2008年7月6日日曜日

田原総一朗に凝視された日

 今日は超々といえるような特ダネをブログに書きます。はっきり言うけどさ、こんなの書いてもいいのかとすら私も思います。
 今日は某所、ってか簡単にわかるのでもう書きますが千葉県流山市で行われた、さいとう健氏と田原総一朗氏の対談会に友人と行ってきました。いつもどおり結論から言わせてもらうと、めちゃくちゃ面白かったです。自分で言うのもなんですが、私は結構生意気な性格をしておりまして、人の講演会に行ってもいっつも、「はっ、知ったかぶりしやがって。俺のが絶対この問題に詳しいはずだ」なんて思っちゃったりするのですが、今回のこの田原総一朗氏は今まであまり番組などよく見ておらずどういった人かなども知らなかったのですが、正直舌を巻きました。話の構成から内容まで、今まで見てきた中でトップクラスに面白い講演会でした。

 今回、この会で田原氏はいきなりえらいネタを披露してくれました。そのネタというのも、何でもこのところ毎年の大学新入生の一割が行方不明になるという話です。なんでも先日に田原氏が東京でいろんな大学の学長達と一同に集まり、その際に出てきた話というのがこれらしいです。このところ大学の新入生は何故だか授業に来ず、かといって実家に帰っているわけでもないらしく、下宿に引きこもっているか、もしくは文字通り行方不明になる学生が増えてきているそうです。この点について田原氏は、単純に日本の若者の力が落ちていると断言しました。

 その次に話したのは日本の政治問題についてです。日本は高度経済成長期の頃は「如何に利益を分配するか」という課題の元に政治が行われていたのですが、現在のように少子高齢化のであの頃ほどの経済成長が望めない時代には逆に、「如何に負担を分配するか」が政治の主な課題となっていると言及していました。
 田原氏はそういうと、単純に日本政府の歳入を約50兆円として、支出は80兆円現在あると説明し、50-80=30の30の部分はどっから今出しているかといい、それは国債、つまり借金から出ていると話し最低でもあと15兆円なければ、借金の返済より増える額が上回り、借金がどんどん増えてしまうと解説しました。ではその15兆円はどこが負担するのか、そういったことを考えて、そしてそれを政治家がきちんと説明責任を果たして国民に納得してもらわねばならない時代が来ていると言い、私もこの意見に非常に同じくします。

 さっきから話が断片的なのが続きますが、なんもメモ取らなかったし、なぜ今の政治がこれだけ混乱して悪循環が続いているのかという点について、それは自民党が官僚頼りに政策を作りすぎるからだと指摘しました。それこそ昔は吉田茂以降の総理大臣で世襲で政治家をやっている人はほとんどいなく、宮沢喜一が初めて世襲政治家の中で戦後初めて総理大臣になったそうです。それまでの大臣はというとやはり元官僚の人間が多く、いわゆる官僚の「政治家を騙す手口」というものがよくわかっており、官僚が自分たちの利権を確保するための政策を持ってきたとしても、「お前、何を言っているんだ」と問題点をすぐ指摘、修正することができたそうです。しかしその後の橋本龍太郎以降の小渕、森、小泉、安倍、福田はすべて世襲の政治家であり、こうした官僚の手口もなにもわからず、彼の言うままに国益を台無しにしていると指摘していました。

 さらに続けて、この「世襲」という制度自体が自民党を駄目にしているとも指摘していました。というのも、自民党は世襲の議員がこのところ候補として選挙に上げられるため、それこそ叩き上げで新たに政治家になろうとする人間が排除される傾向にあるそうです。その例として田原氏が挙げたのは民主党の前原誠二氏と、長妻昭氏です。二人とも官僚出身の民主党議員ですが、政治家へと転身する際、本音としては自民党から選挙に出たかったそうらしいです。事実、この二人の普段からの発言を聞いていると、どっちかというと自民党寄りの政策的発言が多いように私も感じています。しかし彼らのようなやる気のある人間を自民党は世襲候補を贔屓するあまり排除し、しょうがないから民主党から出て議員となり、現在のテレビの討論番組で長妻氏に自民党の若手議員がとっちめられるという、無様な結果を生んでいるとまで言っていました。このように、世襲については終始批判的でした。

