2012年3月21日水曜日

震災のがれき運搬処理について

 場合によっては何人かを敵に回すかもしれませんが、それでも今回取り上げる話題は記事として残しておかねばならないと判断したのでこうして書くことにします。正直言って、まだ迷いがありますが。

「みんなの力で、がれき処理 災害廃棄物の広域処理をすすめよう」のウサンくささ(黙爺日録)

 まず今回の記事を書くきっかけになった、さりげなくチェックしている黙爺日録さんの記事を紹介しておきます。リンク先の記事では日刊ゲンダイの記事が引用されており、昨年起きた東日本大震災によってできた被災地のがれきを他の都道府県に運搬処理することについて疑義を呈しております。この日刊ゲンダイの記事を読む以前から私も漠然と考えていたことですが、このがれきの運搬処理については嘘や誇張とかそういったものではなく、全く理解することが出来ないどころか、この運搬するという行為自体に強い不信感を覚えます。また何故大手メディアはこのがれき運搬について反対しないのか、それどころかむしろ煽ろうとするのか、反対運動はもっと起きていないのか、何がどうなっているのか日本の状況がよくわからないだけにある種の怖さを感じてもいます。

 一体何故私ががれき運搬に反対しているのかというと、いくつか理由があります。まず一番大きな理由として、何故被災地で処理、もしくは集積することが出来ないのかという疑問です。日刊ゲンダイの記事でも書かれておりますが、かつての阪神大震災の際にできた瓦礫は2300万トンに対し、今回の東日本大震災は2000万トンと、岩手・宮城・福島の三県にまたがる被災地としてはその量は驚嘆に多くなく、むしろ少ない方です。またこれらの県には比較的土地が有り余っているところも少なくなくない上、地震によって被害を受けた地域などで区画整理をすることで相当の空白地を作ることも予想され、あくまで素人考えですが被災地内でも十分に対応することは可能ではないかという気がします。
 仮に被災地内で対応できるとしたら、一体何故膨大なコストを支払ってでも他の都道府県に運搬する必要があるのでしょうか。震災当初であればごみ処理場が止まっていたということでまだ理解できますが、さすがに一年を経過した今になって同じ理由を出すには無理があるでしょう。

 そして、これは正直に言いたくはないのですが運搬することによって費用のみならず放射能によって汚染されたがれきが全国にばらまかれることとなり、影響を受ける地域が広がることも考えられます。この可能性については既に震災当初から武田邦彦教授が指摘しており、下手に処理を急ぐくらいなら必要のない限りそのまま放っておき、放射能に汚染された塵が散乱しないように動かすべきじゃないと述べており、私も武田教授の意見が合理的に感じられるだけに支持します。これはもうどうしようもない話としか言いようがなく、さらなる放射能の汚染を防ぐためには可能な限りがれきなどは被災地から動かすべきではないはずだと私は考えます。

 にもかかわらず政府はやたらと、しかも熱烈に被災地のがれきを他の都道府県に運搬しようと旗を振り続けています。どっからどうみても運搬する必要性が感じられないばかりか運搬によって生じるリスクも高いのに、何故政府はがれきを運ぼうとするのか。いくつか理由は考えられますが、まず一つ目は「震災の痛みをみんなで分かち合おう」という、採算を度外視したようなメルヘンな思想じゃないかと思います。要するにがれき処理を被災地だけじゃなく全国でやることで心を一つにということですが、そのために無駄なコストと汚染を広げるリスクを負うとしたら私は絶対的に反対です。
 もう一つ、政府ががれき運搬をやろうとする理由として考えられるのは、本当に言いたくないですが利権じゃないかと思います。運ぶ必要のないものをわざわざ運ぶことで儲かる業者はたくさんおりますし、さらに政府はがれきを受け入れる自治体に対して特別な補助金を出すと発表しましたが、深く勘ぐるとこれは一種のばらまきでは、選挙対策なのではないかという気すらします。

 以上の考えは素人である自分の考えです。ただこのがれき運搬についてはどっからどう見てもこうとしか思えず、決してふざけているわけじゃなくもし合理的な理由があるとすれば誰か教えてほしいですし、むしろあってほしいと願っています。何故あってほしいのかと願うのかというと、あまりにもこのがれき運搬に対する報道が作為的過ぎており、例を挙げるときりがないですが去年の京都の大文字の送り火に使われる松にしろ何にしろ、「被災地の物を受け入れないものはすべて悪だ」とするかのような報道が異常と感じるくらいに一方的だからです。
 このがれき受入れだってそうで、「受け入れようとしない自治体が多く、日本の絆はなくなったのか」という文句をこれまでに何度見た事か。受け入れる、受け入れないの問題じゃなく、動かす必要どころか動かしてはならないものを何故動かせと報じるのか、逆意見が全くないのか、初めからどっかと結託してやっているんじゃないのかお前たちメディアはと真剣に感じるからです。

 先日、私の友人からメールを受け取りましたが、彼は去年の漢字一字は「絆」となったが、本質的には「嘘」だったのではと鋭い一言を書いておりました。また日本の政治家や官僚は本気で日本人を殺すつもりなのではと書いておりましたが、私自身もこの友人の言葉が大げさだとは感じられませんでした。
 もしかしたらただ単に私が心配性なだけでは、勘違いしているだけではとも思うのですが、少なくとも私は現時点で被災地のがれき運搬は危険極まりない行為に思えてならず、合理的な理由の説明がない限りは絶対的に反対だということを言いたく、今回こうして記録にとどめることとしました。

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