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2011年6月4日土曜日

電子書籍、想定外の値上げ

 かつてライブドアがニッポン放送買収を仕掛けた際にホリエモンが繰り返し「想定内」という言葉を使ったことから、この言葉は見事その年の流行語対象に選ばれることとなりました。ただ当時受けてた授業の講師も、「最近は想定外の時も想定内と言うようですね」と皮肉言ってたが。
 翻ってみて今年、私は今度は「想定外」というこの言葉が目下の流行語大賞候補ではないかと見てます。かつてないほどの大震災に加え東電幹部らが繰り返し「想定外」という言葉を使って対応遅れの言い訳を使っているのはもとより、一昨日の不信任決議とその後の帰結も鳩山前首相や自民党にとって想定外といえるような事態で、なんか今後もこういうことがしばらく続きそうに感じるからです。

 話は変わりますが本日、上海は日本の梅雨のようなシトシト雨日和で、予報だと明日も一日中降ってるようです。さすがに夕方からは気温も下がってきましたが昼間は蒸し暑くて外出する気も起きず家で不貞寝してましたが、暇つぶしに誰かいないものかとスカイプを開けても見事なくらいに誰もいなくて四六時中暇でした。そんなわけだから今度小銭が入ることとなったので、すこし贅沢して電子書籍で漫画を買い集めて読んでようかと思って昨日からいつも使っているeBookjapanを見てました。
 すでに過去の記事でも言及してますが以前にもここから押切蓮介氏の「でろでろ」を買っており、今回も続きを買おうと検索してみたところ、何故だか知りませんが作者名でもタイトル名でも引っかかりません。しょうがないので全巻セットが確か出ていたからそこで五十音順に捜し出して開いてみると、一目して唖然としました。

「525円?( ゚д゚)」

 私が以前、ってか先月に「でろでろ」の七巻と八巻を購入した際は一冊420円(税込み)だったところ、何故だかすべての巻で525円に価格が変わっていました。一体何故なんだ(#゚Д゚)、と思うのと同時にもしかしたらこの値上げが影響して先ほど検索に引っかからなかったのではないかという疑心が持ち上がってきました。
 正直に言って、この値上げは私にとって不満この上ありません。確かに値段を決定するのは売り手の勝手ではあるものの予告もなしに、ついほんのちょっと前までに420円だった書籍を突然525円にするなんて今更買うのが馬鹿みたいに思えてきます。前もって予告してくれていたのであれば気に入った作品だっただけに全部買っておいたものを、ちょっと今回の値上げで買う気すら失せました。

 第一、この値段自体ちょっと疑問符がつく値段です。Amazonを確認すればわかりますがこの本の定価は一冊540円で、eBookjapanの価格の525円とは15円しか差がありません。「でろでろ」自体は2009年に連載を終了しており、最終巻を含めて決して新しく出たばかりではないことを考えるとこの価格設定には首を傾げます。現在の状況のように海外にいて本がなかなか手に入らない状態でなければ、525円だと古本屋にでも行って買った方が絶対得だという気がしてなりません。
 逆に、以前の420円という値段は陰ながら実は評価してました。そもそも印刷や物流コストがかからないのであるから電子書籍は一般販売より安くなければおかしく、出版されたばかりの本はまだ仕方ないと思うにしてもすでに古くなっている本についてはスマートフォンなどどの端末でも見られる利便性を考慮しても価格で競争して欲しいという気がします。そのような観点からすると「でろでろ」の420円という価格は古本以上新品以下という絶妙な価格で、さきほどの利便性を考えるなら適度な価格だという風に考えていました。本音を言えばもう少し安くしてくれたらうれしいんだけど。

 ただ今回の妙な値上げは、eBookjapanに対して一気に不信感を持たせることとなりました。というのも「でろでろ」に限らず別の本でも時期によって知らないところで値上げが行われたりするのであれば、今買おうとするその本は以前はもっと安かったのではという疑念が付きまといます。言ってしまえば、値上げ後に買ってしまってたらいちいち馬鹿しいです。
 仮にこれが時期によって在庫量が急変動する農水産物やコレクターグッズであれば気になりませんが、在庫なんて切れるはずのない電子書籍でこんなことされるなんて想定外もいいところです。さらに525円なんて価格だったら、日本で古本、いやこの際新品でAmazonで買った方が全然お得な気がします。いざとなれば他のものと一緒に、日本から友人に中国へまとめて送ってもらうことだって出来るんだし。

 と、ここで愚痴を書くだけなら誰でも出来るので、折角だからこの件を直接eBookjapanに問い合わせてみました。まだ返事が着てないので、返事を受け次第に続報を書きます。

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