昨夜は上海にやってきた後輩と仕事後に合流して一緒にご飯食べましたがその際に、
花園「今度サイクリング部のメンバーと一緒にイチゴ狩りに行くんだ(´∀`*)ウフフ」
後輩「おっさん同士でイチゴ狩りに行くんですか?(´・ω・)。oO(何が楽しいの?)」
と言われて、一瞬言葉に詰まりました。
・投資家情報 決算資料(シャープ)
話は本題に入りますが、先日ホンハイとの被買収交渉を終えたシャープですが、交渉を追えてさぁ契約ってタイミングでホンハイ側から資料精査のために契約時期を延期するという発表がなされました。この背景について海外メディアが、3000億円にも上る偶発債務リストをシャープが契約直前に渡したためだと報じられており、この報道に対してシャープも、「うちが発表したものではない」といった辺り事実なんだと思われます。
では事実だとしてその偶発債務の中身は何なのか。現在シャープの表に出している有利子負債額は3000億円強といわれているだけに、普通の上場会社であれば偶発債務とはいえ3000億円もの債務リスクがあるのであれば財務諸表の注記事項で記入するのが当然です。報道を見ている限りだとシャープはこれまでこの偶発債務については一切公表していないようではあったものの、何かしら中身のヒントが得られないものかここはひとつ「俺がやるしかねぇ」と思ったので、直近におけるシャープの決算情報並びに財務諸表を確かめてみようと決心しました。
そんなわけで上記リンク先のページにある今年2月4日発行の「平成28年3月期Q3決算短信」を見てみたのですが、結論から言うと偶発債務3000億円と思しき情報は見受けられませんでした。だとすると重大な債務リスクを隠しているという事なのでこれはこれで問題だと思いますが、それ以上に目を疑ったというか疑問に感じた記述として、連結会社に関するある記述が目に留まりました。
その記述とは決算短信PDFの8ページ目上部に有る記述で、シャープの中国法人の一つで連結対象子会社でもある「夏普科技(無錫)有限公司」を2015年8月26日に清算したとさらっと書いてあります。一体この記述の何が問題なのかというと、ほかならぬこの私がこの情報を知らなかったということが問題だったりします。
通常、連結対象にもなる子会社が異動する場合、経営に影響を与える要素ともなりうるため市場に対しきちんとその情報を公開しなければなりません。しかし常日頃から日系企業の海外拠点情報を収集している私は今回のこの情報は全く把握しておらず、シャープが同中国法人の清算を決断、または清算完了時にきちんと情報を公開していたのかという点で強い疑問を感じました。きちんと公開していれば恐らく私もキャッチしているはずでしょうし。
この点が非常に気になったので2014年から2015年にかけてのシャープのニュースリリース並びにIRトピックスを細かく調べてみましたが、私が見る限りですと同中国法人の清算に関する発表は一切見当たりませんでした。またこの中国法人名で過去のニュースをネットで検索かけてみましたが、同中国法人が清算または解散するというニュースはどのメディアも一切報じておらず、ニュース的に旬な会社の子会社(海外工場)整理という内容から考えるとちょっと有り得ないんじゃないのかと思え、はっきり言えばシャープは情報公開せず隠してたんじゃないかという疑念を持ちます。
もっとも公開したくないという気持ちはわかるしなにもシャープに限らずパナソニックも上海のプラズマテレビ工場閉鎖を数ヶ月黙っていたことがありましたが(自分が日系メディアで一番最初に報じた)、それでも清算を完了してから半年後にちょろっとだけ書いて公開するというのは意気地のない話です。こと情報公開に関しては口うるさいというか厳しい立場を取る私ですが、こうした態度を取る企業に対してはもっと社会も厳しい態度をを取るべきだと思います。
……と、いいながら、シャープが事実を隠してたら隠してたでニュースネタとしての価値は上がるだけに内心おいしいなとも思っており、この前元職場に、「決算短信を当たってみろ」とアドバイスしてたりします。
2 件のコメント:
お久しぶりです。
シャープどろどろですね。シャープで働く社員たちが可哀想に思えます。
おいすー、久しぶり。
シャープに限るわけじゃありませんが、なんか日系企業ってこういう情報公開に不熱心なのが見ていてすごい違和感を覚えます。派遣会社なんかコンプライアンス遵守といっている所の大半がマージン率も公開していないし。
シャープに限っては時期が時期だけにマイナス情報はあらん限り放出するのが危機管理としてあるべき姿だとは思うのですが、どうも広報がよくないのか未だにこんなことやってたんだと呆れました。
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