2010年1月1日金曜日

民主小沢氏、二度目の大連立を企図か?

 先月に書いた「中国副主席との天皇特例会見について」の記事の中で私は、十二月に行われた天皇と習近平中国副総理との会見は自民党の総理経験者から要請があって行われたという前原国交大臣の発言を取り上げ、この元総理というのは福田康夫元首相ではないかと予想しました。何故福田氏なのかと言うと元々福田氏は中国を外交上重要視する発言や行動をこれまでにも何度も取っており、小泉政権時の官房長官時代も靖国参拝に対して否定的な見解を示したり、靖国に変わる国立追悼施設の建立を検討する私的委員会を立ち上げ、そして極め付けが首相在任時に日中ガス田問題について共同開発を行う事を声明に出すなどといった行動を取っていました。

 そういった過去の経緯があったから福田氏ではないかと私は考えたのですが、その後の報道によるとこの元総理経験者というのは中曽根康弘元総理だという報道が相次ぎました。中曽根氏も日中の友好団体の名誉会長なり理事なりを務めているので必ずしも無理な話ではないのですが、政界を引退した人間がそこまで手回しをするのか、また中曽根氏の政治姿勢からも天皇の会見に対する一ヶ月ルールを破ってまでの要請を行うものか、根拠は確かにありませんが私には少し腑に落ちないところがあります。

 そんなわけで私は未だに福田氏犯人説を勝手に持っているのですが、仮にこの説が正しいとすれば、あの特例会見は同じく積極的に主導した小沢氏と福田氏が半ば共同するかのように行ったという事になります。この二人の共同作業が一体どういう意味を指すのか、元の記事を書いた時点で私はすでに大胆な予測を立てていてあの記事に何らかのコメントなり反響を得たら書こうかと思っていたら誰も反応してくれず、結局書く機会を失ってしまいました( ´Д⊂
 ところがその予測を友人に話したら出し惜しみするべきでないと言われ、また自分も折角だから書かないよりは一応は書いておこう気もするので、ここでこの際放出する事にします。ただ先に書いておきますが、あくまでもこれは小沢氏と福田氏が共同して特例会見を推し進めたという仮定の上に立つ私の大胆な予測で、細かい根拠などは一切ありませんのでこの点だけはご了承ください。

 早速結論から言うと、小沢氏は今後、民主党内の小沢派を率いて民主党と離脱し、現野党自民党と合流しようとしているのではないかと思います。これは言うなれば自民党と民主党小沢派の大連立で、かつての福田政権時に福田氏と小沢氏がトップダウンで実行しようとしたところ民主党内部から反対にあって失敗したことのやり直しです。

 一体何故ここに至って大連立なのか、双方の視点で見るとまず自民党としては何が何でもまた野党から与党へ返り咲きたいという思いがあるのは自明で、かつて社会党を抱き込んでやったように何をしてでも権力にしがみつこうとする性格が以前からあります。それに対して小沢氏はというと、恐らく彼の中では政界再編というか、国会の政治制度を改めるなど(参議院の廃止など)のお題目はいちおうあるかと思いますが、それ以上に彼の「壊し屋」としての性格とも言うべきか、既存のものをとにかく何でもかんでも破壊したいという本能にも似た政治的性格が突き動かしているのではないかと思います。

 ここまで書けばわかる人もいるかもしれませんが、仮にこの大連立を小沢氏が企図しているのであれば、それはまさに自民党の55年体制の崩壊につながった彼自身の自民離党、新生党の結成と全く同じ行為をやろうとしていることになります。私の中の後付ですが、実際に最近の小沢氏には企図しているかのように伺わせるような行為もいくつか見受けられ、前回衆議院選時の応援演説においては当選後に小沢派に入る事を新人候補に署名させたり、自ら多くの議員を引き連れて訪中し、件の天皇特例会見においてはやけに強気な発言、そして選挙時のマニフェストに明らかに逆行する要望書を内閣に提出したりするなど傍若無人の如き振る舞いが目立ちます。特に最後の要望書については変な見方をすると、民主党内にいる今のうちに自ら足を引っ張って、離脱時に「こんな政党じゃ駄目だ(#゚Д゚) ゴルァ!!」という言質を取る準備かのようにすら見えてきます。

 さっきから仮定に仮定の話を上乗せし続けていますが、もし小沢氏が本当にこの様な大連立を企図しているのであれば、私としてはその行為は日本のためにならないと思うゆえに賛同できません。ここ数年、毎年総理大臣が変わるという不安定な日本の政治環境は明らかに異常な状態であり、この政治的停滞による弊害もすでにはっきりと目に見えてきております。私が思うに、前評判に違わず宇宙人っぷりを発揮している鳩山首相がこれまで比較的高い支持率(麻生政権時より発足当初から上回っている)を保っていられている要因は政策や人柄というよりも、国民の「もう首相をすぐに変えてはならない」という意識ゆえだからだと思います。

 しかるに小沢氏がそれこそ今年の四月に恐らく難航が予想される予算審議の段階で民主党を離脱して自民党と合流しようものなら、この小泉政権以後の政治的混乱、権力の空白に一層輪を掛けるだけでどう転んだってプラスにはならないでしょう。

 以前に誰かの評論で、歴史や記憶に残るような目立つ政治家というのは基本的に制度を破壊した壊し屋型の政治家ばかりで、実際に後の社会に貢献するような制度を作った建設型の政治家は地味な印象になるという話を聞いた事があります。その上でその評論家は小泉純一郎元首相も破壊型の政治家で、これより後は地味な建設型の政治家が必要になるとまとめていたのですが、壊し屋の後に誰も続かなくてようやく出てきたのがまた壊し屋になるというのは私個人的にもまっぴらごめんです。

2 件のコメント:

  1. 年末の日刊ゲンダイには、天皇と習近平氏との会談を後押しした人物として、福田康夫とはっきり書かれていましたよ。この新聞は、アダルトな内容も扱っていますが、以前に、「西松建設関連の捜査は、自民党には波及しない」と発言した政府高官がいると報道されて問題になりましたが、その時も、多くの新聞は、【政府高官】という表現でしたが、日刊ゲンダイは、いちはやく【漆間】と書いていました。時々、いい情報も得られるので、要チェックです。 この天皇会見問題については、件の羽毛田宮内庁長官が「天皇の政治利用だ」と発言することによって、逆に政治問題化して、民主党攻撃の材料としているように見受けられるので、どうも腑に落ちないです。直後に、安倍晋三氏が、「この天皇会見と小沢さん一行の胡綿濤国家主席との握手はセットだった」という憶測を述べるなど、きなくさっかったです。 ちなみに、羽毛田氏と前の政府の官房長官の河村氏は、山口の萩高校の同級生だそうです。

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  2.  大新聞やテレビは取材する議員や党との関係悪化を恐れて、こういった件で実名報道をすることが少ないので、日刊ゲンダイや週刊誌の方がこの方面の情報では私も信用をしております。それにしても、SOFRANさんもよく調べているもんだ。

     羽毛田長官の発言については確かに自民党に肩入れしたとも見れますが、私はただ単純に慣行を守る必要を主張したに過ぎないかと思っています。根拠はあまりないですが。
     それ以上に私も気になっているのは安倍晋三氏の今回の件での態度です。やや総理退任後はあまり表立った発言をしなかったにもかかわらず、今回はかねてからの天皇制擁護の立場から発言しましたが、やや穿った目をすると福田氏に対してのメッセージだったのではないかと感じます。そういったところを含めて、今後どうなる事やら。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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