2008年7月5日土曜日

小渕元総理の評価

 結論から言います。私は今の日本の社会問題となっている原因の大半を作ったのは、ほかでもなくこの小渕敬三元総理だと考えています。

 まず前回にも話した派遣業法の拡大についてですが、確かに小泉政権でも派遣業法の拡大が行われましたが、一番決定的な部分である、労働現場、つまり工場などの作業現場への派遣を決定したのはこの小渕政権時でした。
 なんかこう書くと、「あれっ、このまえグッドウィルが摘発されたのは、禁止されている労働現場へ派遣したからじゃなかったっけ?」と考える人もいるかもしれませんが、一応文面上は禁止されているのですが、この小渕政権時の改正によって解釈次第では派遣が可能となったのです。事実、私自身もやめてって言ってたのに、いきなり佐川急便の配送所へ派遣されました、でもって一発で退場。なのでいうなればグッドウィルの摘発は、皆がやっている赤信号での横断をやってたら、何故か一人だけ逮捕されたようなものです。

 さらに、財政赤字の面でも大きな責任があります。90年代、日本の経済政策の中で最大の失敗と呼べるのが、ケインズ主義政策の下で行われた公共事業策、例のばら撒き財政です。この政策の中身は恐らく歴史の時間に中学校で教わった、アメリカのフランクリン・ルーズベルト大統領によって行われたニューディール政策と同じで、ダムやら道路を作る公共事業を行い雇用を増やすという財政出動策のことです。すでに経済学上でも、これらの公共事業策は一時的な雇用の安定や経済の回復を促す作用があっても、結果的には何も後に残さないことが証明されています。事実、ルーズベルト時代のニューディール政策では、こうした公共事業の裏で行った銀行への信用政策が効果を発揮したとも言われています。

 しかし、この小渕政権時ではそれまでの政策を引き継ぎ、「景気刺激策」の名の元に国債を大量に発行した上、無駄な道路や建築物へと予算が使われました。こうした結果、一時的に土建屋を潤わせただけで、現在の日本に残ったのは無駄な道路と大量の借金、それに政府の言うように予算を作って無駄な建物を作ってしまい荒廃した地方だけでした。あまり学校などで教えないのでここで説明すると、地方で公民館などを建てる際には地方政府が中央の政府に対して申請し、それを許可した上で「地方交付税交付金」という資金が国から地方へ出されます。これによって、公民館の設立費用の一部は実質国負担で払われるのですが、なにも一年で一気に払うわけではないので、今のように徐々に交付金額を減らされると地方政府が払う毎年の費用が増大し、予算を圧迫していくというわけです。今の地方の予算問題の多くはこれが原因ですが、交付額を減らした中央と、適当な見込みで申請した地方とを比べると、私はやはり地方の側に問題があると考えます。

 よく小泉元総理のことを、格差を広げた大臣という表現がなされますが、これは昔文芸春秋で見た記事の受け売りですが、小泉氏自体は格差を「放置」したのであって、実際に「作った」のは、はっきりと言明してこそなかったものの、小渕氏であると示唆していましたが、まさにその通りだと思います。「放置」するのももちろん悪いけど。

 小渕政権の経済政策が失敗に終わり、確かにいろいろ問題はあったものの、その後の小泉政権での竹中平蔵による不良債権処理によって平成不況がひとまず終わりを告げたのは、それまでの政策の意味のなさを証明するものだったと思います。竹中氏の政策は付随するものにはいくつか問題のあるものがあったものの、ことマクロ経済政策における、銀行対策では非常的を得たものだったと私は考えています。

 にもかかわらず、小渕氏の現在の評価は高いものとされています。はっきり言いますが、彼は無能でした。特にこれといったものを何も残さず、日本の借金を増やしただけです。しかし死に際があんなだったので、情緒深い日本人ゆえに高評価を与えてしまっているのかと思いますが、これはあまりよくない評価だと思います。せいぜい彼が残したものというのは、公明党との連立くらいでしょう。
 しかし私の好きな佐藤優氏は逆に小渕氏を高評価しています。彼が言うんだから、何か実際にすごいんじゃないかなぁと思ったりすることもありますが、それでも私は小渕政権の失政を非難する側でいようと考えています。

  追伸
 You TubeでⅤガンダムの2曲目のED「もう一度THENDERNESS」を聞いてたら、この記事書くのに一時間もかかってしまった。この曲を聴いてた頃を思い出したり、Vガンダムの内容を思い出したりで、えらい涙と鼻水が出てきて書くどころじゃなかったなぁ。

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