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2008年7月31日木曜日

WTO交渉決裂について

 このところ批判ばかりしていたからそろそろ朝日を誉めてあげないとと思っている矢先に、また批判するような記事を出してきました。すでにあちこちでも報道されていますが、昨日のボクシング世界王者選で内藤選手が見事防衛を果たしたところへ、亀田興起がリングに勝手に乱入した件について今朝の朝刊で、

「内藤側も亀田戦に前向きで、挑戦者の選択権も持つ。内藤対亀田が実現する可能性は高い」

 多分、この記述の「内藤側も前向き」というのはなんの裏も取ってないで書いたのでしょう。今日の内藤選手の会見ではジムと相談しなければならないと慎重な姿勢も見せていますし、それより記事全体に亀田家への批判が金平ジム会長のインタビューしかないのもどうかと思います。朝日、空気を読め。

 とまぁこんなのはどうでもいい話で、早速本題のWTO(世界貿易機構)にて関税範囲を決める交渉が諸国の合意が得られず、会議が流れたニュースについて解説します。率直に言って、私は今回合意が得られなくて私は万歳三唱をしました。というのも、交渉が流れたおかげで農産物に対する関税範囲が維持できたからです。

・ジャパンタイムス 「Farmers welcome collpse WTO talks

 今のところ確認ができる中で、このWTOでの交渉決裂についてきちんと背後関係や問題点を解説しているのはこのジャパンタイムスの記事くらいでしょう。さっきに挙げた今朝の朝日新聞社説も、「合意へ、出直しを急げ」と、はっきり言わせてもらうがトンチンカンもいいところな社説を出しています。

 今回、日本にとってこのWTO交渉で主要課題だったのが、高い関税をかけて自国の産業を保護する「セーフガード」の農産物への適用割合を日本側が主張する全農産物の8%と、欧米側が主張する4%の間の綱引きでした。交渉の途中、日本側は日本が競争力を持つ工業製品に対する関税割合を下げる代わりに6%で妥協する姿勢を見せましたが、報道で確認する限り、やはり4%で押し切られそうな状態だったようです。

 この割合が低くなる、つまり農産物への関税が減らされると、以前の記事の「日本の猫の目農政」で書いたように、ただでさえ追い詰められている日本の農家がさらに追い詰められることとなり、日本の農政問題が絶望的なまでに悪化する恐れがありました。英語が読めない人のために解説すると、上に挙げたジャパンタイムスの記事では農業組織の人間たちが今回の会議が流れたことによって、ほっと胸を撫で下ろしたということが書かれています。

 結果的には会議が流れたことによって、関税範囲が現状維持(今も8%なのかな。この辺りは確認してませんけど)されることが決まりました。なおこの記事の後半にはある自動車会社の公式発表も載せられており、結果的に工業製品の関税引き下げが達成されずに残念だと述べていますが、現状で日本の農業は大赤字です。それに対して工業製品輸出は去年にはどこも過去最高利益を更新しています。両者を見比べるなら、私は弱い方につきます。

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

 これ以上農業面を圧迫されたら困りますよね。本当に流れてよかったです。

 ちなみに、僕の「サカタ」の名前の由来はSFCゲームの「フロントミッション」のサカタインダストリィからきています。昔からロボットものが好きで、スパロボとかやってたんですが、話の内容やリアルさはフロントミッションが郡を抜いてよかったなと今も思います。他にもガンダムは好きです。モビルスーツの形式番号まで言えますからね。

花園祐 さんのコメント...

 実は今、私はフロントミッションをタイムリーなことに遊んでいます。前の記事にも書こうと思ってたのですが、スクウェアがFF一本に絞ってしまったせいで、このフロントミッションシリーズや聖剣伝説シリーズをやめてしまったのが非常に残念です。

 ちなみに、今フロントミッションで主人公名は「たけし」でやっています。そしたら二話目で元部下に、
「たけし隊長じゃないですか!?」
 といわれて、いつの間にかたけし軍団を作っていたことに爆笑しました。

匿名 さんのコメント...

 その部下の「サカタ」の名前をガダルカナルとかにしたい気分ですね。笑

 てか、すごい偶然があるものですね。僕は今日途中のセーブからはじめてフロントミッションを全クリしたところです。いまの時代に初代フロントミッションをやっている人が2人もいたなんて・・・奇跡だ・・・。