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2019年3月23日土曜日

ここにきて祝日変更しチャイナ

2019年劳动节假期调整为5月1日至4日(人民網)

 上のリンク先は中国語で書かれていますが、この内容に昨日度肝を抜かれた中国人は多かったと思います。というのも、既に発表済みの五月頭の祝日日程を、約一ヶ月前にして変更するとの通知が出されたからです。

 中国では毎年5/1は労働節(メーデー)ということでお休みなのですが、中国では祝日をなるべく連休とするために、前後の土日を出勤日にして、祝日前後に振替休日を持ってきて連休とすることがよくあります。こうした祝日及び振替出勤日の日程に関しては毎年年末に翌年のスケジュールが発表されてそれに伴ってカレンダーとかも作成されるのですが、今年の5/1は水曜日と週の真ん中にあったことから、振替出勤日などの調整はせずに5/1のみお休みと既に発表されていました。

 それが昨日、中国政府は突然、「1日休みじゃ物足りねぇ、やっぱ四連休にするわ」と、約一ヶ月前にしてジャイアンもびっくりなジャイアニズム的決断を下して発表してきました。私からすれば、「ああ、今年はカレンダー通りで余計な振替出勤とかなくて楽だな」と思っていたのに、その前後の4/28(日)、5/5(土)を振替出勤日に設定されて、気分的にはあまり嬉しくない結果となりました。

 ただ、ある意味こうした決断を出せるのはさっきも言った通り中国的ジャイアニズムによるもので、それはそれですごいなとも思います。昨日同僚ともこの件で話していましたが、年号を変えるだけでもやれカレンダー業者が、システムが、レオパレスが(これは関係ない)と上から下まで大騒ぎしているというのに、当日を約一ヶ月前に控えて祝日日程を大胆に変えてしまうとは、少なくとも日本は真似することは不可能でしょう。
 最近周りの人ともよく話ししますが、日本と中国社会の地味に一番大きな違いはこの点、要するに変化・応用への対応の差にあるのではないかと私もだんだんと思えてきました。やはり中国は変化が早いのですがそれに対する国や企業、一般国民の変化への対応が非常に早く、且つ恐れがありません。一方、日本はちょっとした制度変更でも「困る人がこんなにいる!」などと主張する人がいて抵抗されたり、そうした抵抗をくぐり抜けて変更したところ、初期トラブルに合って普及が進まず、行政も初期トラブルへの対応を放置してよくわかんないまんまマイナンバーが運用され続けるなどといった事例がよく見られます。

 あまり指摘はされませんが、この差は徐々に大きなものになっていくと思います。やはり世界や社会は常に変化し続けるものであり、変化に対応するというのは何よりも行政や市民には求められてきます。

2 件のコメント:

上海熊 さんのコメント...

連休にしちゃうのは単純に移動距離があるからでしょうね。

花園祐 さんのコメント...

 遠方の人間からしたら移動だけで二日かかるのも珍しくありません。ちなみに自分は中国に来てから距離感覚おかしくなって、100km圏内とか普通に近くで、自転車でも行けるとか思うようになりました。