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2017年3月29日水曜日

進学校教師の笑えない指導力


 今夏公開予定の「スパイダーマン ホームカミング」の予告第二弾が出ましたが、これこそまさに自分が見たかったスパイダーマンという気がしてならず、期待感も非常に高いです。これまでのスパイダーマンと違って、きちんと相談できる大人がいるっていう設定がいい。

 さてさて本題ですが、昨日の朝まで高校時代の友人が私の家に遊びに来てたことは既にお伝えした通りです。滞在中はお互いの高校時代の話に及び、「あの時、君がこんなに面白い人だとは思わなかった」と言われましたが、「お前らが当時、俺の凄さを理解できなかっただけだ。俺はあの頃から十分面白い」と妙な感じで否定してたりしましたが、そうした内容と合わせて中学、高校時代の教師陣についても話が及びました。

 私とその友人はいわゆる中高一貫の進学校の出で、生徒は「日本の子供は大学進学して当たり前。大学に行かない奴はクズだ」と、決して誇張ではなく信じて疑わないくらい視野の狭い人間ばかりでした。もっとも一応用意されている入学試験をパスしてくるだけあって地頭はいい人間は多く、並の公立校の生徒たちと比べればそりゃ学力では遥かに勝っていました。
 ただ、学力の高い生徒たちがいるとはいうものの、その学校の教師陣の指導力は果たして高かったのかというと非常に疑問です。以前にも同じテーマで記事を書いていますが、結論から言えば私と友人が通った学校の教師たちはお世辞にも指導力は高いとは言えず、むしろ地頭のいい生徒たちを相手にしていることもあって、教え方がそれほどうまくないのに生徒たちの優秀さに助けられて仕事をこなしているように見えてしまっていたと思えてなりません。

 あまりに激しく批判するのも何なので少しフォローしておくと、まともな先生もいなくはなかったです。ただ友人と意見が一致したのですが、中学時代は比較的まだ頼りになる先生が多かったものの高校に上がってみるとやる気のない先生が多く、特に参考用のプリントを配るだけでまともに授業せず、完全に生徒をほったらかすような先生が多く、そうした環境もあってか外部の予備校に通っている生徒ほど成績がよく学校の授業だけではついていけないと私自身も少し感じていました。
 ほかの学校ではどうなのかはわかりませんが、私が思うに案外似たようなもんで、多かれ少なかれ進学校というのは教師やカリキュラムが優れているというわけではなく、選抜した生徒の質によって支えられているという面の方が大きいのではないかと思います。そういう意味ではこと教え方という面ではむしろ中堅校、場合によっては底辺校の教師の方が生徒に理解させるために努力する羽目になって教え方が上手であるかもしれません。

 単純に教え方が上手いか下手かを見る上では第一の前提として生徒の質が同程度でなければなりません。なればこそよくいろいろ教員研修とか組まれていますが、この際だから進学校の教師たちは底辺校に一週間くらい出向いて指導してみるといった研修をやらせてみた方がいい気がします。以下に自分が優秀な生徒たちに囲まれて楽をしているのかを、やっぱり自分の通っていた学校の教師たちにも知ってもらいたいなと本気で思います。

 かなりコテンパンに母校を批判していますがこう言う風に言うのはわけがあり、というのも大学で自分の周りにいた友人らがあまりにも優秀な人間ばかりで自分の能力がどれだけ低かったかを激しく痛感したからです。また学校内での教育も、地方の公立高校などはえげつないほど受験体制でそれほど予備校に通わずとも優秀な成績を叩きだす生徒を量産しているという話などを聞くにつれて、どうして自分はそういうところに通わなかったのかなどと本気で後悔するレベルでした。
 もっともそう言った公立高校出身の大学で出会った友人らは、当時竹中平蔵氏が進めていた金融構造改革の中身を解説する私を見て、「私立出身者って面白いのがいるな」と思ったそうですが、「こんなん話すの俺くらいなもんやで。周囲の連中は俺の事をゲームばかりする奴だと思って、たとえ俺がいました話をしても理解することすらできなかった」と、やんわりと事実を伝えてました。まぁ真面目な話、政治や外交、歴史や経済について高校時代の自分と話を合わせることができる人間は皆無でしたが。

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