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2009年2月14日土曜日

週刊新潮、赤報隊事件の犯人手記について その二

週刊新潮、赤報隊事件の犯人手記について

 前回に書いた記事の続きです。前回には週刊新潮に載ってある話が胡散臭くなってきたのでもう買わないと書きましたが、それくらいケチるなとお袋に言われたので結局今日買ってしまいました。

 さてそれで本題ですが、かつて朝日新聞が脅迫されて二人もの死者を出した赤報隊事件の実行犯人と名乗る者が現在週刊新潮にて実名でその顛末を告白しています。しかしこれは前回にも書きましたが、これだけの重大事件の告白手記であるにもかかわらず核心部をぼかしながらずるずると引き伸ばし、挙句に犯行を指示したのはアメリカ大使館の職員だなどというトンデモ説を主張し、目下私はこの連載記事は告白者である島村氏のでっち上げではないかと疑っていると前回の記事にて書きました。

 それでは今週号はどんな風に書いているかですが、まず結論から言うと最後にはまた「以下次号」と、指示犯の犯行目的といった肝心要の部分が書かれておらず引き伸ばされています。いい加減、読んでて頭にくるのですが、前回の記事で紹介した週刊文春などの事実内容に疑いがあるという指摘については大幅な紙幅を割いて「事実無根」だとして、なんだか突然作ったかのような犯行に関わったという物証(島村氏所有の数珠の繊維。これが声明文の封筒に含まれていると主張している)を提示して改めて自分が実行犯だと主張しています。

 まぁその辺は本当に新潮側に自信があるのならとっとと警察に持って行って確認すりゃいい話ですが、今回の記事でちょっと私が気になったのは、実行犯の島村氏と元在日アメリカ大使館員と名乗る佐山氏の会話文中の以下の部分です。

佐山「(犯行に絡んだ)鹿島って言っている奴はC、CIA」
島村「鹿島はCIAかい」
佐山「うん……。で、FBIはね、必ず俺にフィードバックしてくる」

 なんで突然CIAとFBIが出てくるのか、特にCIAはともかくFBIが海外の事案に関与するのか、元々この両機関は仲が悪いということで有名ですし、素人考えですがちょっとありえないとすぐに思いました。
 そういったことを踏まえ、この連載記事の今後の帰結についてちょっと早いですが私なりにいくつか仮説を立てて見せます。

・仮説一 すべて島村氏、週刊新潮の狂言
 要するに、記事の内容すべてが部数獲得のためのでたらめということです。これだったら最悪ですね。

・仮説二 実行犯は島村氏、しかし指示犯や動機については狂言
 朝日新聞側が行った犯行現場の状況と島村氏の供述は一部食い違っていはいるものの、この連載の一、二回目で島村氏が供述した行動や内容は非常に仔細なもので、見ていてなかなか説得力のあるものでした。なので実行犯は島村氏で間違いないものの、動機や指示犯については脚色が加えられているという一部狂言説。

・仮説三 真犯人の存在
 島村氏がこの事件の真犯人に何らかの形で接触、交流があり、その真犯人から聞いた話を島村氏が自分のことのように話し、曖昧な箇所については脚色が加えているという説。そのため犯行現場などについては異様に仔細に富んではいるが、動機については曖昧という記事になった。この場合、真犯人は既に死亡している可能性が高い。

 まぁ立てては見たものの、実際にはどんなものかもう少し続報を待たねばなりません。それにしても、段々金払うのが嫌になってきました。この連載が終わったらもう二度と週刊新潮なんて買うものか。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

 島村氏の言うこともわからないでもないですが、正直かなり胡散臭いですね。すぐにFBIやCIAの名前が出てくること事体かなり胡散臭いです。素人にはわからないだろうという、週刊誌側のねらいがでているような気がしました。

花園祐 さんのコメント...

 CIAとFBIは日本だとなんでも悪者にされちゃいますしね。AAの「待て、これは孔明の罠だ」的な記号なのかもしれません。