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2014年10月7日火曜日

中国のサッカースーパーリーグ観戦

 日曜から今日の昼間まで上海市に滞在し、その間に友人と共に中国のスーパーリーグと呼ばれるサッカーのリーグ戦を見てきました。対戦カードは「上海上港集団VS山東魯能泰山」の組み合わせで、添付の写真は上海上港の応援席です。写真を見てもわかる通りに中国のサッカー応援でも基本は鳴物と旗を振るような形式の様で、ファンの熱狂ぶりなどを見ても日本と全く変わりがないように見えました。
 
 それで肝心の試合についてですが、生憎というか両チームノーゴールのスコアレスドローで個人的にちょっと残念ではあったものの、見ていて気が付いたこととして案外中国のサッカー選手の質は低くはないように見えました。ドリブルやシュートなど個人技においては目を見張る選手も何人か見られ、ややラフなプレイも多いのですがそうした体当たりにもよろめかずにプレイをこなす選手もおり、国際試合では日本や韓国にいつも負けていますが必ずしも弱いとは限らないという印象を覚えます。
 ただチーム全体でみるとレベルが低いとみられる点も多く、特にセットプレイはお世辞にも立派ではなく、両チームともにロングパスを多用した単調な攻めばかり行っており、個人技はともかくとして連係プレーにおいてはちょっと目も当てられません。逆を言えば素材が良い選手は比較的揃っているので、井伊監督が来て組織プレイをしっかり身に着けさせればグッと強くなるのではと感じます。
 
 ここでちょっと中国のサッカー事情について話をしますが、中国にはスーパーリーグと言って日本のJリーグに当たるプロチームによるリーグ戦が毎年行われております。各チームは企業がスポンサーとなって支援しており主な都市を根拠地にして活動しておりますが、その環境に関しては中国人ですら「ひどい」という言葉を使って評価します。
 何がひどいのかというと単純に腐敗行為が多く、裏金をもらっての八百長行為はもとより、監督やコーチが出場選手を恣意的に決めるため、選手たちはどれだけ才能と実力があっても必ずしも試合に出してもらえるわけでなく、監督やコーチに対して試合に出場するための「運動費」の供出を強制されるうことも日常茶飯事です。そのため競技人口は中国らしく半端なく多いのですが、あまりにも問題が多くていい選手が育たないという悪環境にあるというわけです。
 
 逆を言えばこうした腐敗を一掃した上で先進的なサッカーを理解する指導者が中国のチームを見るのであれば、そこそこ個人技を持っている選手もいることですし、今後急激に強くなる可能性もあるのではないかと思います。以前に日本の代表チーム監督を務めた岡田武史氏が浙江省杭州市にあるチームの監督に就任し(2013年11月に退任)、日中双方で話題になりました。中国側としては海外からやってきた岡田氏に期待する声が多く、また監督時代のチームの成長に関しても高い評価を得られましたが、個人的に日本のサッカー指導者にはもっと中国のチームを指導してあげてほしいと思います。日中間のスポーツ交流はもとより中国のチームが強くなることでアジア間での競争が高まり、日本のチームや代表にとってもいい刺激となってさらなる発展が期待できるからです。また中国側としても国内リーグの腐敗撲滅の一環として外国人指導者を求めている空気が感じられ、双方にとっていい効果が得られるかと思えます。
 
  おまけ
 昔中国の新聞を読んでたらハゲ頭のおっさん数人の顔写真が並んで一面に掲載されていて、「かつらメーカーの新手の広告か?」と一瞬疑いました。よくよく記事を読んでみたら八百長に絡んだサッカーチーム関係者の逮捕記事だったのですが、なんでそろいもそろって禿げてたんだろう。

3 件のコメント:

上海忍者 さんのコメント...

キミは当然上海チームのfanですよね?
因みに、来年本田選手を上海のチームに移籍したら如何でしょうか?ご意見は?

花園祐 さんのコメント...

 本田は中国人とか嫌いそうだからなぁ。

上海忍者 さんのコメント...

大丈夫やわ。給料を沢山あげたら解決できますわ。