もうあんまり会わなくなってそこそこ時間が経っていますが、以前に俳優を夢見て活動している友人がいました。その友人は物を貸したらなかなか返してくれないルーズな奴でしたが基本はいい奴で、下宿が隣同士ということもあって当時に二人で結構むちゃくちゃなことをやっており、今でも覚えているので片道25キロかけて一緒に自転車で京都市内に突入した挙句、そのまま自転車で市内を一日中観光し回ってまた25キロを走って帰ってきたのはいい思い出です。
そんな友人ですが父親は県庁で働いているという公務員一家の出身で、私も興味があったこともありいろいろと公務員の仕事ぶりなどを聞いてたりしていたのですが、その際によく友人が言っていたのは、「よく公務員は楽な仕事とか言われてるけどそんなんじゃねぇよ」という言葉でした。
確かに一部の公務員、私がはっきり知っているのは空港などの入国審査官などは文字通り昼ごはんも食べる暇も無いほど忙しいらしくその働き振りには頭が下がるのですが、友人の父親は県庁なのでどんなものかと敢えて細かいことを聞かずに好きな風に話させ続けさせていると、給与面についてやっぱり民間と比べると公務員は少なくて家計のやりくりは大変だったと洩らすようになりました。
その友人に言わせると確かに不況期であった当時は周りと比較しても大差は無かったがバブル期の頃は民間との給与の差が大きく大変で、その後も一貫して標準の所得世帯よりは一段低かったなどということなのですが、私はというとその友人の語る内容に対して少し疑問に思うところがありました。というのもその友人が普段話す内容がこう言ってはなんですがどこか浮世離れしているところがありまして、下宿は私と同じで家賃が三万円のアパートでしたが生活ぶりは私からしてやや華美な生活、というより金遣いでした。そこで一つカマをかけようと、何かの拍子にこんなデータを敢えて紹介してみました。
「確か2003年のデータだったと思うが、全所得世帯のうち年収1,000万円を超える世帯は全体の4.9%だ」
「えっ、マジ? 俺、年収1,000万円越えている所って結構あると思ってた」
そう言って、案の定というか彼の家も年収1,000万円を越えているのを白状しました。
別にその友人が嫌いでもなんでもないですし最近連絡とってはいないけど今でもいい友人だと私は思っていますが、この友人の例のようにどうも外から見ていると公務員やその一家は自分たちの収入について「少ない方だ」と本気で信じ込んでいる傾向があるのではないかと私は思います。実際には日本の公務員の収入は地方中央のどちらもバブル崩壊以降は民間の給料が一貫して下がっているのに対して逆に上がり続け、現在に至っては民間平均の数割増で当たり前というほどの超高給職となっております。にもかかわらず大阪府や大阪市、それに京都市から果てには今ブログ市長で有名な阿久根市の職員などはテレビカメラの前でも声高に、「自分たちは一生懸命働いているのに何で限界ギリギリの給与をさらに下げようとするのだ」と「それはひょっとしてギャグでやっているのか(゚Д゚;)!?」と思わせるような限界ギリギリの発言を平気でよくやっています。
何で彼ら公務員たちは自分たちの収入を少ない方だと信じ込むのは、まぁ単純に思い浮かぶ理由としては非常に視野が狭い中で働いているからだと思いますがそれは置いといて、国と地方合わせて借金漬けの日本をどうにかするために私は彼らの給与は民間平均、場合によってはそれより一段低いところまで引き下げてでも支出を減らさねばならないと思います。そうすると優秀な人材が集まらないなどと国家官僚らは以前からよく言っていますが、社会保険庁などの問題を見ているとそんだけ金をつぎ込んでも優秀な人材が集まってきていないのは確かなのでだったら少ない給料で越したことはないでしょうし、むしろ少ない給料でも働こうとやってくる人材の方が私は公務員という職には適している気もします。
では具体的に公務員の給料を引き下げるにはどうすればいいかですが、それはやはり情報を一般に公開した挙句、一般世帯との比較をはっきりと突きつけてやることに尽きます。現在例の阿久根市長は各部署ごとに人件費の総額を窓口に貼り付けて公開することで引き下げを現在迫っているそうですが、それによると阿久根市職員の給与は阿久根市全体の平均所得よりやはり三、四割ほど高いそうです。
よく民主党の議員らが公務員の意識改革と強く訴えておりますが、この金銭感覚一つとっても一般人と大きくかけ離れているところが私からしても見受けられるのであながち間違いじゃない気がします。公務員なのだからデータはすべて公開、比較して、存分に有権者の洗礼を受ける時期に来ていると思います。
追伸
今日よく引用した阿久根市と言うのは実はうちのお袋の実家で、普通にテレビニュースでこのブログ市長が取り上げられるとお袋の知り合いもよく映ってきます。またこの前訪問した予備校の恩師もここの出身で、その恩師によると以前の阿久根市の市長の退職金は東京都知事よりも高かったそうです。元はといえば、その退職金の返納を巡ってこの竹原信一阿久根市長が暴れだしたんだけど。
3 件のコメント:
お疲れ様です。そういえば、昨日、今週の週刊朝日を拝見したんですが、鳩山邦夫氏更迭の事や、先日、記した郵便制度割引事件に伴う検察の狙いについて、2、3、参考になる記事がありました。でも、邦夫氏も春頃に麻生からもらった手紙の内容を公表するなど、かなり思い切ったことをしますね。 昨日の党首討論も全部は見れず、ニュースなどで確認した程度ですが、由紀夫氏が押していたように見受けられました。それでも、家族によると、今日の朝のNHKのニュース解説者は「まだ、分かりませんよ。民主党にもこれからどんなエラーがあるか分かりませんから」と述べたそうです。意味深ですね。あと、NHKが言うと、それを期待しているように聞こえます。
昨日党首討論について同じ朝のニュースでもテレ朝ではコメンテーターは鳩山氏の圧勝だったと断言し、朝日新聞もその論調でしたね。元々朝日は民主よりですが、別に民主よりじゃなくとも私も見ていて今回は鳩山氏の方が明らかに押していたように思えます。何人か言っていますが、麻生首相は最後の最後に突然第七艦隊を持ち出して安全保障問題を切り出しましたが、NHKだけがこの事実をスルーしており、私もこのところのNHKの報道振りに疑問を感じ始めてきています。
鳩山邦夫氏の手紙の公表については賛否両論あると思いますが、私はこの件は最初から麻生首相が西川社長を引きずりおろせと鳩山邦夫氏に指示してそれに従っていたところ、突然やっぱやめたで首を取られたというのが真相だと思います。そう考えると、これくらいやり返したって全然いいんじゃないかという気がします。
それにしても、やっぱり書こうと思えばいい内容を指摘してくれるね。なんだったらTHE FACTさんもこのブログで記事を書き始めてみませんか?
いえいえ、それは明らかに力量不足です。花園さんの記事に反応するぐらいが、関の山でございます。 それにしても、今日の暑さは尋常じゃありませんでした、まだ暑いような気もしますし。
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