2009年6月28日日曜日

北京留学記~その二、入寮~

 前回の記事では私の留学先の北京語言大学に着いた所まで書きましたが、今日はその後に行った入寮手続きの話を書きます。
 基本的に中国での外国人留学生は大学構内の寮に最初は住む事になります。これは学生の安全を確保すると共に大学側が外国人学生を管理する意味合いも込められていてかつては留学中の住居について選択の余地はなかったようなのですが、最近ではこの点については緩和されているので知人を頼っていきなり学外のアパートメントを借りることもできるようになっています。しかしそれでも大半の学生は最初に寮に住む事になるので、この入寮時に中国風手続きの洗礼も浴びることとなるのです。

 私は当初、留学先の北京語言大学は外国人に対して中国語を教える目的で作られたというだけあって外国人の多い大学だから、中国語ができなくとも英語ぐらいは通じるだろうという甘い期待を持っていたのですが、それは所詮は甘い期待だったと思い知らされたのがこの入寮手続きでした。
 私が入寮予定の寮にようやくたどり着いてみると、ちょうど新入生の入学シーズンともあって寮の受付はえらく込んでいました。前の人の手続きが終わって私の番になるといきなり受付の人に、「自分はこれこれこうで、入寮予定の者ですが」と英語で言ってみたのですがこれが全く通じず、しょうがないので日本で受け取っていた寮の手続き書類を見せるやひったくられるように取られて、その後は勝手に手続きを行ってもらいました。

 そうしてしばらく待っていると受付の人に番号札を渡され、まるで追い立てられるかのように受付から出されました。恐らくその番号の部屋が自分があてがわれた部屋なんだろうと考えてその部屋がある五階まで、エレベーターが無いので重たいスーツケースを抱えながら階段で向かってようやく着いてみると、なんとドアが開かない。この時点でようやく気が付いたのですが、まだ部屋の鍵を受け取っていませんでした。
 盗まれたら事なのでまた重たいスーツケースを抱えて一階へ行き、受付の人に向かって中国語ができないのでまた英語で、「ザ、ドアーワズロックド」と、鍵がロックされているくらいはわかるだろうと言ってみるのですがやはり通じず、たまたま近くにいた日本人留学生の方に私の意を翻訳してもらってようやく部屋のスペアキーを得ることが出来ました。

 元々寮の部屋の鍵は相部屋であっても二人で一つを共用して、最後に外出する一人が受付に渡して管理するというシステムなのですが、この時はたまたま相部屋の相手が当時は一人で部屋を借りていたために、このシステムを守らないで受付に鍵を預けずに外へ出ていたためにこんな妙な事が起きたわけです。スーツケースを抱えて五階まで一往復半もさせられた私からすると、そもそも鍵を一人ずつ持たせずに共用にするのが問題だし、それ以前に外国人留学生専用の寮なんだから簡単な英語くらいは理解してくれよというのが当時の素直な感想でした。

 なおほかの中国留学生の方のブログや掲示板のコメントを見ると大抵が私のように入寮時にいろいろと苦労をしているようで、これまた私と同じように既に留学して半年とか一年経っている人に助けてもらったという書き込みをよく見ます。そういう意味では最初に言ったように、留学生にとってこの入寮手続きが一つの洗礼に当たるのだと私は思うわけです。

2 件のコメント:

  1.  なるほど~。いろいろと大変そうですね・・・。現地にいる日本人は救世主に見えるんだろうなぁ。あ

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  2.  留学生は基本的に現地では孤立無援ですからね。生活に慣れた人間が彼らをサポートすることでその際の負担がぐっと減るので、私もなるべく助けてあげようと思ってましたがあまりそういう機会はありませんでした。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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