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2008年1月21日月曜日

キャノン、御手洗会長の報道について

 なかなか表に出てこない情報なので、ここで広報を兼ねて今回は解説します。

 ここ最近のNHKの報道によると、国の公社の建設工事に際し、現経団連会長でありキャノンの御手洗富士夫会長が講じの責任者に、随意契約で鹿島建設に落札させるように迫ったとのことです。この情報を最初に入手したのは確か12月の前半でしたが、今日の夕方七時のニュースでも再びNHKが報じました。この間、ほかの民法各社はきれいにスルーをしています。

 さてこの御手洗富士夫、以前にキャノンの社員とも会って話を聞きましたが、「見ると聞くとじゃ大違い」との評価でした。先に言っておくと、この会長は私の中で今一番社会から排除させたい人間NO.1です。
 その理由はと言うと、なによりもその言行不一致にあります。今、ウィキペディアで見てもみたけど、えらく点線の多い記事で、多分あれこれ修正合戦やっているのかもしれない。まぁ彼についてはその他のホームページでもあれこれ特集が組まれているから、ほかで概略を見たほうがいいかもしれない。
 それでその言行不一致ですが、外には「キャノンやトヨタは終身雇用を守っている」とか、「社員は家族だ、アメリカの企業と日本企業は違うんだ」などといっていますが、彼が会長に就任してから独身社員寮とか廃止しています。そして何より非難すべきなのは、意外と立派な日本語化した「偽装請負」をやっていた事です。
 偽装請負の中身についてはほかで見てください。まぁ派遣以下で労働者を買い叩いているということです。その会長の発言と違い、私に言わせればキャノンはアメリカの企業以上にアメリカナイズされた企業でしょう。彼はアメリカに駐在経験があり、その時にロックフェラー財閥とかに日本企業を骨抜きにしろとの指令を受けたとの、冗談とも取れない噂すらあります。確かに、現状で公開株式の過半数は外国人投資家の手にあるので、本当っぽいけど。

 そこで本題に戻り、今回報道された内容です。現在キャノンは報道各社に対して、ものすごい宣伝費を払っており、キャノンを批判しようものならば一気にその広告費がひきあがる事が予想され、NHKのみが今回の越権行為ともいう汚職事件を報道しています。よくNHKはあちこちで、特に最近はカッパクリエイトの話で叩かれていますが、やはり一番しっかりしたマスコミというのならここでしょう。今回も花まる級の報道です。

 ここで少し脱線しますが、これも以前から書かなければいけないと考えていた内容なのでついでにやっときます。
 実はこれ以前にキャノンを批判した会社がありました。朝日新聞です。2006年7月にキャノン、松下の偽装請負の実態を真っ先に報道したのはこの朝日新聞でした。その後しばらく私はテレビや雑誌、他の新聞などを気合をいれてチェックしていましたが、どこもこの報道に続きませんでした。NHKが「ワーキングプア」の報道を始めてからは流石に社会で一般化したのもあり、他のメディアも現在のように扱うようにはなりましたが。
 この朝日新聞の報道は、非常に誉められる報道でした。しかしその代償は大きく、その後キャノン、松下は仕返しとばかりに朝日新聞から一切の広告を引き上げ、しばらく経営で苦しんだそうです。こうなる事は予想できたにも関わらず、自腹を切るようなこの報道は天晴れとしか言いようがないでしょう。

 ちなみにこの話には続きがあり、当時、かなり2ちゃんねるにどっぷりはまっていた後輩が、その影響から朝日新聞を批判しだしたので、「お前はこの偽装請負の報道を知っているか?」と聞いたら案の定、知りませんでした。
 続いて叱るのも兼ねてこういいました。

「お前は朝日新聞が問題だというが、朝日の問題だといわれる部分にしか目をやらず、本来評価するべきところは全く見ていないんじゃないか。俺にはお前は朝日の悪いところを必死に探そうとしているようにしか見えない」

 これは同様に2ちゃんねるの言論についてもいえます。まぁ私も朝日は大嫌いですが、一面を持って全体を評価するような事をすれば、自らを貶めるだけなのでやりません。中にはいい報道もあるので、叩いてばかりじゃなくこの偽装請負の報道くらいは2ちゃんねるの人も朝日の記者を誉めてやって欲しいです。

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