先月の韓国大統領選挙の結果、李明薄氏が次の大統領に成る事が決まりました。
彼は元ソウル市長をやっており、日本のメディアでも報道されていたように、かつて暗渠にしていた市内を流れる川を再び掘削し、水を流した当時業を市長時代に行っています。この情報は数年前から手にしており、周辺の商店関係者などは人の通行が減り、商売は苦しくなるがきっと市民は喜ぶだろうと、合い半ばといった感想を洩らしているようです。
さてこの李明薄氏ですが、日本での報道振りを見ていると、「サムソン財閥出身」、「経済に強い」などと言ったイメージを盛んに流していました。これらの報道に付随して、韓国ではGDPの経済成長は続いていながらも、若者の失業率は増加しており、その背景が経済に強い彼の指示に繋がったのではないかというような解説が何度もありました。さて、この辺で変だなと思ってくれなきゃ、私の出番です。
はっきり言って、説明の中に激しい矛盾があります。まず韓国で若年層の失業率は日本の数倍とも言うほどひどい事は確かですが、その原因は一部の財閥企業による産業独占による一極集中が原因というのが通説です。簡単に言えば一つの企業が強すぎて競合する企業が生まれず、必然的に労働力が余るといった構造です。
そこで李明薄氏、彼は確かに若くしてサムソンの建設部の社長までしましたが、あくまでサムソン、財閥出身者です。財閥出身者の彼が、どうして若年層の失業問題を解決する手腕を持っているのでしょうか。むしろその背景ゆえに、今後は余計に財閥に偏る可能性もあります。
こんな感じに分析しており、前から変だなと思っていましたが、今回きちんと裏が取れたので紹介しました。日本での報道はやはり先ほどのようで、はっきりとはいいませんでしたが若者の支持があるような表現でしたが、実際に韓国の若者は彼を全く支持していないようです。理由は以上のようなものからで。情報のソースは日本にきている韓国人からで、彼を含め彼の友人らの中で李明薄氏を支持している人はいないらしいです。
この韓国人の知り合いはなかなかに学識のある人で、現大統領のノムヒョン氏についても面白い話が聞けたので、今度また紹介します。
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