2016年3月1日火曜日

伝統工芸のぼったくり事情

 本題とはまた関係ありませんが、今職場で使っているパソコンと自宅で使っているパソコンのこーボード配列が異なっているため、なんかこのところ職場でも自宅でもキーボードを打っているとどちらでも違和感を覚えてなんでやねんという状況です。どちらもノートパソコンですが、自宅では外付けキーボードを使っているものの職場ではノーパソ付属のキーボードなので、職場にも外づえっキーボードを一応は用意したもののなんかテーブルの高さが合わないのか仕事し辛くて結局外してしまいました。

日本の誇りを守るため「伝統文化」も変化せよ なぜ、ここまで「ボッタクリ」がまかり通るか(東洋経済)

 そういうわけで本題ですが今日引用する記事はみんな大好きアトキンソン……といっても、この名前聞いてするわかる人はほとんどいないでしょうが、この人は以前に私が書評を書いた「新・観光立国論」という本の作者で、以前ゴールドマン・サックスの日本支部でアナリストをやっていた愉快なイギリス人です。
 どうでもいいですがこの前、「イギリスに留学した姉が現地の食べ物がまずくて栄養失調寸前なんだけど」というまとめ記事見てうんうんと深く頷いていました。自分は余り食にこだわりがないけど、生きているのが本気で嫌になったのはロンドン滞在時くらいです。

 アトキンソン氏は現在、京都にある文化財保護事業を行っている小西美術工藝舎で活動されておりその傍らで日本の観光産業について提言や警鐘を行っているのですが、今回引用した記事では、日本の伝統工芸が実は日本の物ではなくなってきているにもかかわらず、日本製と偽ってぼったくりに近い行為がなされていることを紹介しています。
 そういった一例としてこの記事で紹介されているのが「漆」なのですが、自分もこの記事で初めて知りましたが漆の英語名は「japan」とのことで、それほど世界的にも日本を代表する素材だと認識されているようです。しかし、現在日本で使われる漆の98%は実は中国産で、重要文化財の塗り直しとかにも日本産の漆はほとんど使われなくなっているそうです。

 それでも日本人が作っているのなら日本製といえるのでは、と思うかもしれませんが、アトキンソン氏によると、日本らしいものを買い求めに来ている外国人からすれば「そりゃないよ」と受け取るだろうと否定した上で、

「想像してみてください。みなさんがイタリアで高価な『ヴェネチアングラス』を購入して来たとしましょう。後にそのガラスが実は中国産だったと聞いて、どう感じるでしょう。『ダマされた!』と思わないでしょうか。」

 おっしゃることまさにその通りで、日本の伝統工芸品として売り出している以上は徹頭徹尾日本産にこだわるべきでしょう。これも本文に書かれてますが、漆が「japan」ではなく実は「china」だったというのはシャレにならない話です。

 またこの漆と合わせて金箔についても触れており、一部で中国産の金箔を使って安く作っているのにもかかわらずお値段は据え置きで、ぼったくっている業者が少なからず存在するということも指摘しています。安く作れるのならそれに越したことはないものの、それを消費者に還元しないというやり方は消費者にも技術者にも産業的にも悪影響を与えていると指摘し、それならば値段が高くても本物志向にこだわるべきだということを暗に示唆しています。

 なお最後の方で金箔に疑問を持ったきっかけとして、以下のようなエピソードが載せられています。

「業者から『金の値段が1割上がったから、1枚あたりの単価が1割上がります』と言われました。これは元金融アナリストとして、絶対に認められない話です。1枚あたりの単価のなかには、職人の賃金、固定費なども含まれているはず。金だけで構成されていないのは明らかです。」

 というエピソードを書いた後、「ゴールドマン・サックスという世界トップクラスの投資銀行の元役員にそんな話が通じるはずもない」と、かっこよく言っててマジリスペクトみたいに思いながらこの記事読んでました。

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