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2008年1月28日月曜日

古紙配合率偽装問題とカルテルの疑惑

 本来なら、今回のネタは私はあまり書きたくなかったのが本音です。どこかのマスコミがこの点を追究していてくれたならばそっちに任そうとの思いがありましたが、フセインについての記事同様、ほかがやっていないので私が取り挙げる事にします。まぁ週刊誌から新聞まで全部チェックしていないから、もしかしたらどこかやっててくれたかもしれないけどね。

 先週になり、日本製紙が年賀状に使われた再生紙の古紙配合率をごまかしていたという事が明らかになりました。そしたら続けざまにどこの製紙会社もノートや封筒に使われている再生紙の配合率を実際より多く表示していたことが明らかになりました。連中は環境に配慮している事をアピールする必要があるにも関わらず、古紙の価格が上昇しておりコストが高くなったのと、見栄えが悪くなるとのことでこのような行為を行ったといってましたが、はっきり言っていらんことやって馬鹿を見せただけでしょう。要望に答えられないなら、初めからそう言えばいいのに。

 と、この辺の事実報道なら多分誰でも知っているでしょう。問題はこの後です。恐らく、同じ業界にいて同じ業種に関わっている人間同士なら、ライバル会社の再生紙の古紙配合率はまがい物だと普通は見抜けるでしょう。後出しじゃんけんみたいでちょっとかっこ悪いですが、私自身も巷に出回っている再生紙を使ったノートを見て、果たしてこれほどまできれいに作れるものかと、素人目ながらに疑問に感じていました。昔の再生紙ノートはもっとざらざらしていて鉛筆書きにちょうどよかったのに、最近はつるつるして嫌だなと思いつつ、技術が進歩したとはいえここまでなるものかな、というような感じで。

 私の予想だと、恐らく製紙業界関係者はお互いに古紙配合率を上乗せし合っているという事実がわかっていたんじゃないかと思います。でなければ今回のように製紙会社が揃って謝罪するという現実には合いません。無論、これだけでも十分非難の対象になります。いくらライバル会社とはいえ不正を知っておきながら黙っているのは、社会倫理上許されない行為でしょう。ですが私が考えるに、製紙会社らは黙認し合っていただけでなく、カルテル行為、いわゆる談合を行っていたのではないかと疑問に思っています。お互いに古紙配合率を実際より数割上乗せし合い、環境PRを邪魔し合わない、というように。

 これも無論、根拠となる事実は今のところ私の手元の情報にはありません。しかし状況から察するに、こういった予想もこの機にしておかねばならないと私は思います。これは特にマスコミの人に言いたいです。今回の事件で日本製紙のトップは辞任をするようですが、他の製紙会社のトップも一緒に辞任しないとするならば、カルテルがあった場合にまたこういった事件が起こる可能性があります。そのために疑惑は推論でも徹底的に追及するのがマスコミの役割だと思いますが、多分例によって広告費や新聞紙に使う紙代とかの関係で、あまり大手メディアはやらないんだろうな。

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