このブログも今日を持ちましてとうとう公開から満一年になりました。ひとまずの目標として一年間の継続を掲げていたものの、開始当初は恐らく一年後の投稿記事数は二百件くらいあればいいかなと思っていたのが前回までの記事でなんと四百六十八件を数えるに至り、よくもまぁこれだけ書けるものだと自分でも唖然としています。このブログを始める以前に有名なきっこ氏のブログを見て、これだけの長文の記事を毎日更新しているのだから恐らく複数人で書いているだろうなと勝手に想像してましたが、案外書いてみればそれくらいどうってこともないということはわかりました。
さて一周年ということなので、これまでの記事の中からいくつか思い入れの深い記事をここで紹介しようと思います。
まずはなんといっても、「文化大革命とは」の連載記事でしょう。始める当初は自分の拙い知識でこんなえらいテーマを扱っていいものかと悩んでいましたが、思っていた以上に読んでくれた方から「面白い」、「こんなの、全然知らなかった」という反響を受け取り、書き終わった今でも内容面では不安を感じていますが、読んで初めて文革を知った方々に対しこの分野への知識の足がかりを作ることが出来たのだと思うと書かないよりは思い切って書いてよかったと素直に感じます。またこの連載がきっかけでリンクを結ばせてもらった「フランスの日々」のSophieさんは私が初めて知り合えた本店ブログの「Bloger」仲間で、副次的な収穫も非常に多かったのも忘れることが出来ません。
連載記事はこの文革以外にもいくつか書いてはいますが、「失われた十年とは」についてはちょっと資料などをまた見直している最中でこのところ更新がのびのびですが、まだまだ書く内容はあると思います。また「新聞メディアを考える」では新たに面白い資料を手に入れたので、またしばらくしたら追記を書き加えていくつもりです。
やはり連載だといくつかトピックスに分けて書くことが出来、また連載中は常に次は何を書くべきかと言う風に思考がどんどんと回るので、なんとなくですが記事の内容も洗練される気がします。
そうした連載記事を除いた単独の記事の中で挙げるとすると、記事の質としては非常に低いながらも一番思い入れが深い記事だとこの「異能者の孤独」において他にありません。改めて読むと、別にこの記事限るわけじゃないですが句読点が非常に多くてなんか読みづらい記事になってるのですがこれにはわけがあり、実はこの記事は書いている最中はずっと手が震えていました。この内容は記事の中でも書いているように私が中学、高校時代から一貫して思い悩み続けた内容で、現在に至っても自分の信じる可能性と周囲が評価する可能性は一致しているのか、たとえ今は一致していないくとも将来評価されることはあるのかと悩み続けているテーマです。しかし悩んでいる分いつか誰かに伝えたいという軽い思いから書き始めたものの、実際に書き始めるといろいろな思いが一気に突き出て、なんとはなしに手が震え出してきたのを今でも覚えています。その分、書き終わってこうして読み返した後には言いようのない満足感があり、また友人に最近気になる記事はあったかとたずねたところ真っ先にこの「異能者の孤独」を挙げてきてくれたのでとてもうれしく思いました。
そのほか記事中で紹介、解説される情報の質が高いものとしては、「水資源について ~浄化技術編~」と「田原総一朗氏に凝視された日」が挙がってきます。両方とも比較的レアな情報で、前者はテレビで一回放送されたきり、後者に至ってはたった一回の、しかもテレビカメラも何もない場所での講演だったのでその場の人間しか聞いていない内容です。今でも田原総一朗氏からのあの熱い視線が思い出せるよ……。
そのほか自分でも上手くまとめられた、あまり他の人は言っていないなと思うような記事だと、「情報社会論」、「竹中平蔵の功罪~陽編、陰編」といったところでしょうか。どちらもあらん限りの力を振り絞って書いた記事で、友人らから評価してもらった時にはこちらとしても非常にうれしく感じました。
改めていくつかの記事を読み返すと、どうも記事によって文章にムラがあるような気がしてなりません。特に句読点が多すぎて返って読みづらい記事が目立つのですがこれにはわけがあり、私はもともと縦書きで小説を数多く書いて文章力を養ってきたので、どうもこのブログ記事のように横書きでタイプする文章だとどこで句読点を打つかといったリズム感がなかなかつかめずにいます。
そんな不安定なリズム感で書き終わっていざ投稿してみてみると、自分でも不思議なくらいに読みづらい文章がアップされていてなかなか驚くことがあるのですが、いちいち修正するのも面倒なので大抵はそのままにして放っておいています。さすがにあからさまな誤字、脱字は修正するようにしていますが、これらも軽微なものだと敢えて見なかったふりをしてます。これは修正が面倒くさいというのが最大の理由ではありますが、私としては思ったこと、書きたい事を一気に短時間に一本の記事として書き上げるという行為こそがこのブログにおいて重要だと考えているので、その際に出してしまった誤字も「勢いの中でのもの」と認識しており、当時はこういう勢いで書いたんだなというのを忘れないために敢えて残しています。
何はともあれ今日でひとまずの目標である一周年の継続を達成しました。ちょうどFC2の方でも閲覧者数が五千人を突破し、何かと記録尽くめの一日となりました。ここまで来たらもうこれ以上目標などを定める必要はないので、あともう一年とか投稿記事数千件突破とかいう具体的な目標は持ってもしょうがない気がします。
実を言うと私は自分でも呆れるほどに飽きっぽい性格をしていて、何か一つに延々と集中して行うといったことはこれまでほとんどありませんでした。唯一の例外ともいえるのがこの文章で、これは中学時代から延々と、大学時代に一時小休止したことはありますが一貫して鍛え続けてきた分野です。このブログはその延長線上と考えるのならば、一つ前の記事の反復になりますがそうして文章を鍛え続けてきた土台の上にあるのだと思います。
3 件のコメント:
一周年おめでとうございます\(^0^)/これからも、ぜひ来たいと思いますのでよろしくお願いします。m(__)m
紹介ありがとうございます!一周年おめでとうございます。この分量は本当にすごいですね。頭が下がります。
昔の自分の記事を読み返してみると、読みにくいことありますよね。僕もとりあえず、その時の雰囲気を残すためにも修正しないようにしていますよ。
お二方ともいつもありがとうございます。ここまで続いたのも、ひとえにこうして寄せられるコメントのおかげです。
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