・保険契約22万件を追加調査 6万人不利益の疑い、かんぽ不正(共同通信)
昨日の記事じゃないけど、なんで今更って感じのするニュースです。
詳細はリンク先にありますが、昨年に高齢者を散々食い物にしてきたことがばれたかんぽですが、前回調査における対象でなかった保険契約22万件、対象者6万人について再調査をすることとなったそうです。内容について具体的な言及はありませんが、時期的に考えて下記の西日本新聞による報道のものではないかと推測しています。
・「孫死亡」の保険金、受取人は高齢客 かんぽで不自然な契約相次ぐ(西日本新聞)
内容を簡単に説明すると、高齢者による生命保険契約なのですが、その付保対象者は高齢者自身ではなくまだ若い息子や孫ばかりで、明らかに寿命の順番を無視した異常な契約内容となっています。その内容の歪さから、契約時には説明の怠慢、または認知能力の低い高齢者を狙ったものかと思われ、どちらにしろ非常に悪質な契約内容です。
何が不思議かというとこれほど異常な契約内容にもかかわらず、前回の一斉調査時にはこうした契約は調査していなかったそうです。こうした契約が今回の再調査に含まれるかはまだわかりませんが、これまでに調査していなかったというその一点だけとってももはや救いがたい組織であるとしか言わざるを得ないでしょう。
ちなみにかつてかんぽは「安心・安全のかんぽ」みたいなキャッチコピーを謳っていましたが、「大丈夫!ファミ通の攻略本だよ」といい、「安心」とか「大丈夫」とかいう連中ほど信用はできないものです。
話を戻すと、かんぽは前回調査結果を踏まえて現在業務停止命令を受けており、今年4月から業務再開する予定となっています。普通の感覚で言えば、前回の不正の時点で通常なら事業完全停止命令が出てもおかしくない規模の問題を起こしていますが、国の事情も相まって非常に穏便な処分に抑えられています。そこへきて今回の新たな不正ほぼ発覚ですが、今に始まるわけでなく自浄能力なんて皆無に等しいのだから、今度こそ完全な事業停止を命じるべきだと思います。まぁなるわけないが。
それにしても東芝といい最近の企業不祥事は、不祥事の規模や内容よりも、政府との距離の近さによって処分が決まるようになってきたなとつくづく思います。あんまりこういうこと言いたくないけど、日本も中国っぽくなってきたなぁ。
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