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2008年12月13日土曜日

私の好きな野球選手

 最近めちゃ堅い内容ばかりが続いているので、ちょっと気を抜くがてらに私の好きな野球選手の話をします。

 まず往年の選手の中で私が誰が一番好きかと言うと、元ヤクルトのブンブン丸こと池山選手が一番好きです。当時はよく神宮球場に行ってヤクルトの試合を見ていたのもあり、そこでまた全盛期だった池山選手の活躍をよく見ていたので、多分今でも家には当時に買った池山選手のマグカップがあると思います。
 この池山選手というとひょうきんな性格でも有名で、現役時にはチームメイトに対して様々ないたずらをよくやっていたそうです。また試合後の発言も面白く、確か今でも最長試合時間として記録に残っている延長に延長が続いた試合で、池山選手が二本のホームランを打った事によって無事試合に勝った後のインタビューにて、
「いやー長い試合で、最初のホームランがまるで昨日のように思えます」
 といったところ、この時既に時刻は午前零時を回っていたことから、実際に最初のホームランは昨日のことだったというエピソードがあります。

 この池山選手と同じく往年の選手だと、こちらはまだ新しいですが、元巨人の桑田投手も非常に大好きな選手です。
 実はこの桑田投手が現役だった頃、今と違って私は逆にこの人が大嫌いでした。その嫌いな理由というのも当時の桑田選手はしょっちゅう怪我をしてはあまり試合に出ないにも関わらず、毎年すごい額の年俸をもらっていてなにかおかしいんじゃないかという風に考え、当時は目にするのも嫌なくらいに嫌ってました。

 しかし現役晩年にすでに選手として高年齢に入っていたにもかかわらずメジャー挑戦を表明し、二軍からスタートしてオープン戦にて実績を残し、もしかしたら本当にメジャーの舞台で投げるのではと思っていた矢先、守備中に審判と激突して怪我をしてしまったところから見方が変わってきました。
 実は当時、私も外せない日程がたくさん詰まっていたにもかかわらず自然気胸という、肺に穴が空く病気を起こしてしまって一週間ほど入院せざるを得なくなり、実際にこれで大きなチャンスを逃してしまいました。この時はすっかり精神的にも参って、それから数ヶ月ほど苦しい時期が続いて体重もめっきり落としてしまったのですが、桑田の方はというと見事に怪我を乗り越え、二軍での試合で実績を残し、数試合ではありましたがとうとう実際にメジャーのマウンドに立ちました。

 当時の私はこの桑田選手の活躍に本当に勇気付けられました。
 それから興味を持って桑田選手のことをいろいろ調べてみたところ、日本での現役時にも肘を怪我して選手生命の危機に追い込まれながらも手術を行い見事に復活し、その後成績が低迷して引退を考えたこともあった後に原監督に励まされプレイを続行し、2002年に元阪神の井川と最後まで争った挙句に最優秀防御率を取るなど、文字通り不死鳥のごとく逆境から何度も蘇っている姿を見て、当時にかなり打ちひしがれていた自分と比べて再び頑張ろうという気持ちになり、どうにかその時の苦境を乗り越えることが出来ました。

 その後再び二軍に落ちて、翌年に桑田選手が引退を発表した際には本当に大泣きしました。今でも思い出すたびに涙が出そうになるのですが、当時に自分が苦しかった分、今でもその支えになった桑田選手には感謝する気持ちが絶えません。
 以前にある解説者が、野球というのは本当に見ていてつまらないスポーツで、二時間以上ある試合の中で面白いシーンやプレイというのは一回、あるかないかだと言っていました。これは実際にその通りですが、一試合にとどまらずに長く見ることで、本当に人をひきつけるヒーローというのは見えてくるのだと思います。

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