼くとタイプ) さんのコメント...

これではまるであだち充の漫画のキャラクターのようです。あだち充氏が作品の主要人物
の顔を意図的に似せて描いているのは有名な話です。 その結果、原作者である自分自身
ですら、見分けがつかなくなることがあります。
マツダの営業の人に上記写真を見せて 車名をあててもらうクイズをさせてみたいです。
正答率は何%になることやら。

花園祐 さんのコメント...

 真面目にこれ、解像度落として正面画像だけだったらマツダ社員、ディーラーもわからなくなるんじゃないかと思います。それこそ4人くらい集めて、「アタック25」みたくパネルクイズしたらテラスハウスより視聴率取れるんじゃないかなぁ。
 それにしても、自分はこんなにもアタック25が好きだったのかと再認識させられた記事です。