 その上で、官僚出身の政治家はこのところ批判が多いものの、彼らだと先ほどに言及した官僚の「政治家を騙す手口」というものが非常によくわかっており、官僚を真にコントロールするには彼らの力の必要だと強く主張し、現在元官僚の政治家などで作られている、「脱藩官僚の会」に大きな期待をしていました。ちなみに、今回の会のもう一人の主役のさいとう健氏も元官僚で、この脱藩官僚の会に所属しています。
 田原氏が言うには、官僚が官僚の世界から飛び出すことによって、彼らの国民を騙す手口が明らかになるという効果があると言います。これについては私も同感であり、外務省と縁を切った鈴木宗男氏によって外務省の問題点が次々と明らかにされた例もあり、今回の話を聞いてなおさらその必要性を感じるようになりました。

 このほかいくらでも面白い内容はあったのですが、これ以上書くとシャレにならないほど長くなるので、もうひとつだけネタを書いておきます。これはさいとう健氏との対談で出た内容でしたが、北朝鮮のテロ国家指定解除の問題について、田原氏は今年二月の時点で読んでいたそうです。その理由というのも、アメリカの権威あるフィルハーモニー楽団が北朝鮮で演奏を行うことを当時に決定したことにあり、これを見て田原氏はアメリカは北朝鮮に本気で譲歩すると読み、見事にそうなりました。逆を言えばその時点で日本政府は拉致問題で国際的に孤立しないように、今年二月から指定解除を行った六月までの間に、アメリカに翻意を促すべきだったと言っていました。具体的な方法としては、拉致問題において最大のタカ派でもある安部晋三元首相を特使として派遣し、北朝鮮問題をこれで片付けたがっているライス国務長官は無視し、まだ迷いのあったブッシュ大統領に掛け合うべきだったと話していました。

 以上のように、なかなかほかでは聞けない話が多くてとてつもなく面白く、二時間という講演時間が非常に短く感じるほどに充実した会でした。このほかの話しは何か関連する話題とともに、今後も折に触れて書き足してゆきます。中には絶対に書けないのもありますが……。
 最期に、今回の記事のタイトルの意味ですが、今回のこの会で集まった人たちというのは、こういうのもなんですが比較的年齢層の高い人ばっかりでした。そんな中で私と友人みたいにえらく若い人間が二人、しかも最前列に座ってたもんだから、公演中の田原氏がずっとこっちを見ていたように思えました。時間にすると約八割くらいじゃないかなぁ、正面とこっちをちらちらと視線を変えてみてましたが、めっちゃ目と目が合ってました。友人も、「こっち見すぎだろ……」って、言ってたし。

 最初の大学生の話のほかにも、いろいろ現代の若者について田原氏は語っていたので、恐らくは、
「君たちに奮起を促したい」
 というような意味での私たちへの視線だったと思います。その期待に応えるよう、これからはサンデープロジェクトを私も見るようにします。

4 件のコメント:

  1. 僕も大学生なので、大学生の行方不明について触れますが、たまに掲示板で「この人を探しています」といううちの大学生の捜索願が貼られていることがあります。しかし、1割とは驚きです。一概に関係があるとは言えないけど僕の学科でも現在、入学時の1割ぐらい少なくなってきていて、3年から4年に上がるころにはさらに少なくなるだろうと思われます。

     官僚国家といわれる日本で、官僚から政治家になるというのは、なにか志がある証拠なのか官僚出身の政治家がいいというのは、僕も少しわかる気がします。

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  2.  なんと、本当に大学生は行方不明になっているのか。というのも、人より耳の早い自身のある私でも、この新入生の一割が消えるという情報を今まで聞いたことがなかったので、サカタさんの話で確認も取れましたが、正直びっくりです。

     官僚出身の政治家というより、官僚を見限った官僚出身の政治家がよいのだと思います。なんせ、そのまま上にへ~こらしてれば、天下りで豪奢に暮らせるのを投げ出すのですし、その辺は認めてもいいと思います。

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  3. いやー。面白かったね。田原総一朗は つれづれなるままに放談していたね。
    通称三行大臣、暴力団的体質・・・。いやー、テレビではとてもいえませんわな。

    またああいったイベントがないかな。お知らせ下さい。宜しくお願いします。

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  4.  早速のコメント、tohyakoさんありがとうございます。自分も久々にああいう講演会に参加して、自らの足で、この目と耳で情報を聞く重要性を感じました。

     あの講演の内容はもうこれ以上は話せないだろうな。危険すぎる……。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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