2013年3月11日月曜日

韓国の近現代史~その一、はじめに

 本日からまたしばらくこのブログで連載記事の執筆に取り掛かろうと思います。今回取り掛かるテーマはタイトルにもある通りに韓国の近現代史で、二次大戦後の日本の植民地からの独立から現在の朴槿恵大統領に至るまでの通史をなるべく簡潔にまとめていこうと考えています。

 今回連載をはじめようと思ったのはちょっと前にコメントでまた何か連載をはじめないのかとの書き込みがあったのがきっかけで、執筆するに当たっても現状は余裕がある状態だったのが決め手です。連載をはじめるに当たってどのテーマに手を付けようとしばらく考えていたのですが、中途半端なものにはしたくなかったから自分が比較的得意とする歴史物でなにかと照準を定め、当初は中国の明、または宋の通史が候補でした。

 中国史であればリアルに中国人よりも詳しい自信あるし(実際に中国人にもそう言われた)さらっと書くなら現状の知識でも対応できると踏んではいたのですが、なんかそれだともったいないというか、せっかく勉強する余力もあるのだからまだ手を付けてないテーマの方がいいようにも思えてきました。そう考えている中、朝鮮というか韓国の歴史は今まであまり勉強してきて来なかったことを思い出し、今この時点で勉強することによって日中韓の東アジア三ヶ国の歴史を同時に語れるようになるのではと欲が芽生えました。仮にその範囲が近現代に留まるとしても自分が国際政治を見る上でいいツールになると判断し、最終的な決断へと至ったわけです。

 この連載テーマについて相談した友人からは、「各方面から批判が来るかもよ」と軽い注意を受けましたが、そもそも日本において韓国史は特定の問題、具体的に挙げると竹島問題と従軍慰安婦問題に絡んで特定の部位にのみ説明されることが多く、全体を眺める通史が極端に不足しているように私は感じます。実際に今回の連載に当たって何か一つでもいいから資料に目を通そうとAmazonで検索をかけたところ、近現代の通史を解説する本は自分の想像以上に極端に少なかったです。逆に言うならば、だからこそブログなりなんなりで通史を解説する価値もあるように思え、前の「文化大革命とは」の連載ほどまで行かなくともそれなりに面白い連載になるような気がします。

 先に今回使う、というより自分が買った資料を紹介すると、文京洙氏の著書の「韓国現代史」(岩波新書)です。近現代の通史を取り扱っている本がタイトルを見る限りこれしか見つからなかったので買いました(今日Amazonから届いた)が、厳しいことを言わせてもらうと必ずしもタイトルと内容が一致する本ではありませんでした。一応は独立から盧武鉉政権まで解説がありますが、その大半は韓国全体の近現代史というよりも光州事件をはじめとする済州島、全羅南道地域における市民らの政治闘争史の解説で占められております。はっきり言えばタイトルと内容が一致しておらず、勝手な推測ながら言わせてもらうと筆者が書きたかったテーマと編集者が意図していたテーマが一致せず、いわばコミュニケーション不足が原因でこんな本になったんじゃないかと邪推しております。
 特に編集者の方に対して強く言わせてもらうと、本の中盤ではベトナム戦争のことを「インドシナ戦争」と表記してあるのに後半では「ベトナム戦争」という表記になっていたりと、用語の統一すらおぼついておりません。それだけにさきほどのコミュニケーション不足を強く疑わざるを得ません。

 以上のような本であることから、当初は引用するのだしAmazonのアフィリエイト広告でも貼り付けようかと考えておりましたが、韓国近現代史の解説本としてはちょっと紹介しづらいので見送ります。実際に政治上で結構重要な事件とかがさらりと流されたり、紹介されてなかったりするし。

 そんなわけでまた今度から連載を始めていくので、興味のある方はどうかご覧ください。方向性としては竹島とか従軍慰安婦とか面倒な話はほかでもたくさん解説サイトがあるので無視し、韓国国内の政治の動きと現在の朴槿恵政権にどう繋がっていくかに焦点を絞っていく予定です。

2 件のコメント:

  1. 韓国という国に興味を持っていませんが。。

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  2.  興味が持てるように、こうした連載を始めたのです。まぁ言ってはなんだけど、嫌いな相手だからこそよく知っておくのも悪くないんじゃないかな。孫子曰く、「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」だよ。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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